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地方は活性化するか否か

"この作品は(中略)女子高生たちが、自分達の住んでいる地域の現状を知っていくことを通して『地方はどうあるべきか?』というテーマに真正面から向き合い、手探りながらも自分たちが出来ることを見つけ、一つ一つ取り組んでいくという物語です。"2015年発刊の本書はネット発の刺激的一冊。

個人的には、それこそ【地域活性化】を仕事にしている方にオススメされて、ブログで連載された4コママンガを基にコラムも加えて再構成されたらしい本書を手にとりました。

さて、そんな本書は日本のどこにでもあるような平均的な架空の地方都市『みのり市』を舞台にして、【可愛い女の子のイラストとは裏腹に】正面から地方が抱える問題『少子高齢化』『若年層の流出』『労働人口の減少』『市街地の空洞化』『都市再開発の失敗』などを【その構造的要因も含めて簡潔に紹介している】のですが。ごめんなさい。女子高生ものと軽く読み始めたのですが、予想以上にクールかつ的確に紹介していて驚かされました。

また、ローカルメディアを専門に扱うお店を運営していることから知っている。マスメディアや紹介記事では【地域発!】と謳いながらも、実態は『国から予算→地方ではノウハウない→東京の制作会社に丸投げ』といった【『なんでやねん!』とツッコミたくなる実態にも焦点を当てていて】痛快でした。いやあ。本当によく考えて編集されてます。

地域活性化に興味ある方への最初の一冊に、また地域活性化に既に関わっている方にも振り返りの一冊としてオススメ。

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