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女神の時代

このところ、女性性についての話題を目にする機会が増えてきました。
私自身の意識がそうさせるのでしょうか、それとも時代の流れとして女性性が注目されているのでしょうか。
いずれにせよ、このテーマに触れるたび、私は過去を振り返りながら、新たな視点を探っています。

「女はみな女神」。
これは1990年代後半、女性誌『MISTY』で特集を組んだ際のキャッチコピーです。当時、私はこの雑誌の編集者でした。
このフレーズには、女性の内に秘められた力強さと美しさを象徴する想いが込められていました。今振り返ると、その考え方は時代を先取りしていたように思います。

昭和という時代は、女性が社会進出を果たし、権利や自由を得てきた時代でもあります。しかし、男性中心の社会で生き抜くために、女性らしさを封印しなければならない現実もありました。
結婚や子育てを後回しにし、キャリアを優先する選択をした多くの女性たち。その代償として、本来の女性性や生命力を見失った部分があったのではないかと考えます。
そして今、時代は「女性らしさ」を取り戻すだけでなく、その先にある「女神性」や「神性」を見いだすことを求めているように感じるのです。

私が「女性性」について深く考えるようになったきっかけの一つに、ドリーン・バーチューの著書『アースエンジェル』がありました。

この本には、自分の魂の転生タイプを知るための質問が収録されており、私は「ワイズ・ワン(賢者)」タイプに該当しました。
その解説を読み進めるうちに、脳裏に浮かんだのは、原始宗教の時代に女神に仕える巫女だった自分の過去生のイメージだったのです。
それはケルトのドルイド教、あるいはダーナ神族の時代ではないかと感じています。当時、性交は神聖な儀式とされ、大地の豊かさを祈る行為として行われていました。しかし、キリスト教の台頭とともに多神教から一神教へと歴史が書き換えられ、女神信仰は異教とされ、性の神聖さも失われていきました。
こうした流れの中で、私の過去生は、性を神聖視する時代と、汚らわしいものと捉える時代を両方経験してきたように思えます。
今の私の人生でも、女性性を受け入れることに葛藤があったのは、こうした過去生の記憶が影響しているのではないか……と、そんなふうに考えたのですね。

ここから考察が深まったのが、フラワーエッセンスのクラブ・アップルなのです。

クラブ・アップル(Crab Apple)

科属/バラ科リンゴ属
学名/Malus sylvestris
和名/マルス・シルウェストリス
花期/4月下旬〜6月上旬

12-7-9選択法/セカンド19:毎日の生活で起こる感情の起伏を表すエッセンス
7グループ選択法/落胆あるいは絶望している時に
製造法/煮沸法:数本の木から完全に開花した花を葉のついた房のまま摘み取る

浄化のためのレメディーです。
自分にはどこか汚れたところがあるように感じる人に。それは大抵、あまり重要でなさそうなことです。あるいは、深刻な病気があるのに病気をほとんど省みず、もっと些細なことを非常に気にかける人もいます。
いずれの場合も、心の大部分を占めることや、どうしても治さなければならないと思えることから解放されたいと強く望み、それがかなうのかどうか不安に思っています。
治療がうまくいかないと、がっかりします。
このレメディーは浄化役となるので、患者が、何らかの理由で体に入り込んだ毒を取り除かなければならないと信じている場合に、苦痛を清めてくれます。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

クラブ・アップルは、浄化と癒しの象徴とされるエッセンスです。
その作用は身体的な浄化だけでなく、精神的・感情的な面にも及びます。特に、自分を「汚れている」と感じる意識や、自己受容が難しいときに力を発揮します。

ヒーリングハーブ社のエッセンスプロデューサー、ジュリアン・バーナード氏の著書には次のような興味深い記述があります。

このレメディーの状態は、めずらしく肉体的な問題を解消する事に関係しているにもかかわらず、その働き自体は概して肉体を超えたレベルのものです。これは、リンゴにまつわる象徴的な意味にも見てとれます。
植物は、大地の想いとして物理的な形態の中にその意図を表すものであり、象徴的と呼べるたくさんの伝説や逸話の中にそれを伺い知ることができます。たとえば、愛と美の女神ヴィーナスとリンゴの美しい秘密をめぐる、永遠の若さを与えるリンゴの伝説があります。
リンゴを切ると、中には5つ角の星型、不死の勲章が見られます。もし、私たちが永遠の自己を思い出すならば、他の全てが落ち着くべきところに落ち着き、確かな物の見方を通して、人生のささいな問題を理解することができるでしょう。

(ジュリアン・バーナード著Dr.バッチのヒーリングハーブスBABジャパン)

星型(五芒星)は古来より魔力や浄化のシンボルとされてきました。その印を持つクラブ・アップルの花には、時空を超えたレベルでの深い浄化力がある、と考えられます。
自分の女性性を受け入れられない理由が、過去生や深層意識に刻まれたトラウマにあるとすれば、クラブ・アップルはその癒しの鍵となるはずです。
この考察をフラワーエッセンスの勉強会で発表したところ、多くの人が興味を持ってくださいました。そのことからも、長年傷ついてきた女性性を癒し、解放する力が、このエッセンスにはあると感じています。

また、クラブ・アップルを通じて深まった考察の一つに、女性性と創造性のつながりがあります。女性性とは単に性別としての特徴ではなく、創造力や生命力の源でもあるのです。
傷ついた女性性を癒し、解放することは、内なる創造力を目覚めさせるきっかけにもなるはずです。

以前読んだ記事で、太陽系の小惑星の分布図が、精子が卵子に向かう様子と似ているという指摘がありました。
この視点は、宇宙と生命の神秘的なつながりを象徴しているように思えます。星々が地球に降り注ぐ波動情報は、私たちの内的世界にも確実に影響を及ぼしているはずだからです。
宇宙からの促しが女神ガイア(地球)にエネルギーをもたらすように、私たち人間もまた、その影響を受けながら自己を癒し、創造力を高めていきたいものですね。

女性性や女神性を見つめ直すことは、単に過去を癒すだけでなく、新しい未来を創造するための第一歩です。今、私たち一人ひとりが自分の中にある女神性を目覚めさせることで、この世界を優しく豊かに変えていけるのではないでしょうか。
クラブ・アップルの力を借りながら、自分の内側にある声に耳を傾け、その声に従って行動を起こす――これが、これからの時代を生きる私たちの使命なのかもしれません。

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planet*plant | Akiko Kimura (joker)
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