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【恐怖】ディストピアの名作・傑作・カルトSF映画 [9選] |③暗黒社会を描いたSF映画紹介
こんばんは ぷらねったです
さまざまな理由で世界におとずれた 暗黒社会
今回は「ディストピアの名作・傑作・カルトSF映画」をテーマにした SF映画を紹介していきます
1.デモリションマン (1993年)
監督は マルコ・ブランビヤ
冷凍睡眠させられた警察官を描く SFアクション映画です
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1996年の世界
ロサンゼルス市警の刑事であるスパルタンは 容疑者逮捕の際に 巻き添えで破壊行為をおこなうことから“デモリションマン(壊し屋)"の異名を持っていました
そしてある日 バスジャックによる人質と共に立て篭もった犯人である フェニックスを逮捕します
しかしそこでフェニックスの罠にハマった結果 助けなければならない人質は全員死亡
スパルタンは作戦失敗の責任と罪を問われ フェニックスと同じく"冷凍刑"に処されることになりました
それから36年が経った 2032年
暴力や犯罪が存在せず コンピュータによって徹底管理されるようになった 近未来都市のサン・アンゼルスにおいて 仮釈放審査のために解凍されたフェニックスが脱獄
最強の凶悪犯であるフェニックスに対して なす術が無い警察は スパルタンを解凍してフェニックス逮捕を命じる...というストーリーです
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製作費は 約7700万ドル
テレビCM出身のマルコ・ブランビヤが監督をつとめ シルヴェスター・スタローン主演で描かれる映画です
冷凍睡眠によるタイムスリップと 社会の大きな変容が描かれており これは「スリーパー」や「26世紀青年」に通じる部分です
当初はスティーヴン・セガール主演で ジャン=クロード・ヴァン・ダムが悪役をつとめる予定だったそうです
最終的に主演となったシルヴェスター・スタローンは ジャッキー・チェンを悪役に希望しましたが 彼は悪役を演じたくないとのことで拒否しています
しかし その代わりに悪役を演じることになったウェズリー・スナイプスはかなりのハマリ役で この映画の空気感を決定付ける 怪演を繰り広げることになりました
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本作品の社会は高いレベルで平和ボケしており それを皮肉った象徴的な存在として 犯罪が起きない社会に退屈した 戦闘訓練を受けていない警察官などが登場します
ユニークな近未来演出もなかなか見どころがあり 例えばリモート会議のようなシーンも描かれたと思いきや トイレットペーパーを使う文化がなくなり その代わりにトイレに貝殻が置いてあるという 奇妙な設定もされています
その他にも 細かいディストピア設定が多数存在しているのが この映画の素晴らしいところでしょう
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そして 一番の見どころとしては 高額な製作費に物を言わせたような 大量の破壊シーンを交えた2人のバトルです
冗談を交えながらもテンポの良さが際立っていて やはり 悪役まで魅力的な映画というのは見ごたえがあります
まさに壊し屋にふさわしい 大量の破壊シーンにコメディー的な演出を交えつつ 機械への依存によって衰退した社会が描かれる 本作品
内容的に タイムトラベル特集のほうで紹介しようか迷いましたが ひとまずディストピア映画としておすすめさせていただきました
2.モモ (1986年)
監督は ヨハネス・シャーフ
時間をテーマにした ファンタジー映画です
ジャンルとしてはファンタジーですが かなりSF的なディストピア要素が含まれるので 今回紹介させていただきます
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とある村に突然と姿をあらわした モモという謎めいた少女
村の人達は 彼女を村に住まわせようと家を建てて 歓迎します
やがて 親身になって村人たちに接するモモは 村に住む人々にとって なくてはならない存在となっていきました
平和な毎日がつづき 楽しい村の生活は 終わることのないものに思われましたが 時間貯蓄銀行の者によって平和が脅かされる...というストーリーです
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「ネバーエンディング・ストーリー」に続いて ミヒャエル・エンデの原作小説を元に制作された映画です
監督のヨハネス・シャーフは 元々俳優としても活躍しており 晩節には 演劇の監督もつとめていた人物です
「モモ」は そんな同監督にとって 生涯最後の監督映画となりました
冒頭のシーンでは 原作者のミヒャエル・エンデ自身が 列車の乗客役で出演しているという ユニークな演出もされています
児童文学の原作を基にした脚本ですが 哲学的なテーマも描かれていて 見ごたえのある内容になっています
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個人的には 現代で言われる"コスパ"という言葉のもつ暴力性や それによって失われてしまう 言語化できない出来事を この映画が映しだしているように感じます
そして 単なるファンタジーな雰囲気にとどまらず ディストピア的に展開されていくのも この映画の特徴です
資本主義を暗喩したような "時間貯蓄銀行"のために働く スキンヘッドの男たち
彼らは 時間の節約を人々に強要してくるのです
その姿はまるで「THX-1138」に登場する人間たちのように感じます
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その他 要所で流れる音楽も秀逸で アコースティックギターによるフォーク的な曲から 祝祭感あふれるものまで どれも素晴らしいです
"大事な何か"が失われてしまった社会へのメッセージとしても取れる 本作品
80年代の 傑作ファンタジー映画となっています
3.サロゲート (2009年)
監督は ジョナサン・モストウ
ブルース・ウィリス主演の SFアクション映画です
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舞台は近未来
脳波で遠隔操作できるロボット"サロゲート"が開発され 人々はこのサロゲートを分身として使役し 自身は家から一歩も出ずに社会生活を営むことが可能となっていました
生身より高い身体能力や 自由に選べる容姿など サロゲートには様々なメリットがありましたが 最大のセールスポイントは安全性です
機体に何が起きても 操作する側には危害が及ばないということで その絶対的な安全性能が人々に支持され 需要は急拡大
発表から14年後には普及率98%を達成し 開発元のVSI社は超巨大企業へと成長していた...というストーリーです
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製作費は 8000万ドル
同名のアメコミを原作として「ターミネーター3」で知られる ジョナサン・モストウが監督をつとめ 映画化されました
脳波によってロボットが動かせる"サロゲート"がメインテーマの映画であり すでに俳優引退が発表されている ブルース・ウィリスが FBI捜査官役で主演しています
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作中では 殺人がほとんど起きなくなった世界で サロゲートをめぐる謎の事件をきっかけに物語が動いていきます
ディズニーが関わっている映画ということもあるのか 最先端技術への依存に対する警鐘を鳴らすような面がありつつも 分かりやすい内容になっています
テーマは違いますが 美術面では「ゼイリブ」や「アイ,ロボット」を感じさせるところもあります
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ちょうど先日 イーロン・マスクが設立したニューラリンク社で これを実現するための治験への参加者を募っていました
脳内に超小型デバイスを埋め込み コンピューターと接続して 身体が不自由な方の意思表示や行動支援が目的となっているそうです
頑張ったとしても 実用化には最低10年ほどは掛かるそうですが...
そんな もうすぐSFではなくなるかもしれない 近未来のテーマが描かれる 本作品
気になる方は ぜひ観てみてください
4.ウルトラヴァイオレット (2006年)
監督は カート・ウィマー
"ガン=カタ"のような戦闘術に 新体操,バレエ等の要素を加えたアクションSF映画です
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舞台は近未来 21世紀の終わり頃
新種のウイルスが蔓延し 感染した人間は超人的な知能と運動能力を身に付けました
彼らは"ファージ"と呼ばれ 感染後 わずか12年で命を落とす運命にありました
彼らを恐れた政府は ファージ掃討作戦を実行
追い詰められたファージは地下組織を結成し 政府との激しい抗争が開始されます
そして 政府側で開発されたという最終兵器を強奪するため 余命36時間の最強の殺し屋 ヴァイオレットを送り込む...というストーリーです
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製作費は3000万ドル
「リベリオン」のカート・ウィマーが監督をつとめました
本作品の4年前に公開され クリスチャン・ベールによって演じられた"ガン・カタ"のアクションが素晴らしい「リベリオン」
それにつづく今作では 主演がミラ・ジョヴォヴィッチに変わったことで "ガン・カタ"的でありながらも 新体操の要素を取り入れた 流れるような動きになっているのが特徴です
カート・ウィマー監督はヒーローに対して独特の考えを持っており よくあるヒーローが苦戦する演出を「最終的に勝つことがわかっているのだからつまらない」と否定的に捉え 圧倒的な実力で勝つヒーローを好んでいるそうです
そのため本作品も「リベリオン」同様に 圧倒的な力をもった1名が主人公として描かれるのです
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「マトリックス」の影響を大いに感じる世界観やアクションが印象的ですが 当時 主演のミラ・ジョヴォヴィッチはこの映画のために 約1年間の歳月をかけて"オリンピック選手のような"トレーニングを積んだそうです
映像的には この時代特有の発展途上CGがバリバリに駆使されており 個人的には2008年の映画「スピード・レーサー」を思い出しました
もちろん今観るとクオリティーが高いとは言えないのですが かなり振り切っているので 個人的にはもはや気になりません
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ちなみに 本作品を原案として2008年に公開された「ウルトラヴァイオレット:コード044」という日本アニメも存在します
酷評されがちな本作品ですが 細かい設定は気にせず観るのがおすすめです
「リベリオン」が好きな方には試しに観てほしい 本作品
もし気になる方は ぜひ観てみてください
5.ホテルアルテミス (2018年)
監督は ドリュー・ピアース
闇病院として使われている ホテルを舞台にしたSF映画です
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舞台は近未来 暴動が日常と化したロサンゼルス
高額な会費と引き換えに最新医療と身の安全が保障される 犯罪者専門の会員制闇病院である"ホテル・アルテミス"には ケガを負った者たちの訪問が後を絶ちません
そんなある日 銀行強盗で致命傷を負った兄弟を受け入れたことから ホテル・アルテミスはトラブルに見舞われ 開業以来最悪の事態に陥ってしまう...というストーリーです
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製作費は 1550万ドル
「アイアンマン3」の脚本などで知られる ドリュー・ピアースが監督をつとめました
ホテルを取りまとめる ジョディー・フォスター演じるナース役が印象的で どこか諦めを感じる疲れ切った表情の 素晴らしい演技を見せています
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『他の患者を殺さない』というルールをもったホテル内を舞台にして 物語が展開されていきます
「ホテル・アルテミスはなぜできたのか」,「なぜナースは こんな闇病院で働いているのか」,「外の世界はどうなっているのか」ということが 徐々に明かされていくのです
作中では近未来設定を意識したのか 近く実現されそうな技術が多く見られます
ロボットアームの支援を受けながら手術をおこなったり 患者の肝臓を3Dプリンターでスキャンし 肝臓の代替品を生成したり...ナノマシンで皮膚や目を 外見上だけ復元したりもします
しかし 酷い社会情勢の影響や 闇病院ということもあり 機械に頼った医療をおこなう施設にも関わらず 頻繁に停電する始末です
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少し捉えどころの難しい物語ではあるのですが 個人的には雰囲気が好きな映画です
ほとんどホテル内だけで展開される設定が魅力的な 本作品
ぜひ ジョディーフォスターの貫禄ある演技にも注目しながら 観てみてください
6.わたしを離さないで (2010年)
監督は マーク・ロマネク
シリアスなテーマが 美しいタッチで描かれる ディストピアSF映画です
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外界から隔絶された 田園地帯に佇む寄宿学校ヘイルシャムで学ぶ キャシー, ルース, トミーの3人は 絵や詩の創作活動に励みながら ある目的のための“特別な子ども”として育てられました
18歳になってヘールシャムを出た3人は 農場のコテージで共同生活を始めますが ルースとトミーが恋人同士になったことによって関係が変わっていく...というストーリーです
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製作費は 1500万ドル
カズオ・イシグロによる原作小説を基に 彼の友人であるアレックス・ガーランドが脚本を担当した映画です
カズオ・イシグロ自身も 製作総指揮に名を連ねて製作されました
監督のマーク・ロマネクは 主にColdplayやWeezerなどのミュージックビデオをはじめ CMを中心に制作してきた監督です
彼は『SF要素が物語に彩りを与えるようなラブストーリー』を目指して 本作品を完成させたといいます
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作中では 何度か時をまたぎながら物語が進み 白を基調にした落ち着いた雰囲気の中で 裏に隠された秘密が徐々に明かされていきます
クローンを題材にしたダークな内容ですが 終始淡々としており 友情や嫉妬 希望などをテーマにした青春物語が描かれるのです
キャリー・マリガン, アンドリュー・ガーフィールド,キーラ・ナイトレイという俳優陣も豪華で それぞれこの映画の世界観に馴染んでいると感じます
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ちなみに本作品は 翻案作品として日本でドラマ化もされ 綾瀬はるかが主演しました
ラストになんとも言えない余韻を残す 本作品
哲学的な内容の描かれる 傑作SF映画となっています
7.スノーピアサー (2013年)
監督は ポン・ジュノ
列車の中で生き残った人々を描いた SFアクションスリラー映画です
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舞台は 西暦2031年
『地球温暖化を防ぐ』という明確な目的のために 17年前に世界中で散布された薬品CW-7の影響により 地球には氷河期が訪れ 生物はほとんど死滅してしまいました
生き残ったわずかな人類は わずか1台の列車に乗り込み 深い雪に覆われた極寒の地を 2014年からずっと 行くあてもなく移動しています
車両前方では 一部の富裕層が 環境変化以前とあまり変わらない優雅な暮らしを送る一方で 後方に押し込められている 奴隷のような扱いを受ける人々の怒りは爆発寸前
そんな中 カーティスという1人の男が立ち上がり 仲間と共に富裕層から列車を奪おうと 前方車両に向かって反乱を起こしていく...というストーリーです
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製作費は 3900万ドル
フランスのグラフィックノベルを原作に「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督によって映画化されました
主演は「キャプテン・アメリカ」として知られる クリス・エヴァンスです
光さえ差し込まない最後部の貧困層から 前方の支配者層まで 階級分けされた各車両が存在し ほぼ列車の中だけで物語が展開されるという 特殊なディストピア設定が描かれます
抑圧される中で下剋上を企む様子は 2005年からはじまった脱獄ドラマ「プリズン・ブレイク」を思い出させます
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作中において「最後にして最初の人類」でナレーションしたのと同じ人物とは思えない ティルダ・スウィントンが怪演を見せています
水や食料はどうなっているのか...というところがしっかり設定されているのが 本作品の魅力のひとつです
列車後部への食糧配給は 真っ黒な見た目のプロテインブロックのみであり これはSFファンにお馴染みの食品"ソイレントグリーン"を彷彿させますが この原材料は...言わないでおきます
また"クロノール"という 幻覚を引き起こす可燃性ドラッグのようなものも存在していたりして 設定には工夫が凝らされています
ポン・ジュノ監督は 2005年頃 韓国の本屋で原作漫画を見つけ 立ち読みしたまま全巻を読み終え 映画化のアイデアを思い付いたそうです
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ちなみに 作中において主演のクリス・エヴァンスは 役作りのために顎髭を生やしていますが この影響により 直前に撮影していた「アベンジャーズ」では 顎髭のない作り物の顎を付けて演じていたそうです
また 今作以外にドラマ版が存在しますが こちらでは列車が1001両もある設定だそうです
「パラサイト 半地下の家族」とはまったく違う形で階級社会を描く 本作品
最後まで見ごたえのある 傑作SF映画となっています
8.メトロポリス (1927年)
監督は オーストリア出身のフリッツ・ラング
2026年の未来都市「メトロポリス」を舞台にした 二極化した階級社会を描いた映画です
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舞台は2026年
未来都市のメトロポリスでは 地下世界の過酷な労働によって 地上世界の指導者階級が支えられていました
労働者たちは 日々エレベーターで工場に向かい 10時間交代で厳しい労働に従事
それに対して富裕層は 繁栄を謳歌しながら楽しい日々を送っています
そんな中 ある日 メトロポリスの支配者であるフレーダーセンの息子フレーダーは 労働者階級の女性マリアと出会い 地下社会の実態を知ることに...というストーリーです
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100年近く前に制作されたにも関わらず 人間型のロボット"アンドロイド"が登場します
未来都市の素晴らしいデザインはもちろん 一筋縄ではいかない脚本も秀逸で 富裕層と貧困層の二極化や 資本主義と共産主義の対立などにおいても 秀逸な未来のイメージが描写されています
当時からすれば遠い未来である現在 人型アンドロイド自体は実現されました
しかし 人間のような知能をもつアンドロイドは いまだ実用化にいたっていません
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果たしてこの先 アンドロイドが心を持つことはあるのでしょうか
『SF映画の原点にして頂点』とも称されることのある 本作品
遠い昔に描かれた 名作ディストピア映画となっています
9.ブレードランナー (1982年)
監督は リドリー・スコット
高い知性をもつ人造人間をテーマにした 今や定番ともいえるSF映画です
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舞台は 2019年のロサンゼルス
環境破壊が原因で 人類の大半は宇宙へと進出し 植民星の開拓 移住が推し進められた近未来
地球に残った人々は 高層ビルの立ち並ぶ 人口過密な大都市で暮らしていました
遺伝子工学技術の進歩により タイレル社によって開発された"レプリカント"と呼ばれる人型ロボットたちは 他の惑星の探査や 地球外基地の過酷な環境などにおいて 奴隷のように酷使されていました
彼らの中には 数年経つと感情が芽生え 人間に反旗を翻す事件を起こす個体もいます
そのため 最新型レプリカントには4年の寿命が設定されましたが 脱走して人間社会に紛れようとする者も現れました
そんな中 すでに引退していたデッカードは 専任捜査官 "ブレードランナー" として レプリカント達を判別し 処分する任務を命じられる...というストーリーです
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製作費は 2800万円
フィリップ・K・ディックの原作である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を元に リドリー・スコット監督によって映画化されました
作中では 歌舞伎町にインスパイアされたという街のデザインや 空飛ぶ車, ビルに映る巨大な広告など 圧巻と言える素晴らしい未来の描写が 多数登場します
これは 元々車両のデザイナーとして起用されたシド・ミードが 車両のイラストを提示した際に未来都市の背景も書いており それに魅了されたリドリー・スコットが 作中に登場するさまざまな製品も含めてデザインを依頼したことをきっかけに生まれました
その結果 シド・ミードは都市のデザインまで担当することになり これ以降彼の肩書となる"ビジュアル・フューチャリスト"というクレジットが初めてされています
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また ダグラス・トランブル,リチャード・ユリシッチなどが担当した視覚効果も素晴らしいですが 映画公開版では仕上げ作業の際 製作会社側の要求で安上がりな作業を要求され 満足いかない出来だったそうです
この点は 2007年のファイナルカット版で ようやくトランブルが望んだような高画質の特殊効果が再現されました
さらには ヴァンゲリスの幽玄な音楽も秀逸で美しく この映画の芸術性を強めています
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また メビウスは当時 傑作アニメーション映画である「時の支配者」の作業で忙しかったため 衣装デザインのみのクレジットになっていますが この映画の世界観に大きな影響を及ぼしました
これについては シナリオの初稿を書いたハンプトン・ファンチャーが メビウスによる短編バンドデシネ作品「ロング・トゥモロー」に登場する退廃的な未来都市のイメージを参考にしたそうで 一部では こちらの作品が原作ではないかという声が上がるほどです
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続編として ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による 2017年の「ブレードランナー2049」も存在する 本作品
サイバーパンクの代表的な作品としてはもちろん 退廃的な世界のデザインも魅力的な ディストピアSF映画となっています
あとがき
今回は「ディストピアの名作・傑作・カルトSF映画」についてのお話でした
ディストピアがテーマのSF映画紹介も 今回で第3弾となりました
第4弾は製作が決まっていますが 他にもオススメがあれば まだまだ紹介をお待ちしています
こんな未来が訪れませんように...
最後までご覧いただき ありがとうございました
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