話を聞いてもらえる人/もらえない人
今回は「話を聞いてもらえる人/もらえない人」というテーマでお話しようと思います。
相談されないという相談
先日、ある人から相談を受けました。
詳細はここでは話しませんが、自分は誰かから相談をされたり、何かを聞かれたりしない。
要は基本的に頼られることがないという話でした。
どうしたら良いのかという話をしたのですが、その時に話したことを今回まとめています。
どちらに相談しますか?
例えば、英語を話せるようになりたいと思った時に、勉強方法の相談をするとします。
その時に
・日本人で英語を話せる人
・日本人で英語を話せない人
のどちらに相談をしますか?
当然、話せる人だと思います。
話せない人に聞いても説得力がないからです。
「お気に入りの映画を字幕で見るといいよ」というアドバイスにしても、言う人によって説得力が違います。
「英語を話すための相談」だとこのようにわかりやすいです。
でも、この理屈が他の事例になると途端にわからなくなることがあります。
相談をするなら成功している人に
転職の相談をするならどんな人にするべきでしょうか?
転職して、その後も成功している人にするべきでしょう。
経験が1社だけという人に転職の相談をしても「しなくていいんじゃない」とか「転職した知り合いが〜」という回答になります。
なぜなら、その人自身は実績も経験もないからです。
恋愛相談をする場合はどうでしょうか?
同性の自分から見ても魅力的な人や意中の人と結ばれた実績のある人にするべきでしょう。
その人の今の境遇を見て、羨ましいなと思ったら相談するべきです。
こうしてみると、当たり前のことを書いているだけです。
そして、このような例は何事にも当てはまります。
しかし、なぜか成功していない人に相談する人が結構います。
そして、アドバイスを真に受けて失敗するという事例を結構見たり聞いたりします。
実績がなければ「うんちく」
同じ内容でも話す人によってその意味は変わってきます。
例えば、ゲームに関する知識を話したとします。
このアイテムには実はこんな効果があるよみたいな内容です。
それをゲームが上手な人が言ったのであれば、上達に必要な知識なのだと判断できます。
しかし、ゲームが上手でなければ、それはただのうんちくです。
ただのうんちくはいりません。
ゲームが上達する知識が欲しいのです。
うんちくを話したいなら、成果を上げることやこの人にみたいになりたいと思わせることもセットで考える必要があります。
同じ内容でも言う人によって情報の価値は変わるということです。
成果を上げていない人に相談に乗る権利はない
私は成果を上げていない人に相談に乗る権利はないと思っています。
反面教師になるかもしれないですが、本人はそのつもりで話していません。
話を聞いてもらえる人はその領域で成果を上げている人です。
反対に成果がない人の話は聞いても効果が低いです。
ただ話を聞いてもらえるだけでも良いということもあるかもしれませんが、それは問題を先送りにしているだけで、根本的な解決にはなりません。
どうせなら、その時間で成果を上げている人に話を聞いてもらった方が良いことに変わりはありません。
「成果を上げている」 ≠ 「成果を評価される」
「自分なりに成果を上げているつもりなのに評価されない」と思うこともあるかもしれません。
これは実際にその通りです。
実際に成果を上げているのに、話を聞いてもらえない人というのはいます。何がすごいことなのかわからない人が一定数いるからです。
以前、外食をしている時に隣に座った男女がこんな会話をしていました。
女「やっぱり結婚するならお金も大事かなって」
男「年収で言うとどのくらいが基準なの?」
女「うーん、まあ3000万くらいないと結婚できない?」
男「あのね…..汗」
この後、男性が世間の水準について説明していましたが、あまり理解している様子ではありませんでした。
たぶん3000万あっても「普通だね」と言われます。
ちなみに、現時点で年収3000万以上の人は日本で0.3%程度だそうです。
このように人には評価基準に差があります。
すごい成果でもわからない人には伝わらないのです。
成果を上げている上で、相手がそれを評価している時のみ話を聞いてもらえるということです。
限定的な成果では弱い
私はTwitchでゲーム配信をしていますが、配信者の中にはゲーム内のランキングを自分の特徴としてアピールする人がいます。
これは配信を見てもらうためにはとても有効なブランディングです。
「私は〇〇というキャラのプレイ回数が世界1位です」と言われれば、その実績はそのキャラを練習している人の興味を引くことができるので、集客につながるでしょう。
私もやりこんでいるゲームを配信する際には、何時間プレイしてますよとタイトルに表記するようにしています。
注意点は、これは限定的な領域での成果にすぎないということです。
その人の全てが優れていると証明するわけではありません。
〇〇のキャラの使用数が世界1位だから尊敬!好き!とはならないです。
言ってること全て正しいよね!ともならないです。
あくまでその領域に関して信用できるというだけです。
そこをキッカケとして、人間性まで知ってもらって好意に変わって、初めて人間性を評価されたということになります。
別にゲームが上手いから好かれているわけではありません。
私もゲームは好きですし、結構やりこむタイプです。
ゲームから学ぶことはたくさんあると思っています。
何かを極めるというのも、それはそれですごいことだと思います。
ここでは、特定の領域での成果で人間性まで評価してもらえると思ってはいけないということを言っています。
何かを極めただけで、全てを高く評価してもらえると勘違いしてはいけないということです。
話を聞いてもらいたかったら成果を上げるしかない
人に話を聞いてもらうためには、まずは自分が成果を上げないといけません。
全員が悩むようなことの方が汎用性は高いです。
仕事、健康、人間関係、恋愛、家族などがそうです。
話したがる人は多いですが、成果を上げるための努力をする人は少ないと思っています。
人が相談を受けているのを聞いて、横から口出しする人もいます。
基本的に相談されていない時点で、その人の意見は聞きたいと思われていないです。
成果の観点で人間関係は重要
普段接している人がどういう人かも重要です。
似たもの同士が集まるように、お互いに会話をしているうちに、自然とその水準に収束していきます。
わかりやすいように2つのグループを比較してみましょう。
グループ①の会話
今資格のために勉強中です
こんな新しい経験をしたよ
体型維持のため筋トレしてる
こんな本読んだけど良かったよ
こんなもの食べてみたけど美味しかったよ
旅行でここにいってみたよ
グループ②の会話
上司が最悪でさ〜という愚痴
ちょっとしたことですぐ不機嫌になる
やるべきことをやらずに言い訳ばかり
世の中への批判や文句ばかり
どちらが良い方向に引っ張られるでしょうか?
ここまで極端な例は少ない(と思いたい)ですが、誰でも身近な人の影響を少なからず受けています。
意識していなくても引っ張られてしまいます。
逆にポジティブな影響をくれる人と一緒にいれば、自然と良い方向に引っ張られます。
成果を上げるという観点では、一緒にいる人も重要なのです。
成果を上げて自分の話に価値を持たせよう
今回は話す内容だけでなく、成果を上げているかどうかが重要という話をしました。
誰かの役に立ちたい。
そう思うのは人間の基本的な欲求です。
社会性で繁栄してきた人間は、その欲求がないと遺伝子として残りにくいからです。
誰かの役に立つには強くなければいけません。
自分に力がなければそれは貢献ではなく、犠牲になります。
犠牲は受けた側も複雑な気持ちです。
プレゼントをもらうにしても、借金で買いましたでは受け取る方も気が引けます。
気持ちよく人の役に立つには、自分が強い人間になる。
そのためには、まずは成果を上げる。
成果を上げるためには、自分を成長させる。
その先に気持ちよく頼られる存在がいるのかなと思います。
より頼られる存在になるべく、今日から行動を変えてみてはいかがでしょうか?
私も頼られる存在になれるよう頑張ります。