<第12回>天敵のアブラムシについて
今回は暖かくなると必ず出てくる「アブラムシ」についてお話をしていきます。
今日も最後までどうぞよろしくお願いします。
今回の放送もRadiotalkで配信しています。
https://radiotalk.jp/talk/137249
私は秋口になるとパンジー・ビオラの種をまき、春前になると種取りに忙しくなると言うルーティーンが毎年あります。しかし、ここ数年春になると出てくる「アブラムシ」に悩んでいました。
と言うのも、このアブラムシ、一度茎や花につくと株を弱らせ、他の害虫やウイルスを持ち込んでしまいます。簡単に取れればいいのですが、なかなか撲滅することができず、あれよあれよと言う間に他の株へ飛び火し、株が弱りタネが取れなくなる。と言う状態が続いていました。
このように、アブラムシは植物にとって大敵なのですが、どのように発生させないのか、もし発生してもどのように駆除するのかがとても重要だと思います。
駆除するためには、そもそもを知るために、なぜ発生するのかから考えてみましょう。
アブラムシは春〜夏に活動をする昆虫です。彼らは風通しが悪く、窒素分を多く含んだ土が使わせている植物に寄生します。
そして、その株の新芽につき養分を吸い取るのです。
このように、ベランダや物陰に隠れている植物には発生する原因が十二分にありそうですね。
では、どこから飛んできて寄生するのかと言うと、秋にその植物に卵を産んでいる可能性が高いのです。
アブラムシには羽があるタイプと羽がないタイプがあります。
ベランダで育てる植物にアブラムシが寄生する場合には、羽があるタイプが秋に飛んできて産卵し、春に誕生して、さらに羽化し卵を産み・・・と言う形でだんだん寄生幅を大きくするのです。
では、次に発生してしまったらどのように対応すれば良いのかについてお話をしましょう。
発生してしまったら、出来るだけ無農薬で退治したいというのが気持ちとしてありますよね。
そう思う方は、歯ブラシで落とす方法、牛乳混じりの水を霧吹きで吹きかける方法、てんとう虫を連れてくる方法、キラキラと光を反射するもの(例えばペットボトルやCDなど)を持ってくる方法などがあります。
これらの方法は、初期の段階で見つけられた、というときに使えると思います。
ただ、私の経験上一度発生すると、これらの方法で完全に退治することは困難を極めるなと思っています。
だからこそ、予防が重要です。
アブラムシは秋に卵を産んで、春を待つというお話をしましたが、やはりそもそもアブラムシが寄生できないようにネットを張るのが最も良いと思っています。このようにすることで、アブラムシの飛来を防ぎます。
また、土作りをするときにオルトランという農薬を混ぜこむのも一つかと思います。こうすることで、アブラムシが寄って来ず春以降の発生を防ぎます。
私は当初無農薬で!と思っていたのですが、株が弱りタネが取れなくなると元も子もなくなるということで、オルトランを土に混ぜることを選択しました。
何に重きを置くのかでこの判断ができると良いかと思います。
今日は以上です。いかがだったでしょうか。
植物にとって害虫やウイルスは天敵です。毎日の観察を通じて、なるだけ早く気づいてあげたいものですね。
昨日の雨も上がり、徐々に梅雨に向け雨が多くなる季節となりそうです。連休も近くなりお仕事が忙しくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、体調を崩さないよう励んでください。
それでは、今日も良い一日を。
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