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【3分で学べる偉人の名言】瓶に入れられた“ノミ”から学ぶ
前途は遠い。そして暗い。
しかし恐れてはならぬ。
恐れない者の前に道は開ける。
行け。勇んで。小さき者よ
本日は日本の小説家である「有島武郎」さんの言葉である。
ただ、本日はどちらかというとこの名言よりも「小さき者」繋がりで「蚤(ノミ)」の話をしたいと思う。
あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる
という名言があるが、これは実は人間以外にも当てはまることがわかっている。
今回紹介するのは「ノミ」を使った実験の話である。
ノミは自身の300倍以上も高く飛び跳ねることができる昆虫で、30センチ以上は軽く飛び跳ねることが出来るのだそうだ。
今回はその凄まじい跳躍力を有するノミを使った実験なのだが、実験の内容をざっくりいうと、以下の通りだ↓
1.大量のノミを瓶に入れる
2.瓶に入る前のノミの跳躍力をもってすれば、簡単に瓶以上の高さを飛べるが、瓶にふたが閉められる
3.ノミはジャンプし続けるが、瓶のふたにぶつかって出られない
4.三日後、ふたを外し、さらには瓶から出したとしても、瓶以上の高さには飛べなくなっている
実験の動画を見ていただくと、本当にそのようになっていることがおわかりいただけるだろう。
ちなみにこれはノミだけでなく、魚や犬、ゾウやヒトといった他の動物にも当てはまるのだそうだ。
この状態のことをを「学習性無力感」と呼ぶらしく、「頑張ってもどうせダメだ」「頑張るだけムダだ」と学習し、頑張ることそのものをやめてしまうことを言うのだそうだ。
人間も、周りを見て自分の力を抑えてしまったり、それ以上の力を発揮しようとする考えすら思い浮かばなくなってしまうことがあるが、これは人間だけではなく全ての生き物に当てはまることなのかも知れない。
ちなみに、先ほどの「飛べなくなった(飛ばなくなった)」ノミは、ある方法でまた高く飛べるようになるのだそうだ。
その方法とは、その瓶の中に「普通に飛べるノミを入れてやる」だけ。
その「普通に飛べるノミ」が軽々と瓶から飛び出していく様子を見て、他のノミたちも「そういえば俺たち飛べるんだった!」と思い出すらしく、飛べることを思い出したノミたちは一斉に瓶から飛び出していくそうだ。(それはそれで恐ろしい)
子どもの頃は無限に夢を広げることができたが、大人になると自然と自分に「蓋」をする機会が増えてきてしまう。
世の中の「偉人」と呼ばれる人たちは、自分を信じることでそういった「蓋」を作らなかったり、意図的に「蓋」を取っ払ったりすることで、誰にも成し得なかった偉業を成し遂げることに成功したのだと思う。
自分が「瓶の中に入れられたノミ」と同じ状態になっていることに気付くには、外の世界から誰かが入ってくるか、自分で外の世界を覗くことでしか方法はないだろう。
幸い、人間には外の情報を入手する術があるので、その点はノミよりかはかなり恵まれた環境にいるといえる。
あとは自分で勇気を持って飛び出すだけ。
ちなみに、本日の主役であるノミは、高くジャンプすることは出来るのに、着地は上手に出来ないのだそうだ。
ターゲットである動物に飛びつくことだけ考えて、「ええい!ままよ!」と行動に移すその姿勢は本日の名言そのものだと思う。
私自身、現在35歳だが、まだまだ若いと思っている。
やってやれないことはない!と自分を奮い立たせ、会社の中でも今までのやり方に固執することなく常に新しいやり方、面白い方法を模索して挑戦している。
ピョンピョン飛び跳ね続けることで、今までの自分には見えなかった景色に到達する日が果たして訪れるのだろうか。