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若冲と琳派~きらめく日本の美~(日本橋高島屋・2004年2月)

今まで多くの美術館やギャラリーで多くの画家と出会って来た。

その中でも衝撃的だったのが伊藤若冲との出会い。

彼と出会った記念すべき展覧会が、この高島屋の「若冲と琳派~きらめく日本の美~」なのだ。

2004/2/6 Fri.
日本橋高島屋に、若冲と琳派展を見に出かけた。こちらは、元々京都の細見美術館のコレクション。最近、日本画づいてるわたしである。

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とにかく、感動した。素晴らしかった。

琳派は、尾形光琳ではなく、後に登場した実力派・鈴木其一にスポットを当て、紹介していた。

細見コレクションは、琳派の代表画家の俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一だけでなく、酒井抱一の弟子・鈴木其一のコレクションが特に充実しているとのこと。

其一の雅やかで、とにかく美しい作品群には、ただただ、うっとりするばかりであった。日本人の、心の根底にある、誰も通ずる美意識の世界、それが琳派なのでは、と感じた。


そして、それ以上に心震えたのが、伊藤若冲。

この人の経歴はおもしろい。

京都の大きな青物問屋の跡取りとして生まれ、一度は家業を継いだものの、絵に没頭し、40歳で弟に家督を譲ると、絵の道へ進むことになる。

鶏を何羽も飼って、写生に写生を重ねたせいで、彼の作品には鶏の絵が多い。

わたしが引かれたのも、そのせいかもしれない?(笑)

いやしかし、この迫力ある、無駄のない、それでいて精密な描写は、実に印象的で、見る人の心を捉えて離さないものがあると思う。

華やかさでは、琳派にとてもかなわないのに、何故か心に残る絵なのだ。


ミュージアムショップで、50000円以上もする画集を購入してる女性がいた。

お店の人は、わたしにも見るように薦めてくれた。限りなく原画に近い美しさだった。

購入していた女性は、ずっと若冲が好きで、でも京都まではなかなか見に行けないので、今回の展示会を楽しみにしていたそうだ。

これからは、家でも楽しめると、うれしそうに帰っていかれた。

わたしにはとても買えなかったけれど、今日の感動は絶対に忘れずに胸にとどめておこうと思った。


TOP画像はこちらのチラシを流用させていただいた。

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