未就学児と、1年生の違いは「心の周波数」をキャッチできるかどうかにある!
「小1プロブレム」と騒がれてからだいぶ経ちました。
この問題に対応するため、各自治体で「保幼小連携」が叫ばれるようになりました。
特に、発達が困難で、
授業に対応できない困難な児童をどうサポートするのか?
先生方の中でも苦心するところです。
私も学校現場で、低学年の担任をしました。
現場で感じるのは、未就学児と小学1年生との違いは。
「心の周波数」をキャッチできるかどうかだと考えます。
しかし、今の小学1年生には「心の周波数」をキャッチできる子が少なくなった・・と感じます。
1 「心の周波数」とはどんな意味?!
「心の周波数」とは、
今、この場で何が必要で、何をすべきなのか、
その場の実態をキャッチできるのか、
自らがラジオのように「チューニング」できるか、どうかの「感度」なのです。
朝学校に着いたら机の中に教書やノートを入れる。
話を聴くには身体を正面にして、姿勢を正し、相手の顔を見る。
「今、やることは何?!」と感じて、
最適な行動をするのが「チューニング」ですが、
その「チューニング」ができない子がいます。
ここまで「チューニング」することなく、
「自分ファースト」な子が増えています。
それは、未就学児の時に、
徹底的に「感性」を養うことが大事なのです。
2 いかに子どもの「感性」を養うか?
幼稚園教育要領、第1章総則、幼稚園教育の基本では、以下のように示されています。
幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。
このため,教師は幼児との信頼関係を十分に築き,幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ,次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。
1. 幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して,幼児の主体的な活動を促し,幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
2. 幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。
3. 幼児の発達は,心身の諸側面が相互に関連し合い,多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること,また,幼児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して,幼児一人一人の特性に応じ,発達の課題に即した指導を行うようにすること。
これは幼稚園だけの適用になりますが、保育園や認定こども園などでもこれに準じた教育をしています。
未就学での「学び」の基本は「遊び」なんです。
「遊び」という生活経験を通じて「感性」を養います。
ところが、遊びを通じて「感性」が満足に養えないと、
規律で動く小学校段階で「不適応」してしまうのではないかと考えます。
幼稚園や保育園で身につけた感性が、
小学校での時間で動く、
集団で効率よく生活するための「チューニング」には必要なのです。
3 中学年以上になったら、自分の良さを活かしながら友達同士が受送信できるようにする
今何をすべきか、
低学年段階で「チューニング」できるようになったら、
中学年以降は、自分の良さを前面に発信できるようにしたいです。
そしてお互いの良さを発信し、受信することで、
信頼ベースを構築したいです。
もちろん拒否したいものもキャッチするでしょうか、
その拒否したいものは適切に処理できるのも
発達段階で身に付けるべきものです。
やはり重要なのは、
土台となる「感性」です。
4 やっぱり未就学での教育段階は大切です
小学校に長く勤めていると、
感性が豊かなこと、そうでない子の差が激しいです。
特に低学年では顕著に見られます。
感性が豊かでないとチューニングが難しい、
チューニングができないと、自分の能力を十二分に身につくことができません。
低学年でも五感を通じて、
感性を養いつつ、
規律を身に付けていきたいです。
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