
【数学用語】「望遠鏡和」を広めるお手伝い
統計学の調べ物をしていて、「望遠鏡和」という単語に出会った。
検索すると、こちらのブログに辿り着いた。
高校数学でもよくある、総和Σの中の式を変形して、間の項をバッサバッサと切り捨て、両端に生き残った項が答えとなる、幾分かの気持ちよさの伴う例のやつ。

よく使うのに、確かにこの手法の名前は特にない。「中抜け」という人もいるらしいが、個人的には「ワケワケサクサク」とかテキトー極まりない呼び方をしていた。
詳しくはリンクのブログの素晴らしい解説を読んでいただくこととして、なるほど、望遠鏡和ね。英語では普通にTelescopic sumとかTelescopic seriesとか使うそうで、そういえば見たことあったけど「望遠鏡が足し算と何の関係があるねん」と読み流していたようである。不用意極まりない。
ということで、この用語があれば、ワケワケサクサクとか取ってつけたような呼び方をせずとも、カッコよく解説できて良いことづくめであるので数学界隈の方はぜひとも広めてください。以上。
追伸。同じように、一次方程式で両辺に同じ数を足し引きする「移項」はあるのに、両辺に同じ数を掛け算する行為には名前がない。「逆掛け」とか「転項」とか広めてみようかとしたが全く普及しない。
名前がないばかりに
$$
2x=1
$$
の答えを移項と混同して(左のものを右に動かすとマイナスがつくという過剰学習)
$$
x=1-2=-1
$$
とする例が後をたたない。「転項」を普及する協力者求む。