#窓18ギャラリー「プッククン展」④
皆さん、こんにちは。先月から始まった「プッククン展」、いよいよ第4週目です。ここで一区切りとなります。
これまでの記事はこちらです。
そして、吉田裕枝さんの記事はこちらです。
前回からの続きで、インタビューの後半を掲載いただいています…!
内容は、DiceKさんとのコラボ漫画『フリーキックは言語の壁を超えた』のこと、この展覧会のキャッチコピー「いつもと変わらない いつもの街から」のこと、今後のちょっとした展望、です。それぞれ別の要素が、吉田さんの編集力によって、きれいな1本の線で結ばれています。ただただすごいです、としか言いようがありません。
僕は、このインタビューという形を通して、普段の自分では言葉にできていなかったこと、言えていなかったことを、できるだけ伝えられたらと思い、丁寧に答えようと努めました。そんな様子を、お読みいただけると幸いです。
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さて、第4週目の展示は「秋晴れ」です。
約1年前の2020年10月4日(日)に公開した、秋めいてきた今の時期にぴったりな作品です。
これまでの展示ラインナップとして、第1週〜第3週までの3作品は、比較的最近描いたものでしたので、ここへ来て少し古めの作品を持ってきたところに、選出いただいた吉田さんの粋を感じました。
この「秋晴れ」は、自分の中では何も悩むことなく素直に描けた漫画です。
晴れた天気が心から気持ちよく、その心情をそのまま漫画にすることができました。
あのときコインランドリーで感じた、足元のコンクリートの質感や、洗濯機から漂う洗剤の匂いだったり、それから、片手に飲んでいた桃の炭酸水の味、遠くで行き交っている車の走行音だったり、それらが一体感を成して自分を覆っていた気がしました。
瑞々しかったその感覚を、漫画に落とし込みたいと思って描いた作品でした。
実際にそれが達成できていたかどうかは、正直判断のするところですが、今こうして当時の感覚を思い出せたので、自分にとって一応の及第点はとれたのかもしれません。
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自分が体験した出来事を漫画に描くまでには、当然ながらタイムラグがあります。たいてい数日〜数週間です。「秋晴れ」は漫画を描くちょうど2日前の出来事でしたので、かなり短いラグでした。
漫画制作において、ネタを見つけたとき、その感覚があるうちにすぐ描いたほうがいい場合と、客観的に振り返られるようになるまで待ったほうがいい場合があります。
自分の場合は、後者のパターンが多く、「描ける」と思うときが来るまでは、ネタを寝かせています。
漫画を描くようになってから、何かネタになりそうなことが思いつくたび、スマホに打ち込むようになったのですが、今やネタがたくさんストックされるようになりました。
以上、ネタのストックにまつわる話でした。
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さて、「プッククン展」、noteで4週にわたりお送りしてきましたが、いかがでしたか。僕は無事にここまで来れたことに、まずホッとしています。
これも、皆さんに温かく応援していただいたおかげです。吉田さんには、4週間お世話になりっぱなしでした。心より感謝申し上げます。
…と、締めに入ると思いきや、まだ終わりではありません…!
noteでは終わりつつも、現場では引き続き、「プッククン展」を開催します。いわゆる「アンコール展示」というものです。吉田さんには、まだまだお世話になります。
そして、皆さんに1つお願いしたいことがあります。
リクエストを募集しています
僕がこれまで描いてきた1頁漫画を、あと2〜3作品、現場のギャラリーにて「アンコール展示」していただくことになりました。
展示する分だけ見ていただける機会が増えるので、作者としてはやはり喜ばしいことです。
しかし、まだ何を掲載するのか、まだ決めておりません。
そこで、思い切って、皆さんからぜひその作品を募集したいな、と思いました。
これは「プッククン展」を応援してくださったことへ僕なりの感謝があるということと、皆さんにもギャラリーにご参加いただけたらということ、その気持ちの表れです。今回、吉田さんに提案し、そのような企画を立てさせていただきました。
コメント欄にて、リクエストをいただけますと嬉しいです。
「牛乳」「ふた」「マヨネーズ」「秋晴れ」の流れに続く作品がありますようにと、願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
いただいたサポートは熟慮して特別なことに使わせていただきます。