『スイング・ステート』を観た 2021年10月6日(水)
仕事が休みなので気になっていた『スイング・ステート』を観に行く。今週くらいで終映だからか上映している劇場は少なく、調べるとトーホー・シネマズ梅田で朝の回しかかかっていない。
いつもの出勤時間と同じ電車に乗って梅田まで出る。
『スイング・ステート』はウイスコンシン州の田舎町を舞台に選挙コンサルタントであるスティーブ・カレルが元軍人の動画を紹介され、彼を町長選に担ぎ上げるところから始まる。
アメリカの大統領選ではどの州が共和党か?民主党か?赤か?青か?だいたい決まっており、一部の「スイングステート」と呼ばれる激戦区の州がどちらに転ぶかで大統領が決まるという背景がある。
なので民主党の選挙コンサルタントであるスティーブ・カレルはヒラリーが負けたあと、この町長選に目をつけて、この州の民主党地盤を固めようとするのだ。
やがてライバルの共和党・選挙コンサルタントの女性もやってきて田舎町でバトルを繰り広げるのだが、マスコミ対策やさまざまな広告宣伝、資金集め、情報戦などなど風刺が効いている場面が次々と出てきて見ごたえがあった。
もちろんスティーブ・カレル演じるコンサルタントにさしたる政治信条などなくビジネスとして行動をしているようにみえる。
というか、町の外からやってきたものはみんな町のことなど何一つ考えていないように見える。
そこからラストのカタルシスにつながるのだが。
このようにアメリカという大国の選挙は客観的に見るといびつで、これが民主主義なのかと思わずにいられない。なにせ、わずかな州の戦況で大統領が実質的にきまってしまうわけなのだから。
翻って日本でも総選挙が今月末に行われる。こちらも民主主義かと言われたら、まあ、疑問符が付いてしまうわけだけど。
あ、町長に出馬する元大佐の娘役のマッケンジー・ディヴィスがかわいいです。