新卒5年目が退職した日の備忘
4月26日㈮、世間がゴールデンウィークに入る日に私は新卒から4年間働いた職場をあとにした。思い返せば4年前、ここにずっといることはできないと考えていた。
転職を決意するまで
入職から3年経ち、たくさんの良い経験も楽しい思い出も作ることができた。このままでも居心地がいいなと思っていた。やめる勇気・挑戦する勇気をなくしていた。
そんなときに海外出張をきっかけに「やはりこのままではいけない」と考え直した。
(詳しい経緯は1記事目に記載しているので興味があればこちらを。)
その後、「1年後には退職する」という期限を自分で設けた。
今の部署の仕事をある程度自分のものにするため、
自分がしたいことに向き合うため、
そして居心地の良い職場に折り合いをつけたうえで別れを告げるため。
転職を目の前にして
仕事、転職活動、同棲解消…(笑)
1年という期間はあっという間に過ぎ去った。終わりが近づいてきた。
想像よりさみしくない。この場所にやっと別れを告げられるという喜びからか。実感が湧いていないだけか、別れに強くなってしまったのか。
最終出勤日には両手に抱えきれないほどの餞別の品をいただいて、6度も送別会を開催いただいて、時には涙を流していただいた。
「私はそれだけこの組織やこの人たちに愛されるほどのことをしてきたのか。私は同程度の愛情をこの人たちに持つことができているのか。」
罪悪感に近いものすらを感じた。
思い返せば、たくさんの人に支えられて4年間を過ごしてきた。
コピーの取り方さえわからない私に手取り足取り教えてくださった人、毎日泣きながら帰宅するほど鍛えてくれた上司、多忙な時期に毎日飲みに誘ってくれた部長、いつもしょうもないことで笑わせてくれた同期。
もちろん好きなところばかりじゃなくて苦手なところも正直あったし、苦手な人もいたけれどどの人からも学ぶことがあった。そう感じた。
その人たちに少しでも恩を返すことができればと思い、好みに合わせたプレゼントを用意した。一人ひとりの思い出を振り返りながらどんなものがいいか考える時間はとても温かかった。
共に仕事をすること
最終日、いちばんお世話になった部署での送別会だった。これも割とあっさりと感じていたが、1次会が終了したときに一変した。
別れ際、若手の同僚が「もっと一緒に働きたかった。」と泣き出したのだ。
これまでは「会おうと思えばいつでも会える」と思っていた。
しかし、これを聞いて
「会えることはできても、もう一緒に働くことができないのか」と考えるようになった。
「一緒に働く」ということは、同じゴールに向けて一緒に取り組み、1週間の中で一番長い時間を共にするということ。そんな貴重な戦友との別れを果たしたのだ。
決意
帰り道は切なさと不思議な達成感に満ちていた。
長年連れ添った恋人と好きだけど別れたような気持ち。
悪いところも不満もたくさんあったけど、全部別れたら忘れて思い出すのは良いところばかり。
ただ自分が選んだ道は、現職を離れること。それには1ミリの後悔もない。
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