映画の印象的な挿入歌、好き。
映画において、サウンドエフェクトだけでなく、クラシックやポピュラー音楽を効果的に使用する、というのは確立された1つ表現方法となっていますね。
場面に順じた楽曲。あえてギャップを与える楽曲。様々なものがありますが、私が印象に残っている挿入歌を紹介します。
"Tiny Dancer" - Elton John / 「あの頃ペニーレインと」
本作は、音楽ライターの少年、バンドおよびグルーピーの成り行きが描かれているため、60~70年代の数々の名曲が使用されています。The WhoやLed Zeppelinをはじめ、名だたるロックが登場する中、物語中盤、演出上最も効果的に使用されたのがこの曲。この場面は感動を引き寄せ、音楽の力というのを魅せられた感覚に陥ります。
"Get Together" - The Youngbloods / 「フォレスト・ガンプ」
"San Francisco" - Scott McKenzie / 同上
劇中で、立て続けに流れる2曲。この映画におけるヒッピーでノスタルジックな時代感を表現するのに最適な2つ。数多の名曲が使用されている作品であるし、なんてことない場面ですが、何故か印象的に残っています。フォレスト・ガンプは十分評価されきった作品ではありますが、それでも私が観てきた中でベストに挙がる作品です。
"Gone, Gone, Gone" - Phillip Phillips / 「アメイジング・スパイダーマン2」
打って変わってヒーロー映画。興行的な不発から失敗作の烙印を押されたシリーズ。2作目の中盤で、ピーターが部屋に写真を貼りまくる場面でこの曲が大々的に使用されています。なかなか良い曲ですよね。
私はトビー・マグワイア版スパイダーマンも好きですが、最初に観たのはアンドリュー・ガーフィールドのこれ。しかもアクション描写がめちゃくちゃカッコいいし、エレクトロっていう敵役が、原作と違ってかなりイケてる。映画にハマりたての頃によくみていたし、その意外な結末もあってかなり思い入れのある作品だからなぁ。
"La Maria Morta" - Maria Callas / 「フィラデルフィア」
この映画は何度観ても、心が揺さぶられます。言わずと知れた名優の共演。最も象徴的な場面で流れるオペラ。
"Non, je ne regrette rien" - Edith Piaf / 「インセプション」
この映画を観た後は、しばらくこの曲が頭から離れませんね。
"sometimes" - my bloody valentine / 「ロスト・イン・トランスレーション」
ソフィア・コッポラ監督の名作。映画の中盤で使われる。若かりし頃のスカーレット・ヨハンソン、藤井隆もインパクト最高。題名が示す通り、日本語を英語字幕をつけずにそのまま公開されています。日本人でよかった笑。シューゲイザーの中心的存在であるマイブラのloveless。オルタナの金字塔として歴史的傑作でありますが、この曲はその中でもシンプルな方。
"The End of the World" - Skeeter Davis / 「17歳のカルテ」
物語の中で最も衝撃的な場面で使われた曲。別に意味としては適しているのに、どこか明るい雰囲気を持つこの曲は、不思議な感覚を味合わせてくれます。
「17歳のカルテ」からは次の2曲もオススメ。
"How to Fight Loneliness" - Wilco
テーマにぴったりな曲。
"It's All Over Now, Baby Blue - Them
ボブ・ディランのカバー。ベック・ハンセンが"Odelay"収録の"Jack Ass"でサンプリングしていますね。ベックの方を先に知っていたので、映画を観ていて、微かにこのイントロが流れてきたときは驚きました。
まだまだたくさんありそうでしたが、記憶に残っている範囲で。
また、映画のオープニングもしくはエンディングで使用された印象的な曲も、記事にしたいです。
今日もありがとうございました。