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スインギンドラゴンタイガーブギ(2)
"コイツはやっぱり無愛想で何考えてるかわかんないけど でもちょっとずつ心を開いてくれてるのかなあ…..なんて"2020年発刊の本書は文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作にして、歌姫"とら"とジャズバントが戦後を駆け抜ける物語、第2巻。
個人的には連載は読んでいなかったのですが、第1巻のテンポ良さが気に入ったので引き続き手にとりました。
さて、そんな本書は引き続き米国占領下の混乱した空気が漂う東京を舞台に、米軍キャンプでの専属契約を無事に果たし独立を勝ちとったバンドが人気を博していく中、トラブルに巻き込まれたり、スペシャルAライセンスを持つピアニストが登場したりするわけですが。
まず、第1巻で登場する女性キャラクターが実質、よく言えば天真爛漫、悪く言えば"子供っぽい"とら"一人だけだったのと比較すると、本書では居候先にして恋愛気質の染香、ピアニストのトキコと【大人の女性が登場し】野郎だけと違って華やかな雰囲気になっているのですが。作中世界の広がりやバランス的に面白くなってきた感じがしました(幼なじみの充太郎はまだよくわからない)
一方で、バンド話とは別に、どうやら"とら"を実家へ連れ戻そうとする伯父の企みが始まったみたいなのですが。私としては戦後の復興期の空気を感じさせながら、バンドが【東京で爽やかに成長していく】そんな展開の方を主に期待しているので、こちらは展開的にちょっと心配。
ジャズや音楽好き、バンド成長物語が好きな人や福井に縁ある方にもオススメ。