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本棚

#わたしの本棚」について、書いてみたい。

人の家の本棚を見るのは、結構楽しい。
誰かの家に遊びに行き、そこに本棚があると、自然と目がいってしまう。

あまりじろじろ見ると嫌がられるから、見るときは、それとなく。
その本棚に、自分も読んだことがある本があれば、共通の話題ができて楽しい。
名前は知っていても読んだことのない本があれば、その感想を聞いてみたい。
まるで見たことも聞いたこともない本があれば、それはそれで興味深い。

ただ、大抵は何も聞かないことのほうが多い。
というか、そもそも最近は人の家に行く機会すらほとんどなかった。


【1】

ここに、1つの本棚がある。見てのとおり、ほとんどの本にブックカバーがしてある。一部の中古で買った本にはないが、気持ちとしてはカバーをつけたい。

収められているのは主に漫画や実用書で、漫画は、岡崎京子、東村アキコ、伊藤理佐など。同じ作品群でまとめてあるが、どこの書店で買うかを決めずに買っているため、ブックカバーという観点では統一性がない。

このように、新刊で本を買うときには、毎回ブックカバーをお願いしており、そして買った後も、最後までつけたままにしておく。
それはどうしてなのかというと、「外で読むときに何の本か見られないようにしたい」、「うっかりした不注意で本が破れてしまいたくない」といった理由もあるし、「部屋で他のことをしている最中に、背表紙の文字が目に入ってしまわないようにしたい」ということも大きな理由としてある。

この状態ではどこに何の本があるか分からなくなるのでは、と思われるかもしれない。でも、一応おおよその本の位置や場所は覚えているし、購入して家に置かれる本の数など、たかが知れている。
たまに行方不明になることもあるが、買った書店のカバーや本の厚さを思い出すことで、探し当てることはできる。

ちなみに、この本棚は、ニトリで買った黒のスチールラック。昨今、スチールラックをインテリアに使っている人は小馬鹿にされる(?)風潮があるらしいが、軽くて丈夫で、高さも調節できるため、なんだかんだ使い勝手はとてもよいと思っている。黒であれば、部屋の中でそんなに浮かなくて済む。

【2】

本棚、その2。やはりほとんどの本にブックカバーがしてある。一部カバーをしていないものは、やはり中古で買ったものだから。そしてカバー自体は、複数の書店を股にかけているため、やはり統一性はない(なくてよい)。

ここは、自分ルールとして、まだ読みきれていないものを中心に置いている、流動性の高い本棚。
右端にある『中卒の組立工、NYで億万長者になる。』(大根田勝美著)は、ニューヨークの億万長者に憧れて購入したわけではなくて、著者が『本格小説』(水村美苗著)という小説に出てくる人物のモデルであると知って、興味を持ったから。これから読む予定。

【3】

本棚、その3。こちらはTVラックの下に収納してあり、普段は暖簾によって隠れている。

百均で買ったプラスチックのケースにきちんと収まっているのは、B6サイズの漫画たち。ブックカバーはよれてしまっていて、やや年季が入っている。
右にあるひときわ分厚い本は、『インターウォール』(佐々木充彦著)というカラー漫画。

余談だが、本はその厚さに1つの特徴を持っていると思う。
あるとき、知人が隣の席で文庫本を読んでいた。外側からは書店のブックカバーがしてあったが、本のシルエットからして、何の本であるか、察しがついた。町田康の『告白』だった。それを知人に指摘すると、「当たり。でも、谷崎潤一郎の『細雪』の場合もあるかもね。」という返事が返ってきた。分厚い文庫本は、他にも色々あるけれど(『白夜行』とか)、そのときはなぜか確信的に『告白』だと思ったのを覚えている。

あえて上下巻で分けない本は、作り手のこだわりや強い意思のようなものを感じられて、面白いと思う。

【4】

本棚、その4。文庫本類。こちらは、もはや「手に取る」という「棚」の要素がないため、本棚ではない。でもこうやって積み上げると、なんとなく本棚っぽくも見える。
ここに映っているケースには、小野不由美の『十二国記』シリーズ、森絵都の小説、ナンシー関のエッセイなどが収められている。

森絵都の『カラフル』といえば、現在Amazonプライムで『ホームステイ』という実写版映画が配信されている。実写化された作品を鑑賞するときは、原作との違いを見るのも楽しみの1つ。
『カラフル』はこれまでも、ドラマ化、アニメ映画化もされており、タイでも実写映画化されている。今回"アマプラ"で配信された『ホームステイ』は、小説『カラフル』の実写化というよりも、そのタイ映画の日本版リメイクといった趣きだった。

『ホームステイ』を観た方には、ぜひタイのバージョンもおすすめしたい。


ファンタジー小説の「十二国記」は、現在エピソード9まで刊行されているシリーズだが、初めて読んだのは、新潮社から「完全版」として出たこの文庫本で、「エピソード0(ゼロ)」の『魔性の子』だった。約10年前になる。

ちなみに、この小説は『呪術廻戦』の0巻(アニメ劇場版になっているやつ)の元ネタ(オマージュ?)になっている。『魔性の子』を読んたことがある状態で、『呪術廻戦』0巻を読むと否応なく気づく。

興味のある方は、ぜひ『魔性の子』、さらにその延長で『十二国記』シリーズも読んでみたらどうかな、などと思ったり。



以上、そんなこんなで、ざっと部分的にではありますが、本棚公開でした。ブックカバーがしてあるとはいえ、多少なりとも恥ずかしい気持ちがあります笑。


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私たちは、本を捨てパンを食べるようになったのです…!🍞

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