PdM / UX デザイナーと協業するプロダクトデザイナーの働き方
こんにちは!GauidyでプロダクトデザイナーをしているSumaです。
最近他社の方とお話しする中で、「UXデザイナーもPdMもいて、プロダクトデザイナーはどういう仕事をするんですか?」と聞かれることがあります。
たしかに、一般的なチームではPdMとデザイナー1名ずつの体制の方が多いのではないでしょうか?
実際私はプロダクトデザイナーとしてUXデザイナーの方とタッグを組んでいることが多いのですが、UIだけを作っている作業屋のようにはなっていませんし、なろうとも思っていません。
また前提、個人的にはUXとUIのプロセスは綺麗に分かれるものではないという考えです。
このnoteでは、以下のようなことが伝わったらいいなと思います。
Gaudiyでの役割分担
開発チームの構成
GaudiyにはPdMもUXデザイナーもプロダクトデザイナーもいて、1つのPJを3人でディスカバリーしていくことが多いです。
Gaudiyのプロダクト開発チームは以下の4職種で主に構成されています。
特に体験の不確実性が高い機能はこのアサインの形をとっています。
後述しますが、UXデザイナーかプロダクトデザイナーのどちらかだけでアサインされる場合もあります。
開発プロセス
Gaudiyの開発プロセスはざっくり、以下のようなフローになっています。
プロジェクトにもよりますが、要求の定義はPdMやPOが、その後の要件定義は最終決定権をPdMが持ちつつ実働のオーナーはUXデザイナーが持ち、プロダクトデザイナーも一緒に参加する形が多いです。
ユーザーストーリーが概ね設計できたら、プロトタイプやをプロダクトデザイナーがメインで作成しつつ、UXデザイナーにオーナーを持ってもらって検証を進めます。
その後Deliveryに入ると、UIデザインはプロダクトデザイナーがメインで担い、エンジニアと調整しながら開発を進めていくことになります。
大まかには、以下のような役割分担だと思ってもらえるとわかりやすいです。
前半のDiscoveryでは主にPdMやUXデザイナーと、後半のDeliveryでは主にPdMやエンジニアとコミュニケーションをとっています。
協業するときに気をつけていること
ここでは特に、PdMやUXデザイナーと密に連携が必要であるDiscoveryにおいて気をつけていることを挙げます。
1. オーナーは渡しても、任せっぱなしにしない
最終的な決定権はPdMに持ってもらっていますし、体験の意思決定はUXデザイナーにオーナーを持ってもらっています。
ですが、オーナーであることとオーナーシップを持つことは別です。
GaudiyにはGANという「相手の案に対して適切な反証をする」文化があります。下記の記事で少し解説されているのですが、愛のある指摘をすることでより質の良いディスカッションをしようという意味です。
手を動かすことやオーナーはUXデザイナーに任せたとしても、その設計された体験でストーリーは繋がっているか?そこからUIに落とせるか?など、プロダクトデザイナーが関わることで補われる視点があります。
ただ出てきたアウトプットを鵜呑みにするのではなく、良いクオリティのプロダクトを提供するというコトに向かいたいです。
2. 素早く可視化⇔修正をする
このチーム構成だと、何かを素早く可視化できるスキルはとても貴重です。
考えたユーザーストーリーをプロトタイプにしてみたら、修正箇所がたくさん出てくるのが常ですよね。
また関わる人数が絶対に増える分、個々で認識がずれてしまう恐れが増したり、議論が長引いて合意まで時間がかかってしまうケースがありました。
そのためにも「早さ」>「丁寧さ」でまずは作り可視化をして、ステークホルダーで同じものを見て早く合意できるよう意識しています。
3. PdMやUXデザイナーをUIの設計にしっかり巻き込む
プロトタイプやUIを作っている際は、レビューをもらったり、迷っている点は積極的に相談することで巻き込んでいます。
こまめに認識合わせをすると、PdM/UXデザイナー/プロダクトデザイナーの目線をなるべくこぼすことなく取り入れられます。
特に「今回何を優先するのか」「ストーリーマップで見えなかった部分をどうするか」など、逆にPdMやUXデザイナーが補える視点があるのではないでしょうか。
おまけ:Gaudiyの実情
実のところアサインは柔軟
Gaudiyではそもそも越境したアサインもあり得ますし、プロダクトデザイナーがリサーチや検証などを積極的に進めることもあります。
実際今も1チームにUXデザイナーなしでプロダクトデザイナー1人のみがアサインされているケースがあり、PdMとプロダクトデザイナーでUXデザイナーの領域をカバーしています。
他にも、初期検証段階のプロジェクトではUXデザイナーのみがアサインされており、プロトタイプの作成を行なっているケースも存在します。
もっと詳しいDiscoveryプロセス
今回はかいつまんでお話ししましたが、以下の記事でよくGaudiyで取り入れているDiscoveryの手法を紹介しています。
もしもっと具体的なDiscoveryのプロセスを知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
現状の課題
ただし現実問題、プロダクトデザイナーの数に対してPJの数が多いため、プロジェクトを兼務せざるを得ず理想的な動きができていない場合もあります。
このときはなるべく推進をUXデザイナーにお願いし、最終的なフィードバックやUIを作るところに比重を置いて対応しています。
分業していても、オーナーシップを忘れない
似た職種がいろいろいようが、プロダクトデザイナーとしていろんなアウトプットにオーナーシップを持つことは可能だなとこの1年くらい協業する中で実感しました。
何よりも、自分の役割に線を引きすぎずオーナーシップを持つことは忘れないでいたいです!
さいごに:もし興味のある方がいたら、ぜひお話させてください〜!🫶
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