<第24回>交配の方法を知る⑦
第18回から交配について一般的な方法と私なりの考え方をお伝えできればと思って配信をしています。前回まで、遺伝についてお話をしていきましたが、今回は優勢遺伝、劣性遺伝についてお話をしていきたいと思います。今回も専門的になってしまいますが、どうぞ最後までよろしくお願いします。
今回の内容もRadiotalkで配信をしています。
理科の勉強、皆さん好きでしたか?
私は嫌いでした。ただ、唯一好きだったのが生物の時間で、特に遺伝は得意科目だったことを記憶しています。
まず、すでにお話した優勢遺伝、劣性遺伝について簡単にお話をします。優勢遺伝とは遺伝子が他の遺伝子よりも強く表現される遺伝子です。劣性遺伝は他の遺伝子よりも弱く表現される遺伝子です。
遺伝子は、この二つからなっていて、優勢遺伝と劣性遺伝がある場合には、基本的に優勢遺伝子が表に出て私たちの目に止まるようになります。
例えば、パンジーであれば
フリルと呼ばれる波打つ遺伝子を持つパンジーと、平たい花弁の遺伝子を持つパンジーを合わせたら、フリルを持つパンジーが出てきます。これは、フリルが優勢遺伝子だからです。
ただし、交配した子株を自家受粉させた場合、次の株には、フリルがついた花弁を持った株と、平たい花弁を持った株ができます。
これは、優勢遺伝子と劣勢遺伝子が分離したからできた現象です。
このように、いわゆる孫世代で出てくる遺伝子もあるので、交配をするときには必ず2年ないし3年計画でタネをまいてほしいところです。
今回は花弁を例に出しましたが、優勢・劣勢遺伝は多様な部位に現れます。
例えば、花弁の厚さや葉の大きさ、花弁の大きさ、花弁の色、はたまた花弁の数。。。。
これらすべてを勘案して交配をしていく必要があります。
今回は少々専門的な優勢遺伝・劣性遺伝についてお話をしていきました。いかがだったでしょうか。
ちなみに優勢遺伝というから、優れているというわけではありませんのでお間違えのないようお気をつけください。あくまでも、現れやすい性質だということを念頭に置いていただけると幸いです。
今朝は遅霜となった地方も多かったようです。とはいえ、今日を境に暖かい日が来ると思いますので、植物たちも安心して外に出せそうですね。
明日は、生み出した株の名前付けについてお話をしていきます。それでは今日も良い1日を。
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