ウマ娘のキングヘイローを語る
さて、今回はキングヘイローについて語ります。
ちなみに僕は競馬は全然やったことなくて、何も知りません。
それでもどっぷりハマれるウマ娘はやはりすごいですね。
本題に入る前にまず、ウマ娘におけるキャラクター設定のすごい所を話そうと思います。
あくまで僕がすごいと思っているところですよ。
ウマ娘のキャラクター設定のすごい所って、カテゴリーが明確であるにもかかわらず底の浅いキャラクターにならない所だと思うんです。
もちろん、実際の競走馬の性格であったりエピソードからキャラ設定をかなり深く作りこんでいる所も非常に評価されているし、僕もすごいと思います。
ただ、カテゴリーの明確さが群を抜いている気がするんですよね。
カテゴリーっていうのは、いわゆる属性のことで、妹属性とか幼馴染属性、先輩属性とかです。
ウマ娘は何となくキャラの見た目だったり、その娘のエピソードを少し見るだけで、「この娘ってこういうキャラクターなのね」ってすぐ分かるんですよ。
ただ、カテゴリーの明確さは予測のされやすさであったり、キャラが典型的になりすぎてしまうという危険を孕んでいます。
「こういうキャラだったらこういうことするよね」
「こういうキャラだったらこういうこと言うよね」
しかし、ウマ娘はそれを非常に高いレベルで行う、もしくはキャラにギャップを作っています。
前者の例でいえばダイワスカーレットなんかがそうだと思います。よくもまあこの令和の時代に平成巨乳ツインテールツンデレ八重歯を作り上げたなと。
そして後者の例がキングヘイローではないでしょうか。
ウマ娘はその娘がどんなキャラクターか明確した上で深みを持たせてるんですね。
前置きがクソ長くなりましたが、今から本題に入ります。
キングヘイローはカテゴリーで言えばお嬢様属性です。もっと言うと高飛車お嬢様キャラですね。
笑い声が「おーほっほっほ」ですからね。
基本的に僕は高飛車お嬢様キャラって嫌いなんですよ。
そういうキャラって自分の実力じゃなくて実家の権力とか財力で調子に乗るじゃないですか。
どうしてもいけ好かない感じがしちゃうし、どうせどっかで痛い目を見るエピソードか描かれるんだろうなぁと思うと、酷く滑稽に見えちゃうんですよね。
しかしキングヘイローは違いました。
この娘は自分の実力を信じてます。
努力を惜しむことは絶対にしませんし、他人を思いやる気持ちも人一倍強いです。
本当に泥臭いんですよ。
お嬢様のくせに不器用で泥臭い。
ウマ娘ってキャラごとに固有のスキルを持っていて、レース中に発動するとキャラごとのカットインが入ります。
キングヘイローはお嬢様だから、きらびやかな演出かなと思うじゃないですか。
暗闇から汗だくで出てきて汗を振り払いながら目を見開くカットインですよ。
天才的ですよね。
そしてキングヘイローを語る上で欠かせないのは「一流」という言葉ですよね。
彼女はことある事に「自分は一流」と言います。
僕も最初は「はいはい、お嬢様だからそういうことばっかり言うのね」くらいに思っていました。
しかしキャラストーリーを見た後に全てひっくり返されてしまいました。
彼女にとって「一流」という言葉は覚悟の現れなんです。
彼女自身も才能があって速いウマ娘ですが、彼女の同期にはそれ以上に才能がある娘が多くて、キングヘイローは負けてしまうことも多いです。
それでも彼女は自分を「一流」だと言い張ります。
どれだけ負けても「一流」にこだわり続けます。
それはなぜか。
退路を断つためです。
「一流」を口にし続ける彼女に周りはシニカルな目を向けます。
1度口にした言葉は二度と撤回できない、大きな口を叩けば周りに後ろ指を指される。
そうやって彼女は自分から自身の逃げ道を無くしていきます。
ひたすら努力するしかできないようにします。
それだけの思いや覚悟を背負っているんです。
これを知った瞬間に僕は堕ちてしまいました。
どんだけかっこいいんだこの娘はと。
そんな彼女だからこそ、実は人望も厚いです。
彼女は非常に世話焼きで、取り巻きの子達に勉強を教えてあげて、テストの様子をこっそり見守っていたり、年末年始に実家に帰省できない娘達のために寮で新年会などのパーティーを開いたりするんですよ。
だいたいの高飛車お嬢様の取り巻きって、その人が好きなんじゃなくて、その人の実家の権力とか財力目当てじゃないですか。
でもキングヘイローはガチの人望で取り巻きがいるんで、本当に信頼されているんだなって感じがしますよね。
なんか眠くなってきたんでこの辺にします。
ウマ娘やってない人も、やってるけどキングヘイローは育ててない人も、ぜひキングヘイローを育ててみてください。
そして菊花賞で負けてください。
その後のイベントで心を打たれると思います。
最後に一言
キングヘイローは一流のウマ娘です。