アメリカのジェンダー事情(女性?男性?それとも?)
初めまして、こんにちは!
カリフォルニア在住のMeiです。
実は今年からスキルアップのために、夜間の講義を受けています。
アメリカ人のクラスメイトはもちろんのこと、世界各国からアメリカに来ている仲間がいます。教授たちも、色々な国から集まっていて、バックグラウンドも様々で、毎回とても刺激的です!
色々なトピックについて毎週のようにディスカッション(まだキャンパスには完全に戻っていないため、主にZoomや共有の掲示板を活用)したり、課題の本を読んで感想&フィードバックを伝え合ったり、レポート課題をこなしたり…と、久しぶりに学生時代に戻ったような、脳みそが活性化されそうな生活をしています。
今日は、講義に申し込みをしたときに学んだアメリカでのジェンダー事情について書きたいと思います。
1.あなたの現在の性別は?
まず初めに驚いたのは、申し込みフォームに入力するとき。
基本的な個人情報を聞かれたあとに、人種を問われる欄があり、その下には性別を問われる欄がありました。
そこには、
「あなたの現在の性別は?」
という質問が!!
さすがは、自己主張を求められる国アメリカ。
性別も見た目や生まれ持ったもので判断するのはなくて、個人の意思表示で決められることに驚きました。
さらには、細かく記入できるようにもなっていて、今現在の状況を書きたい人は書き込めるようにもなっていました。
2.あなたのジェンダー代名詞は?
あるクラスでは、毎週のディスカッションや講義のほかに、グループでのプレゼンテーションの課題がありました。
それに先駆けで、クラスではどんな仲間がいるのか知るための自己紹介タイムや、意見交換タイムがありました。
その際に、教授から
「あなたの代名詞を表示されている自分の名前の横に()を使って書いてね。」
と説明がありました。
最初は、何のことを言っているのかわかりませんでしたが、教授の説明はこうでした。
Pronous(代名詞)は、見た目や生まれたときの性別に関わらず、自分の好きな代名詞を選ぶことができます。
例えば、私は女性なので学校で習った代名詞だと
she/herとなりますが、もしも自分は女性にも男性にも当てはまらない(ジェンダーの区別がない)、どちらでもないと伝えたい時は複数形ではなくてもthey/themと表記することになります。
ジェンダー代名詞について詳しく書かれた記事を見つけたので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
ちなみに、クラスではこのような動画も事前に観ておくようにと連絡がありました。字幕は英語ですが、分かりやすいです。
これによると、ジェンダーの区別がない代名詞として
ほかにも
ze/hir (ズィー/ヒィアー)など他にもたくさんあるようです。
3.なぜジェンダー代名詞の表明が大切なの?
何よりも大切なのは、その人の名前や見た目だけを見て
勝手に「この人はHe,あの人はSheだろう。」と決めつけないこと
だと学びました。
このジェンダー代名詞は、LGBTQ+だけの問題ではなく、
全員が表示することが大切で、それによって「一人ひとり相手によって違うもの」という考え方がこれから当たり前になると勝手な憶測をなくすことに役立ったり、LGBTQ+コミュニティへのサポートを宣言することにもつながるそうです。
日本語だと、「彼は~」「彼女は…」という代名詞を日常生活で使う機会は
あまりないかもしれませんが、
当たり前のように、勝手に見た目や名前から判断して使っていた「□□くん」「○○ちゃん」というような呼び方を、これからはその人が選択するジェンダーのことも意識して使いたいなと思いました。
2018年の調査によると、アメリカの13~21歳の35%が、he/she以外の代名詞を使っている人をしっていると答えたそうです。
実際に、私もクラスメイトでthey/themと表記している人を見かけます。LGBTQの人々だけでなく、そこにいる全員が表示することで、その人が選んだ代名詞を気持ちよくみんなで使うことができる=お互いへの思いやりをもって生活・学習していけるのだなと思いました。
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日も、みなさんにとって素敵な一日になりますように!
この記事を音声で聴きたい方は、こちらからどうぞ☺
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