クリスマスにドイツへ来ない方が良い理由
私は趣味で日本から来た人の現地案内をしています。クリスマスのこの時期、毎年何件かいただく絶対辞めた方が良いのにと思うご依頼…それがクリスマス当日(12月24日〜26日)と年末年始(12月31日と1月1日)の観光です。
日曜祝日はRuhetag(休業日)
まず前提として、ドイツは日曜祝日はお休み(休業日)なので、お買い物ができません。デパートはもちろん、ドラッグストアや薬局、スーパーマーケットも休み。開いているのはパン屋かガソリンスタンド併設のキオスクだけ。
もともとは、1900年にできた営業について定めた法律(Ladenöffnungsgesetz)に日曜祝日は閉店するよう定められていました。時代と共に緩和されていますが、いまだに日曜祝日はお休みというのが慣習として残っています。お隣のフランスやスイスは普通に営業しているのに、ドイツって本当に保守的過ぎる…
まぁ、日曜日ゆっくりできるので良い面もあるんですけどね。
クリスマス当日に観光はできない
クリスマスはドイツで一番重要な祝日で、基本は家族と過ごします。クリスマスミサに行ったり、家族みんなでテーブルを囲んでおしゃべりしたり、ドイツ人の大好きなお散歩をしたり…そのため、デパートや小売店だけでなく美術館・博物館やお城などの観光名所、レストランやファーストフードなどの飲食店もお休みの所がほとんどです。観光に来る人もいなければ、働く人もいないので営業できませんしね。
12月24日は祝日ではありませんが、クリスマス直前なので午後14時ころまでの短縮営業が多く、祝日の25日と26日は完全にお休みです。スーパーがお休みならレストランへ…となりますが、飲食店の多くもお休みで、営業しているレストランがあっても予約で満席だったりします。観光しながらお腹がすいたからとフラッと立ち寄るのは至難の業です。
なので、声を大にして言いたいのですが、
クリスマス(12月24日〜26日)にドイツに来るのはやめとけ!!
もし来たとしてもホテルでお腹を空かせて缶詰め、もしくは寒い中あてもなく歩き続ける過酷な旅になる可能性大です。(誇張)
クリスマスマーケットはクリスマスにはやっていません
クリスマス当日に来る方でもう一つ多いのが、クリスマスマーケットに行きたいというご依頼。でもね、
クリスマス当日にクリスマスマーケットはやっていないんです!
もともとクリスマスマーケットとは、クリスマスを過ごすための衣類雑貨および食料を調達するための市場なので、クリスマスの前に終わります。今でも多くのクリスマスマーケットは12月22日、23日が最終日です。
え?年末年始もお休みです。。。
日本人にとっては長期で休みがとれるので、年末年始に観光にいらっしゃる方もいます。
この時期、ドイツも日本同様に祝日です。保守的で日曜祝日がお休みのドイツでは、観光名所やお店も閉まっている所がほとんどです。飲食店も大晦日は短縮営業もしくは予約のみ、祝日の1月1日はお休みのお店も多いです。
考えてもみてください。20年前の日本は正月の三が日はお休みの所が多かったですよね。外に出ても買い物も遊びも出来ませんでしたよね。保守的なドイツ(しつこい)では今でもその状態なので、年末年始にドイツに来るのも辞めた方が良いです。