ブラック企業?その④
前回の記事の続きです。興味のある方は、前回の記事も読んでみてくださいね。
仕事が見つからなかったのでリンクドインで投稿してみたら、元同僚が自分の会社で仕事を紹介してくれました。しかし、Magentoはしばらく使っていなかったので、落ちてしまいました。ちなみに、MagentoとはアドビのEcommerceプラットフォームのことです。興味のある方は下記のリンクから詳細を。
https://business.adobe.com/products/magento/magento-commerce.html
面接官には、日本でMagento製品を開発している企業に転職して再応募してみてはと勧められましたが、しかし、日本でMagentoを使っている企業はかなり少なかったので、別の方法を模索しはじめました。取引先との関係もかなり悪化してきたので、当時働いていた日本企業でも次のプロジェクトの面接を受けていました。
色々やっているうちに、周囲が怖くなり、夜パニック発作に襲われるようになりました。お母さんとのやりとりもかなり増えてきたので、お母さんも私の弱みにつけこみ、インドに帰るように促しはじめました。ある夜とても怖くなり、社長に「うつ病を治療したいのでインドに帰ります」という連絡を入れてしまいました。社長には、「少し話しましょう」と言われました。
数日後、社長から、14時に会社に来てほしいというメッセージがきました。会社に行ったら、
社長:うつ病と言っても、◯◯のうつ病は軽度だと思う。少し暖かくなったら、一緒に病院に行こう。
私:それでも一度は帰国したいです。一週間でもいいです。
社長:こんな雪、飛行機動いてると思う。満席だと思うよ。
私:行きたいです。
社長:帰国したら、戻ってくるよね?
私:もし体調が悪くなったら、私物を処分する費用を全部払います。
社長:お金は別として、みんなに迷惑をかけたくない。頼むから4月まで残っていてくれ。
私:1ヶ月ならいいです。それ以上は我慢できません。
社長:お客さんにもかなり怒られて、みんな仕事失っちゃうよ。頼むから4月まで残っていてくれないかな。それまでに体調がよくなったら、続けてもいい。
私:「ということはもしもお客さんに怒られなかったら、あのメッセージを私に送ることもなかったということか」とふと気づき、社長の行動の速さに呆気にとられました。
もしもお客さんに怒られなかったら、社長は私にそんな話はせず辞表を出せと迫ってきたのだろうと思いました。
結局、社長と話が噛み合わず、やめることが決まりました。やめてから、私すごく後悔しました。経理に「じゃあ、今すぐ謝りに行けば」と言われましたが、しかし、「行きたくないです」と言い、経理と一緒に車に乗って自宅に帰りました。
自分は最低な人間だとその時、実感しました。そんな自分がととても受け入れられなくて、毎日苦しかったです。病気とはいえ、社長に対してとても悪いことをしたと思いました。
色々助けてもらったというのに、なんて酷いことをしてしまったんだとすごく後悔しました。そして、本当は後悔していたのも、社長に対して悪いことをしたからではなく、自分がインドに帰ることになるからだったということに気づき、さらに落ち込んでしまいました。
日本にいるとき、日本とインドの生活を比較していました。インドでの毎日があんなに充実していたのに、どうしてこんな奴隷のような人生を送らなきゃいけないんだと。しかし、世界は常に変化していることを忘れていました。過去にとらわれていました。要するに、自分の変化は意識できますが、他のものの変化は想像できません。
続きは次回の記事で書きます。
帰国するかどうかを決めるのに、下記の動画が少し役に立ちました。おすすめです。英語の勉強にも役立つと思います。