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ツワモノガタリ 1

"そもそも"天才剣士"沖田総司の腕前であれば 一度突けば勝負を決することができるであろう では『三段突き』とは相手との力量の差が大きい時のみ機能する"魅せ技"だったのか この作品の解釈は違う"2022年発刊の本書は綿密な道場取材をもとに現代に復元されたリアル剣術バトル漫画。第一弾。

個人的には何度も趣向を変えて作品化されてきた新選組ですが。『×リアル剣術』との帯に惹かれて手にとりました。

さて、そんな本書は"幕末最強の剣客は誰か?"と、新選組屯所での宴会で近藤勇が皆で論じようと提案するのを受けて。『天然理心流』の沖田総司が、かって斬った『神道無念流』芹沢鴨の名を挙げて、暗殺劇での戦いの様子を振り返っていくのですが。

まあ、顛末としては何度も他作品で描かれてきた場面ではあるものの"綿密な取材に基づき"また"この作品の解釈は違う"と、わざわざ書くだけあって【バトルシーン描写の濃厚さは凄まじく】引き込まれました。

また、多くの方が自由に選択できる現在と違い、沖田総司、芹沢鴨のそれぞれが置かれた環境で『天然理心流』『神道無念流』を【向き不向きに関係なく選ぶしかなかった】との解説には、もし沖田総司が天然理心流ではなかったら?とさらに想像させてくれる余地もあってワクワクさせられました。

幕末ファン、剣術バトル好きはもちろん。古武術好きにもオススメ。

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