MCU最新作『エターナルズ』を初日に観た 2021年11月5日(金)
初日を迎えたMCUの新作『エターナルズ』を早速観てきた。
結論から言うと、すごく楽しめた。
エターナルズの前情報として知っていたのはわずか。
『ザ・ライダー』、『ノマドランド』の監督であるクロエ・ジャオがメガホンを取っていること。
《エターナルズ》はどうやら7000年前から地球を監視していたということ。
主にこの二つである。
クロエ・ジャオ監督と言えば、「荒野」でマジックアワーの撮影、しかも超アップショット。
エンタメ系でなく、アートよりのソフトストーリーを得意としているイメージ。
従来のMCUのようなド派手な演出が出来るのか?あるいはクロエ・ジャオの良さがなくなるのでは?と気になっていた。
しかし、それは杞憂に終わる。
しっかりと画面はクロエ・ジャオ印になっている。
予告編でも出ていたが、荒野や夕暮れ時の演出がバンバン出てくる。
しかも、今回は初登場のキャラクターばかりで観客には馴染みがなく、どういう人物かすらわからないヒーローが10人も出てくる。
しかも、時間軸が果てしなく長い。
それを見事に交通整理しており、複雑な物語をエンターテイメントとして昇華させていた。
言わば『アベンジャーズ』を最初からやっているようなものである。
さらに言えばそこにLGBTなどを入れ込んでおり、語り口は多岐にわたる。
とにかくクロエ・ジャオの起用は正解だったと言える。
あと、実質主人公であるジェンマ・チャンはめちゃくちゃ魅力的で一気にファンになってしまった。『クレイジー・リッチ』の時より、こっちが好みである。
他にもマ・ドンソクの張り手も見れるし、バリー・コーガンはやっぱりバリー・コーガンで最高だった。
他方でMCUはどこまで風呂敷を広げるのかと少し心配にはなるけれど。
これから続々と公開されるMCU作品できちんと筋を通してくれるのか。
ここまで来たなら見届けるしかない。