国際ガールズ・デー2023~困難に立ち向かう世界中の女の子たちに思いを馳せてみませんか?~
例年になく厳しい暑さの夏も過ぎ、ようやく秋の気配が感じられる季節になりました。
衣替えを前に、日本では秋のファッション、グルメの話題が飛び交っており、お出かけシーズンの到来にむけ心躍らせている人も多いことでしょう。
10月は、私たち国際NGOプラン・インターナショナルにとって特別な月です。
なぜかというと、10月11日に、プラン・インターナショナルの働きかけを受け国連に制定された「国際ガールズ・デー」があるからです。
ご存知ですか?「国際ガールズ・デー」
「国際女性デーなら知ってるけど、国際ガールズ・デーって何?」と思われる方も多いことでしょう。まだまだ認知度が低いこの記念日。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を、広く社会に呼びかける日として、「女の子だから」との理由で差別や偏見の対象となり、弱い立場に置かれている女の子たちを支援する活動に力を入れているプラン・インターナショナルにとってはとても大切な日なのです。
「権利やエンパワーメントって、ちょっとむずかしそう」と思ってしまうかもしれませんが、皆さんはこの夏、食品や電気代などの値上がり、農作物の不作や魚の不漁などを体感されませんでしたか?それらの大きな原因である気候変動は、アフリカやアジアなど遠い国の女の子たちにも大きな影響を及ぼしている世界共通の課題であると思うと他人事ではないと感じられるのではないでしょうか。現在世界には、飢餓や紛争、ポストコロナの渦に巻き込まれ、豊かな人生を歩むために必要なチャンスを奪われてしまっている女の子たちが大勢います。
一方で、困難な状況下においても前を見据え、自分たちを取り巻く状況について声をあげ、問題を解決しようとしている勇気ある女の子たちもあちこちに存在します。日本だけでなく、今世界中で「声をあげること」で社会を変えて行こうという機運が高まっているのです。
プラン・インターナショナル主催のイベント
今年、プラン・インターナショナルでは、国際ガールズ・デー2023のテーマを「THINK FOR GIRLS~地球課題に向き合う女の子たち」として、実会場、オンラインで2つのイベントを開催します。
実会場イベントは、東京における映画「グレート・グリーン・ウォール」上映会です。
気候変動、食料危機、難民問題、ジェンダーに基づく暴力、早すぎる結婚(児童婚)、望まない妊娠など様々な問題を内包するアフリカ大陸の現状、特に女の子たちを取り巻く苛酷な環境を提示するともに、これらの課題に対し声をあげ立ち上がる女の子の姿が描いたユナイテッドピープル株式会社配給の映画「グレート・グリーン・ウォール」を上映し、その後のトークイベントでは、noteにも記事を投稿しているアフリカの国々での現場経験が豊富なプログラム部の道山職員と山本職員が、実際に見聞したアフリカの実情について話します。
東京近郊にお住まいの方、秋の夕べを映画鑑賞を通じてアフリカの女の子たちに思いを馳せてみませんか。
・道山職員の最新記事:ソマリアで、FGM(女性性器切除)当事者から話を聞いたときの話
・山本職員の記事:外交官、モデルを経て国際NGOプラン・インターナショナルの職員に~ジェンダーにとらわれない世界に向けて~
また、10月11日の国際ガールズ・デー当日には、オンラインイベント「ジャーナリスト村山祐介氏取材報告『クロスボーダー』~国境を越え移動を強いられる女の子たちの声」を開催します。
自然災害や紛争、飢餓などにより国境を越えて移動する人々の姿を精力的に取材し続けているジャーナリスト村山祐介氏による現場ならではの報告、そして、聞き手を務めるアドボカシーグループ長島職員との対談をお楽しみに。全国の皆さまのご参加をお待ちしています!
他にも、国際ガールズ・デー関連の企画が盛りだくさん!
プラン・インターナショナルでは、国際ガールズ・デーにむけ上記以外にもさまざまな企画を展開しています。詳細は以下をご覧ください。
プラン・インターナショナル国際ガールズ・デー2023特集ページ
この機会に、一人でも多くの方が、世界の女の子たちを取り巻く実情に関心を寄せ、私たちと共通の課題に直面している世界の女の子たちを応援する仲間になってくださることを願っています。
マーケティング・コミュニケーション部 平田