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妊婦検診…エコー検査が3回だけなんて…in DE🇩🇪
ドイツの妊婦検診は4週に一回ずつ、体重測定や尿検査などを実施します。その内の3回、前・中・後期に一回ずつ、エコー検査(Ultraschallscreening)を受けることができます。日本では妊婦検診は毎回エコー検査があり、後期に入ったら2週に一回ずつ検診があると聞いていたので、随分と違うなとビックリしました。
エコー検査の有無はお医者さんによる
以前、ツイッターで「ドイツは妊婦検診は保険でカバーされるから無料だけど、エコーだったり血液検査だったりと毎回何かしら自費で払ってる」ということを呟いたところ、エコーは無料で毎回やってもらえましたという方がいらしたので、フォロワーさんにアンケートをとってみました。
ドイツで妊婦健診を受けた方に質問です。
— piyo🐣🇩🇪🇯🇵👨👩👦👦 (@piyopiyodededen) August 1, 2022
妊婦健診では、毎回無料でUltraschallありましたか?
私の場合、初回の陽性判定を除いて前中後期のScreeningの3回は無料、それ以外で希望した時は自腹でした。結構な出費。。😭
80名ほどの方に回答いただき、約6対4の割合で無料で受けた方の方が若干多い結果となりました。
コメントも色々いただき、無料で受けられたのは…
・プライベート保険だから
・高齢出産や胎盤の位置など、不安材料がある(医師の方針)
・医師の方針
・公的保険でも保険会社から返金される場合がある
といったお声が。
確かに、最低限の医療を提供する公的保険に比べて、プライベート保険は色々と付加価値サービスが付いているので納得です。また、胎児や妊婦の健康を害する恐れのある場合は保険適用されるのではないか、というのも頷けますね。そして、みなさんが最も仰られていたのが、医師の方針によるのではないか、とのこと。
ということで、気になったので少し調べてみました。
Basic-Ultraschallは3回
Die drei gesetzlich vorgesehenen Basis-Ultraschalluntersuchungen, auch Sonografie genannt, finden um die 10., die 20. und die 30. Schwangerschaftswoche statt.
法で定められている基本的な調音波検査は3回、妊娠週の10週目、20週目、30週目に実施。2013年からは2回目のエコー検査は通常の基礎的な項目もしくは精密なエコー検査のどちらかを妊婦が選べるようになりました。
しかしながら、2021年には医療的に不必要なエコーは禁止となりました。これは、エコー検査をする事によって、胎児が死亡してしまう危険性を少なくすることが出来ると実証されたわけではないため。また、超音波が胎児の成長や妊娠の継続に何らかの影響があると考えらるため、Baby-TVと呼ばれる不必要な3D、4Dも禁止となりました。
要は、エコー検査を数多く実施しても胎児死亡のリスクが下がるわけではなく、やり過ぎると影響も出るだろうから必要最低限でよし、という方針のようです。
検査項目
では、妊婦検診で何を見てもらえるかというと、
・母子の健康状態と危険な妊娠の兆候の定期検診
・血圧と体重
・タンパク質と糖質について尿検査
・3回の基本的な超音波検査
・子宮と胎児の位置の触診
・胎児の心拍
・血液検査(血液型、Rh因子、免疫検査、ヘモグロビン値、クラミジア・風疹・梅毒・B型肝炎の検査)
・トキソプラズマ(感染が疑われる場合)
・妊娠糖尿病検査
・HIV検査
・季節性インフルエンザの予防接種
・百日咳の予防接種
・口腔衛生と栄養についての説明
これらは、公的保険で無料のものです。
毎回の検診では、血圧、体重、尿検査は必ず実施、口頭で体調などの問診。妊娠初期には血液検査とHIV検査、妊娠中期に妊娠糖尿病検査、後期からは毎回のCTG(NSTテストと同じ?)を装着して心拍確認もありました。私は冬にインフルエンザの予防接種も受けました。
その他に受けたものとして、NIPT、トキソプラズマ、B-Streptokokken(B群溶連菌)。私の場合、健康保険は公的保険(gesetzliche Krankenkasse)のため、これらは自費でした。トキソプラズマにいたっては、初期と後期の2回も…。また、つわりがひどく不安だったので、エコー検査も自費で毎回つけてもらっていました。ただし、長男を妊娠している時は30週ころからBelegarztにかかっており、このBelegarztではB型溶連菌の検査やUltraschallは無料、次男の時の産院での検診もUltraschallは無料でした。
高齢出産ということもあり、妊娠中期にはPränataldiagnostik(出生前診断)を受けています。妊婦検診を受けている産婦人科から紹介状(Überweisung)をもらい、特別な装置及び資格のある別の施設で実施します。通常のエコー検査項目に加えて目や鼻、口の成長、心臓や肺、腎臓などの臓器や骨、手足、羊水や胎盤などを、30分ほどかけて詳しくエコー検査してもらいました。
健康保険会社によっては追加のエコー検査費用などが無料
さて、先のアンケートでエコー検査が無料だったり健康保険会社から後で返金してもらえたという方がいらしたので、調べてみたところ、自腹を切った各種検査費用を全額または一部負担している健康保険会社は結構あるようです。
内容や金額によって制限があるので、詳細は各健康保険をご参照ください↓
私の保険会社は特になにもなし…残念。。。
参考
↓エコー検査や妊婦健診など↓