噛み心地の良い紙
いったいなんのこっちゃと思われるだろうけど、鳥と生活をしたことがある人はもしかすると分かるかもしれない。
私が昔一緒に暮らしていたインコは、紙切りがとても好きな子だった。けれど、どんな紙でも良いわけではない。
パリッと張りがある紙、たとえば、図鑑や写真集の表紙はとても良い。噛むときにプチプチと音がして、楽しくて気分が乗って、リズミカルに噛む作業を進めていくことができる。
新聞紙はダメ。薄い、噛み応えがない。つまり、面白くない。
チラシはそれぞれ。A5で青色一色の不動産系のはダメだけど、超絶売り出し中で気合の入ったマンションのチラシはパリパリだからOK。
漫画の表紙はツルツルパリパリで大好物。だから私の漫画の表紙は買ったその日に見るも無残な姿になった。
嫌いな紙はペッ!と投げ、好きな紙はひたすら噛み散らかす。そんな子だった。
なので、今でも紙を触る度に、好きそうだなとか、これはアカン紙やな、とか思ってしまう。プレゼントしたことはないけれど、きっと選挙の投票用紙は好きな部類に入ると思う。
なぜこんな話を書いたのかというと、ネットでコピー用紙を選んでいたから。もういないけど、今でも、好きそう、という理由で選んでしまう。好きそうな紙は良い紙なので、きっと印刷具合も最高だと思う。
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