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タイムループを描く傑作SF映画[11選]

こんばんは ぷらねったです
終わったはずの1日がまたはじまり 何度も繰り返す...
今回は「抜け出せ!タイムループの傑作SF映画」というテーマで さまざまなSF映画を紹介していきます


1.ラン・ローラ・ラン (1998年)

監督は トム・ティクヴァ
とにかく主役が走り続ける ドイツの不思議なSF映画です

舞台はドイツ
午前11時40分 夏のベルリンで暮らすローラのもとに 裏金の運び屋をする恋人マニから助けを求める電話が入ります
ボスから預かった10万マルクを失くしてしまい 正午までに金を返さないと殺されるのだといいます
そのタイムリミットは わずか20分
愛するマニを救うため 金を工面すべく ローラは街中を駆け巡る...というストーリーです


監督のトム・ティクヴァは 後に制作された「クラウド アトラス」が有名な人物です
名言を羅列した冒頭から 謎の男性警備員がサッカーボールを蹴り上げたと思いきや アニメーションを使ったオープニングがはじまり「この映画は一味違いそう...」という期待感を持たせてくれます
とにかくスピーディーなのが特徴で 場面についての細かい説明はほとんどなく 映像から状況を想像するような描写が多いです
何度かタイムループが起きますが『なぜループが起きているのか?』ということについての説明もありません
さりげなく超能力的な演出もあるのですが 観ていて置いてきぼりにされることが心地よく感じる 稀有な映画です


時おり入るアニメーションや 高速撮影した写真など 斬新な映像描写もユニークです
心臓の鼓動のように 低音が響き続けるテクノ音楽は この映画そのものを表しているようで 素晴らしい効果をもたらしています
主役を演じたフランカ・ポテンテは ローラ役のために 鬘ではなく 髪の毛を真っ赤に染めました
しかし 赤い染料は水で洗っただけでも色が微妙に変わってしまうため 撮影期間中の7週間ほど 頭を洗えなかったといいます
一応 ジャンルでいえば SFスリラーになるかと思いますが 普通に想像するスリラー映画とはまったく違います


オリジナリティーに溢れ 秀逸な演出で描かれる 本作品
90年代にドイツでうまれた 疾走感あふれる傑作SF映画となっています


2.タイムアクセル12:01 (1993年)

監督は ジャック・ショルダー
ある1日を繰り返すひとりの男が主人公の テレビ映画です

科学研究所で助手として勤める 主人公のバリー・トーマス
トーマスは 同僚のリサという研究員に対して 想いを寄せていました
そんな中 彼は 粒子移動装置の試験動作にたまたま居合わせたことが原因で 同じ1日を何度も繰り返すことになります
そしてその都度 リサが研究をめぐる陰謀に巻き込まれ 12時1分に射殺される姿を目撃することになる...というストーリーです


本作品は リチャード・ルポフの短編小説の 翻案作品として制作されました
日本のテレビアニメ「シュタインズ・ゲート」との共通性を感じる 過去の悲しい出来事を阻止するような内容が描かれています
監督のジャック・ショルダーは「ヒドゥン」や「エルム街の悪夢2 フレディの復讐」でも知られる人物です

テレビ映画と侮ることのできない 秀逸な脚本と演出が 見ごたえを感じさせ 徐々に1日を攻略していく物語は 普遍的なおもしろさを持っています
やたらとカーペンターズに反応する主人公など くすっと笑える会話を挟みつつ 謎を含んだまま進むストーリーが魅力的です
特に終盤の展開がおもしろく ラストまで見ごたえがあります
実は1990年にも 同様の原作を基にして「12:01 PM」という短編映画が制作されています


原作者のリチャード・ルポフは この短編映画の3年後に「恋はデジャ・ブ」が公開されたため これが盗作にあたると主張しましたが 裁判の準備段階で断念することになったそうです
つまり本作品の内容は タイムループ映画の元祖と言ってもよいかもしれません
とても面白い映画なので 気になった方はぜひ観てみてください


3.カラー・オブ・ハート (1998年)

監督は ゲイリー・ロス
すべてが白黒の 同じ毎日が繰り返す世界を描くファンタジー映画です
SF(?)映画として紹介させていただきます

とある高校に通う双子の兄妹である デイビッドとジェニファー
恋と化粧に忙しく 自分が大好きなジェニファーとは対照的に デイビッドは50年代の白黒テレビドラマ『プレザントヴィル』にハマっている オタク気質の少年でした
ある夜 テレビの取り合いになった2人は その拍子にリモコンを壊してしまいます
するとそこへ タイミングよく修理工の老人がやって来て 2人に不思議なリモコンを手渡してきました
修理工が帰った後に 新しいリモコンでテレビをつけると 2人はテレビドラマの『プレザントヴィル』の世界に入り込んでしまうことに...というストーリーです


『同じ1日を繰り返す世界』ということで 厳密にはタイムループとは少々異なるかもしれないのですが かなり近いテーマなので紹介させていただきます
製作費は6000万ドルと 意外に高額です
「スパイダーマン」でも知られるトビー・マグワイヤが主演しており キュートな演技を見せながら"セリフを暗記するほど好きな番組の世界に入りこんでしまう"という物語が描かれます


ユニークな内容は「トゥルーマン・ショー」とも通じる部分があります
ほとんどモノクロの世界が印象的ですが これは すべてのシーンがカラーでフィルム撮影されたあと 一部をデジタルスキャンした上で モノクロに変換した映像だそうです
また 本作品については アメリカにおける共和党と民主党それぞれの価値観をテーマにした映画として『保守的な価値観との対立や変容を描いた作品』という見方もされています
個人的には ラストの描き方について気になるところはあったのですが それ以外はまったく文句なしの 素晴らしい内容だと思います


モノクロの世界が徐々に色づき 人々が無意識の抑圧から解放されていく 素敵な物語
斬新な手法で描かれる 90年代の傑作映画となっています


4.MONDAYS (2022年)

監督は 竹林亮
ユニークなオープニングから引き込まれる 日本のSF映画です

舞台は 小さな広告代理店
主人公の吉川と その他6名の社員は 過酷な労働環境で働いていました
あまりの仕事量によって オフィスに寝泊まりしたまま迎える 月曜日の朝
ある社員が突然「僕たち タイムループしてます」と吉川に告げますが 余裕のない彼女は それをまったく相手にしませんでした
しかし とある理由でタイムループを認識することになり その原因が 部長の怪しいブレスレットにあるという推論が浮かび上がる...というストーリーです


タイトルからも予想が付く通り 月曜日を起点にした タイムループ映画です
日本の社会人×SFというテーマが馴染み深い空気感を生みだしていて 自然体で観ることができます
82分という短めの尺も本作品のテーマに合っていて テンポよいストーリーが心地よいです


タイムループ映画といえば ループする世界を どのような解決方法で離脱するのかも注目ポイントですが
この映画で描かれる打開策は とてもユニークです
また タイムループ系映画でよくある演出ですが「ハッピーデスデイ」,「オール・ユー・ニード・イズ・キル」,「恋はデジャ・ブ」など タイムループを描いた映画の作品名が 作中に登場します
有名な俳優は出演していませんが それぞれ良いキャラクターで お笑い芸人のマキタスポーツも出演しています


SF的ガジェットが一切無くても 脚本次第でおもしろいSF映画は成立することを教えてくれる 本作品
コメディ風味のタイムループ映画を観たい方は ぜひご覧になってください


5.ドナルドのクリスマスは大変だ! (1999年)

監督は5名いるため 今回は省略します
本作品はディズニー製作の短編アニメーションのオムニバス作品「ミッキーのクリスマスの贈りもの」に収録された内の1つです

ドナルドダックの甥っ子である ヒューイ,デューイ,ルーイの3人は 待ちに待っていたクリスマスに大はしゃぎ
昼はクリスマスプレゼントのソリで遊び回り 夜はデイジーお手製のディナーに舌鼓したり 好き勝手しているうちに あっという間に寝る時間になってしまいました
それでもまだ遊び足りない3人は「毎日をクリスマスにして欲しい」ということを 夜空の星に願う...というストーリーです


サンタクロースからプレゼントをもらえて 大きなケーキも食べて...子どもにとってはまさに夢のような クリスマスの1日
そんな日が繰り返すよう願った 3人の望みが叶ってしまう物語が描かれます
タイムループの中で起こる心境の変化に対し さまざまな工夫を凝らして乗り切っていく 教訓話的な内容のファンタジーとなっています


ちなみに「ミッキーのクリスマスの贈りもの」の中には他に『グーフィーとマックスのサンタを探せ!』と『ミッキーとミニーの賢者の贈り物』も収録されています
クリスマスをテーマにした素敵な作品になっているので ぜひ機会があれば観てみてください


6.ミッション: 8ミニッツ (2011年)

監督は ダンカン・ジョーンズ
電車内での8分間がループする 完成度の高いSF映画です

主人公は アメリカ陸軍パイロットの スティーブンス大尉
スティーブンスが目を覚ますと そこは AM7:40のシカゴ行き通勤列車の中でした
おかしなことに まわりの光景にも見覚えはなく 自分に話しかけてくる女性も知らない人物
さらに身分証には別人の名前が書かれており 8分後に列車は大爆発して 乗客は全員死亡してしまう...というストーリーです


製作費は 3200万ドル
個人的に大好きな俳優である ジェイク・ギレンホール主演の タイムループ系SF映画です
デヴィッド・ボウイの息子でもある ダンカン・ジョーンズ監督らしく システマチックな脚本が 最小限の要素で構成されています
観ているこちらとしてはタイムループ映画なのですが 謎が判明していくに連れて 映画の見え方が変わってくる物語が素晴らしいです
作中の主人公と同じ目線で真相に近づいていくように作られているため 深く感情移入して 体験できるようになっています
ループしていることが分かってからの 主人公がやりたい放題になっていく様子は愉快です


本作品を観なおしてみて ジェイク・ギレンホールは「ドニー・ダーコ」なども含め 不条理な脚本の映画がとても似合う俳優だと 改めて思いました
ちなみに 本作品の監督がダンカン・ジョーンズに決定したのは 同監督の「月に囚われた男」を観たジェイク・ギレンホールが オファーしたのがきっかけだったといいます
一般的には SFというよりもコメディーやホラー系で描かれることの多いタイムループ映画の中でも クールな雰囲気や SF的テーマがより際立つ 本作品
2010年代の 傑作SF映画となっています


7.パームスプリングス(2020年)

監督は マックス・バーバコウ
終始 下品なノリが特徴の タイムループ系SF映画です

舞台はアメリカの カリフォルニア州パームスプリングス
2019年11月9日に 主人公のナイルズは 恋人であるミスティの隣で目を覚まします
当日は知人の結婚式でしたが ナイルズは即興で 哲学的な内容のスピーチを成功させました
そんな中 恋人のミスティが浮気していることを知ったナイルズは 新婦の付添人であるサラと仲を深めます
そこへ突然謎の老人があらわれ 彼が放った矢はナイルズに命中する...というストーリーです


とあるきっかけにより ある1日をループしてしまう人々が描かれます
脚本を担当したアンディ・シアラは 映画学校在学中に本作品のストーリーを構想しましたが その時点ではタイムループ要素が含まれていなかったそうです
その後 『ユングの哲学的考え方と 低予算で製作が容易な映画を書くことの重要性』を天秤に掛けながら この脚本を完成させたといいます


低予算を前提に作られた脚本のおかげなのか 製作費500万ドルで制作されたにも関わらず いわゆる低予算感は感じませんでした
タイムループ系映画には お金のかかるSF的なデザインが必要ないことが 大きな利点だと言えるかもしれません
下品で 娯楽的で 勢いのあるストーリーが楽しめる 本作品
アメリカらしさ溢れる 現代のロマンスSF映画となっています


8.ハッピーデスデイ (2017年)

監督は クリストファー・B・ランドン
死のループが描かれる ホラー風味のSF映画です

舞台は 9月18日の月曜日
主人公のツリーは 男子寮のカーターの部屋で目を覚ましました
その日はツリーの誕生日であるにも関わらず 昨夜の記憶は曖昧で 体調も優れませんでした
色々な場所で悪態をつき ルームメイトからの小さな誕生日ケーキも ゴミ箱へ捨ててしまうツリー
彼女は 不意に現れた不気味なマスクを付けた人物に殺されてしまいますが その後 ふたたび9月18日の朝が始まっていることに気づく...というストーリーです


大学生のキャンパスライフを舞台にした 軽快なノリが印象的な映画です
タイムループものとしてはオーソドックスな ループの度に失敗し さまざまな事実を知っていくような物語が描かれます
"マスクを被った謎の人物に襲われる"という 古き良きホラー演出が特徴です
このマスクは かの有名な「スクリーム」シリーズでも知られる トニー・ガードナーによって制作されています
また 本作品の続編として「ハッピー・デス・デイ 2U」があります
マスクの裏に隠れているのは サイコキラーなのか それとも...
犯人が誰なのかを予想しながら ぜひ観てみてください

9.うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984年)

監督は 押井守
ループを描く 名作SFアニメーション映画です

舞台は 学園祭を明日に控えた友引高校
泊まり込みで準備をおこなう生徒たちが 校内にごった返していました
諸星あたると ラムの所属する2年4組も お祭り騒ぎの真っただ中
しかし 夜が明けて翌日になっても なぜか文化祭の準備の日がまたはじまり 生徒たちは 同じ日を繰り返していることに気づく...というストーリーです


「うる星やつら」劇場版アニメシリーズの2作目であり 前作「うる星やつら オンリー・ユー」に引き続き 押井守が監督をつとめた作品です
「攻殻機動隊」などを手掛け 日本SF界の代表的な一人とも言える 押井守監督が描いた中でも 個人的には特に印象に残っているのが 本作品です
商品の減らないコンビニや 廃墟になった学校など 独特な設定が登場します
タイムループ, デジャヴ, 荒廃した世界, 宇宙など 押井守監督らしく SFやオカルト要素が詰めこまれており とても見ごたえのある作品です
1984年に公開されたにも関わらず「ダークシティ」,「恋はデジャ・ブ」などに先んじたような内容は 驚きの一言です


最近は"原作の改変=悪"かのように 世間で話題になっていますが 本作品のように 原作を改変しなければ生まれ得なかった名作もあるということは 知られるべきでしょう
当時の押井守は 原作者の高橋留美子とは違う 男性視点で物語を描きたかったそうです
もっとも より哲学的な方向に重きを置いた本作品に対し 当時は原作ファンからの批判も多かったようで カミソリの刃が入った手紙が送りつけられたりもしたそうです
また 原作者の高橋留美子は 本作品を"押井さんのうる星やつら"と称しており 100%認めてはいないことを伺わせます
個人的に この手の"原作改変"に関する問題は やはり原作者が脚本を担当しない限り 解決不可能だと思っていますが どうでしょうか...


あくまで学園モノでありながら シュールで奇妙な世界が描かれ タイムループとして括ってしまうのも良くないかもしれないと思う程にSF的要素も強い 本作品
「うる星やつら」シリーズのファンでなくても楽しめるであろう 80年代の名作SFアニメーション映画となっています


10.オール・ユー・ニード・イズ・キル (2014年)

監督は ダグ・リーマン
何度も生き返るタイムループが描かれる SFアクション映画です

舞台は 近未来の地球
人類は謎の侵略者からの襲撃により 滅亡の危機に瀕していました
対侵略者の戦闘に挑むケイジ少佐は 敵に一矢報いる事なく戦死
ところが彼は 不可思議なタイムループの世界に囚われていて 戦闘と戦死を繰り返すことになってしまいます
永遠に続くかに思われるループの中で 特殊部隊の軍人であるリタも同じ状況に置かれていることが判明し 2人は敗戦を繰り返しながら 少しずつ敵を倒す糸口をつかんでいく...というストーリーです


製作費は 1億7800万ドル
桜坂洋のライトノベルを元に制作された映画です
トム・クルーズ主演で「ボーン・アイデンティティー」などの監督である ダグ・リーマンによって映画化されました
何度も生き返り その1日を攻略していく まさにタイムループといった内容の物語が描かれます


元々はブラッド・ピットへのオファーがありましたが 彼は断り 結果的にトム・クルーズが主演することになりました
映画の冒頭および結末において 主人公がヘリコプターから降り立つ場面がありますが これはトム・クルーズの思い付きによって実現したものです
最終的には大規模な道路封鎖などにより ロンドンのトラファルガー広場において CGではなく 実機を用いて撮影されました


ちなみに ハリウッドでは"Kill"という言葉をタイトルに入れるのは難しいということで「All You Need is Kill」ではなく「Edge of Tomorrow」に変更して公開されています
現在 トム・クルーズ主演での続編の可能性もあるようで 交渉が進んでいるそうです
まるでゲームのように何度も復活し 目の前に立ちはだかる難題を攻略していくストーリーが語られる 本作品
タイムループを描く 定番映画のひとつとなっています


11.恋はデジャ・ブ (1993年)

監督は ハロルド・ライミス
ビル・マーレイ主演の 愉快なタイムループ映画です

人気天気予報士のフィル・コナーズは 仕事仲間のリタとラリーと共に 伝統行事の取材として 田舎町に滞在していました
退屈な取材に嫌気がさしたフィルでしたが 天候の急変により 前日と同じ宿に宿泊することになります
ところが 翌朝目を覚ましたフィルは ふたたび同じ1日が始まったことに気づく...というストーリーです


タイムループ映画の 代表的な存在といえる作品です
自分ひとりしかループに気づいていないという 孤独な主人公のループが描かれています
監督のハロルド・ライミスは 「ゴーストバスターズ」, 「ゴーストバスターズ2」の脚本などで知られています
また 物語の舞台となっている ペンシルベニア州パンクスタウニーは 実在する町であり 作中に登場するグラウンドホッグデーという行事も 毎年2月2日にこの地域で行われている 伝統的なイベントだといいます


本作品の原題はそのまま"Groundhog Day"というものですが このGroundhogというのは
日本では馴染みの無い ウッドチャックと呼ばれる リス科の動物のことです
「ゴーストバスターズ」とは異なる ちょっと不愛想なビル・マーレイですが 本作品の不条理コメディ的な状況との相性が抜群です
不機嫌にも見えるビル・マーレイは 撮影当時 妻との離婚調停中だったそうで もしかしたら本当に機嫌が悪かったのかもしれません
かなり精神が不安定な状態だったそうで 近くのパン屋にあった大量のパンを 通行人に投げつけたりもしたと言われます


製作当時 ハロルド・ライミス監督が想定していたロマンチックなコメディではなく より哲学的内容の脚本をビル・マーレイが求めたため 彼は脚本にケチをつけるだけでなく 演技について 意見の対立も頻発したそうです
また 冷たい水に足を踏み入れるシーンがありますが あまりの寒さからか そのシーンの撮影直後に悪態を尽き 暴言を吐いたりしたと言われています


ビル・マーレイ演じる主人公のフィルが リタの隣で目覚める終盤のシーンの撮影においても逸話があります
この 朝起きるシーンで着用する服装をめぐり 監督のハロルド・ライミスと 主演のビル・マーレイの意見が対立
前日と全く同じ服か パジャマという2択でしたが 若い女性スタッフの意見により 前日と同じ服を着ることに決定
つまり "前夜の2人には何もなかった"ということが暗喩されているのです
紆余曲折の中でビル・マーレイが演じた"高慢で自己中心的なお天気キャスター"という役は 実は当時の彼にピッタリの役だったのかもしれません


このような裏話も豊富で ビル・マーレイの人間味が溢れる演技を通して『人間が幸せを感じることには 他人の幸福が関わっている』ということを教えてくれる 本作品
哲学性をもったタイムループ映画として まぎれもない名作となっています


あとがき

今回は「抜け出せ!タイムループの傑作SF映画」というテーマのSF映画紹介でした
タイムループというテーマは映画としてはまだ歴史が浅く SFというよりも 基本的にはファンタジー,コメディ,ホラーでよく使われる傾向にあるようです
個人的には「恋はデジャ・ブ」の模倣だけでなく もっと全然違った手法のタイムループ映画も生まれたらいいなと思っています
まだおもしろいタイムループ映画はあるため 第2弾の動画も制作させていただきたいと思っていますので ご期待ください
最後までご覧いただき ありがとうございました

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ぷらねった【SF映画チャンネル】
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