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超ソロ社会 『独身大国・日本』の衝撃

"ソロ社会やソロで生きるということは、個々人が勝手に生き、他者との関わりを遮断する社会ではない。それはむしろ(中略)家族的・地域的・会社的な新たなコミュニティを生み出し、関係性を構築しながら相互自立していく社会である"2017年発刊の本書は不可避なソロ社会を分析した一冊。

個人的には既に『約20年後、人口の半分が独身という国になる』ことが不可避な日本社会について考えたい。と手にとりました。

さて、そんな本書は博報堂所属『独身研究家』として、ソロ社会周りで多くの造語を生み出してきた著者が、江戸時代から明治、現代に至る日本の未婚・非婚・離婚の状況をグラフや表を使って"分析"。『個』の生活意識や消費意識、価値観といった"マインド観点"から持論を展開しているわけですが。

消費(マーケティング)話や、様々な分野の著名人を紹介しながらの未来話の【後半は散漫な印象もありましたが】定説を【逆張りするような前半の未婚者女性、男性の分析話】は豆知識も含めて興味深く、頷く視点もありました。

また、何より"未婚化は若者の責任ではないし、少子化は家族の責任ではない"と著者が書いているように、漠然とした感覚的悲観論で責任を押し付けあっても、高齢化社会は既に。人口減少は不可避なわけで。全体として本書の様な【前向きな捉え方、変化を受け入れる考え方も大切】と、やはり思います。

ソロ社会、個人化社会の到来。未婚化、非婚化について考えたい方に。気軽な一冊としてオススメ。

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