2回目|ウズベキスタン2023 #5
前回:サマルカンドに慣れてきた
レギスタン広場 2回目
2回目のグル・アミール廟でまさかのニーハオトイレを体験した後、とりあえずの居場所をもとめてレギスタン広場へと入った。
サマルカンドの主要な場所は見てまわったが、この国に来る機会もそうそう無かろうということで、2回目のサマルカンドである。
2回目のレギスタン広場に入ると、「ハローマイフレンド!」 とおじさんに声をかけられた。この陽気なおじさん、レギスタン広場内のお土産屋らしく、「ミナレットに登ろうぜ!」としつこく勧誘してくる。
せっかくの2回目だし、正直ミナレットには登ってみたい。が、この手のハローマイフレンドおじさんは万国共通で警戒せねばならない。そしてそもそも、このおじさんの提示した額がぼったくり価格。
ツーリズムポリス(ウズベキスタンの観光地には、旅行者を守る警察官がいる)がいる場所で危ない目には合わないだろうが、値段交渉するのも面倒なので、おじさんを振り切るように売店で水を買おうとした。
僕が「One water please.」を売店のおばさんに声をかけると、おじさんが横から「One Vodka(ウォッカ)!」 とイジリを加えてくる。さすがにウォッカは出てこなかったが、なんとなく旧ソ連圏であることを思い出した。
おじさんを振り切り中を見学していると、見たことのある日本人が。
・・・同じ飛行機で来た人たちじゃん。(2回目)
朝、グル・アミール廟でも会った日本人団体客だった。僕がニーハオトイレの大冒険をしている間、彼らもレギスタン広場へとやってきていたらしい。やはり、ウズベキスタンは皆同じ行程になる。
広場のベンチで少し休憩をし、もう一周しようかと、マドラサの中に入ったとき、見たことのある日本人が。(2回目)
某クレイジー番組の、某写真家じゃん!
某クレイジー番組は毎週欠かさずみている番組で、この某写真家の作品も大好きで、彼の写真展のために山口県まで行ったほど。
某写真家の隣には、スタッフらしき人たちもいるので、近いうちに放送されるかもしれない場に、僕は出会ってしまった。そして驚きと混乱してしまった僕は、
走って逃げた。
そして気がついたらシャーヒズィンダ廟にいた。
予想外すぎる場所で予想外なことに出くわすと、よく分からない行動をとるのだ。
シャーヒズィンダ廟 2回目
逃亡先のシャーヒズィンダ廟で気持ちを切り替える。朝の段階では「サマルカンドはだいたい見てまわったから、今日はゆっくりしよう」と思っていたのに。
混乱した頭と痛い足とで満身創痍だったが、シャーヒズィンダ廟の美しい青は再び僕を癒してくれた。
シャーヒズィンダ廟に2回来るとメッカに詣でたのと同じご利益があるらしいので、僕はもうメッカに行ったということでいいね?(まだ多少混乱中)
少し日が傾きかけてきた時間帯だったので、前日の青々としてサマルカンドブルーとはまた違う表情だった。こんなときでもサマルカンドは天と地が青さを競い合うのだ。
ビビハニムモスク 2回目
シャーヒズィンダ廟で落ち着きを取り戻し、最後にビビハニムモスク(2回目)に入った。
サマルカンドを2周して実感したが、僕はこのビビハニムモスクが最も気に入っていた。サマルカンドのシンボルであるレギスタン広場の荘厳さやシャーヒズィンダ廟の美しい青も素晴らしいが、このビビハニムモスクの穏やかさと静けさが、とても気持ちが落ち着いた。
掃除をしているおじさんや、工事をしている作業の人たちの姿も、このモスクの日常を垣間見られるようで楽しい。サマルカンドの実質最終日、ビビハニムモスクで、ようやく僕はゆっくり過ごすことができた。
宿に戻り、シャワーを浴びて一休みをしていると、ブツッと真っ暗になった。事前情報でウズベキスタンではときどき停電が起きることは知っていたが、ここにきて体験することになるとは。
しばらくして電気は復旧した。日本ではあまり無い体験なので、これもまた一つの経験だ。
ただシャワー中でなくて本当に良かった。
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