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地上最強への道

"私はもしこのとき、うまくダッキングしてもぐりこめたら、相手がオスライオンなら、下半身にもぐりこんで、両手でがっしりわきをだき締めるか金の玉をつかみ、これを握りつぶしてみたい"1979年発刊の本書は極真拳創始者による『地上最強を目指した』熱さと男気溢れた一冊。

個人的には漢(おとこ)なら一度は夢見、語り合うであろう(異論は認めない)『最強』について、真剣に語っている本書。表紙写真のインパクトも含めて運命に導かれる様に手にとりました。

さて、そんな本書は実戦重視のカラテ『極真拳』創始者にして『空手バカ一代』などのモデルになった著者のケンカと戦いの人生『私の戦歴を振り返って』牛殺しで知られる著者がライオンや熊、ゴリラとの戦いを本気で考えた『われ猛獣と戦わば』そしてプロレスラーやプロボクサー、柔道家との戦いの日々を振り返った『われ格闘技と戦わば』最後にアクション映画顔負けのエピソードが続く『われ凶器と戦わば』がまとめられているのですが。

【真偽のほどはどうでも良く】執筆当時50代半ばの著者がカラテの地位向上と【地上最強を目指した日々】を決して茶化すこともなく【真剣かつ誠実に語り続けている】饒舌な本書。私自身もかっては(レベルの差はさておき)剣道部かつ太極拳の修練を通じ、同じく武を追求していた柔道部や少林寺拳法部活といった漢たちと、言葉で語り、時には拳を交えた(格闘ゲーム含む)熱きかっての日々を思い出して、心が震え続けました。

また、時代も変わって最近はドラマや漫画に登場する男性たちは『優しく中性的』で、むしろ戦う少女たちに『守られることが多い』ですが。しかし!本書で語られる著者の(どうしても劇画タッチに脳内再生してしまう)【強さを求めて世界中で戦い続ける姿】に激しく感銘を受け、ひたすらに強さに憧れる男性が後に続いてくれることを切にねがってやみません。

カラテ部の人は必読として、『地上最強』を目指した、目指している漢たちへ捧ぐ。

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