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取るべき宿を取ろう|宮崎2018
「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。
飫肥城 マイナーだけど見どころ
九州の右側を制覇しなくては、と急に思い立ち、出発の前日に飛行機と宿を予約するという、いささか乱暴な旅立ち。
鹿児島空港に到着後、レンタカーで位置情報をとりながら、宮崎県日南地方の飫肥城(おびじょう)へ。
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飫肥城は、どちらかというとマイナーな城。島津氏と争った伊東氏の城であり、伊東氏は、江戸時代は飫肥藩主として幕末まで存続した家なのだが、いかんせん有名な人物や出来事がない。信長の野望開始早々、島津氏に飲み込まれているイメージ。
(実際は、100年以上にわたって、島津氏と伊東氏が争いつづけた。)
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そんなマイナーな飫肥城だが、大手門が復元され、石垣が遺構として残るほか、御殿を模した資料館があるなど、よく整備された城だ。また、規模は大きくないが、城下町時代の建物と、武家屋敷跡が残るという、なかなか見どころのある城。
そしてこの城、本丸跡には小学校がある。その名も飫肥小学校。きっと日本一防御力の高い小学校だろう。
鬼の洗濯岩&特急にちりん
宮崎市内に入り、鬼の洗濯岩へ。
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鬼の洗濯岩は、宮崎市の沖合100mで橋でつながれた青島の周囲の奇岩地帯。隆起した地層が波に浸食され、規則的な地形が生み出されたとのこと。恐るべし自然の力。とても珍しい地形であり、日本の天然記念物に指定されているとのこと。
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その場所にいかないと観られない地形というのは、やはり面白い。
鬼の洗濯岩を観終わったところで時刻はすでに夕方。そしてこの日の宿は大分。
宮崎といえば高千穂峡なのだが、今回のルートでは訪れることは叶いそうにはない。といよりも、宿を取るべき場所を間違えた。
高千穂峡はいつか訪れることとして、レンタカーを返却して、特急にちりんで大分まで向かう。
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この特急、内装がなかなかにおしゃれ。半個室のような空間にシックなテーブルつき。空いていたのでこの空間を独り占め。これはすばらしい。
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夕方から日が暮れるまで、このおしゃれ空間の車窓を眺めて移動。知らない土地で暮れゆく街並みをぼーっと眺めて過ごす時間は無性に気分が上がる。
およそ3時間の乗車時間だったが、かなり快適だった。車内で食べた、今回の旅で食べた唯一の地のもの「日向夏ゼリー」も美味しい。
大分駅に到着し駅前の宿で宿泊。大分で宿を取るにしても、せっかくなら別府とかにとればよかったのに。
府内城 大友宗麟?
翌朝、府内城をちらっと見学。大友氏の後にこの地に入った竹中氏の城。というより、このときまで府内城は大友氏の城だと思っていた。。。(大友氏は、府内城とは別の大友氏館が本拠だったらしい。)
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堀や石垣、天守台が残るほか、大手門や櫓が復元されている。そして三の丸跡には大分県庁&大分市役所がある。地方の城跡にありがちな、防御力の高い行政機関である。
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駅前に戻ると、前日には気が付かなかった銅像が2体。大友宗麟とフランシスコ・ザビエル。豊後といえばこの2名。ただ、大友宗麟は銅像にしてもいいのだろうか。有能だけど暴君、家臣に恵まれたけどキリスト教贔屓により家中対立の原因と、なかなかに賛否のある人物。ただ嫌いではない。
その後、特急と在来線を乗り継いで福岡空港まで。大分では府内城と銅像くらいしか見ていない。やはり取るべき宿は別府だったか。
なお、福岡空港で買った、鮭明太というものが、お酒のつまみに最適すぎて感動。
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今回の旅は、福岡関係ないはずなのに。