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カウンセラーとセラピストの違い...

あなたは、カウンセラー?それともセラピスト?

「心理学を勉強して、人の役に立つ仕事をしたい!」

そんな人が増えていますね。
とても良い事だなーって思います。
そして、僕もそんな一人です。

しかし
カウンセラーになりたいのかセラピストになりたいのかを
いざ尋ねてみると…

その違いがよくわかっていない人も多いんじゃないかなって思ったんですよ。


「カウンセラー」と「セラピスト」

似ているようで大きく異なる仕事なんです。

よくある話で、
「カウンセリングを受けに行ったのに、カウンセラーが何も具体的なアドバイスをしてくれなかったんだよね。」
なんて話は、ほんとよくあるんですよ。

おそらくセラピーを受けに行ったつもりで、カウンセラーの所に行ってしまったのでしょうね。

逆に

「カウンセリングを受けに行ったら、上からアドバイスをくれるだけで、自分の話を聞いてもらえなかったんだよ。」

なんていう話も、これもよくあります。

おそらくカウンセリングを受けに行ったつもりで、セラピストの所へ行ってしまったのでしょう。

どちらの場合もカウンセリングを受けに行っているんですよね。それなのにどちらも...

「不満」

を感じてしまってます。

これは訪れた人が、カウンセリングとセラピーの違いを理解していないことに原因があるんじゃないかなと思うんですよね。

しかし
それ以上に、プロ(自称含)として働くカウンセラーやセラピストの中にも、自分がカウンセラーなのかセラピストなのかよく分かっていない人がいることも大きな問題なのかなって思います。

これから心の仕事を目指す人のために、僕がが考えるカウンセラーとセラピストの定義というか違いを を解説してみようかなと思います。

▶︎カウンセラーとセラピストの目的の違い

カウンセラーとは
「カウンセリング」を行う人

セラピストとは
「~セラピー」を行う人

セラピストが行う心理療法を「サイコセラピー」と呼びまます。
サイコセラピーは、精神医学から発達したもので精神科の医師が行ってきたものです。

対象は具体的な症状をもった「患者」であり目的はその症状を治すことなので、
セラピストは症状を治すために具体的な治療=セラピーを行います。

一方
カウンセラーが行う心理療法は「カウンセリング」と呼びます。

カウンセリングは、心理学から発達したもので医師ではない人も行います。

対象は、不安や悩みをもった人で患者とは呼ばずに、クライエント(来談者)と呼びます。

カウンセリングの目的は、クライエントの内的成長を促すこと。
そのためにカウンセラーはクライエントの話を聞き相談にのります。

つまり
セラピストは、具体的な治療を行いますが
カウンセラーは医師ではないため治療はしない(というかできない)

そこが大きな違いです。

今では、カウンセリングを行うセラピストもいれば、セラピーを行うカウンセラーもいます。

目的の違いをしっかりと認識した上で、使い分けることが大切だと思います。

▶︎受動的なカウンセラーと能動的なセラピスト

カウンセラーは、カウンセリングの場で、クライエントの悩みを聞き、相談にのります。

カウンセラーが重視するのは「傾聴」と「共感」になります。

クライエントの話を、積極的に聴き(傾聴)心からの理解を示します(受容と共感)。カウンセラーの立場はあくまでも「受け身」でクライエントが自ら成長するための手助けをします。

一方、セラピストは患者の症状を聞き具体的な治療を行います。セラピストは患者の症状を治すために、能動的にセラピーを行います。患者は、セラピストの指示に従うか、何もせずにセラピーを受けます。


▶︎「癒し系セラピー」という新しい分野

これまで医師が行うサイコセラピーについて話してきました。

最近では、医師ではない人が行う「癒し系セラピー」ってのも増えています。

アートセラピー
アロマセラピー
ミュージックセラピー…

などがそうです。

医師でない人が行う癒し系セラピーは、もちろん「治療」ではありません。

アロマセラピーは、アロマセラピストが能動的にアロマトリートメントを行い、受け手は一方的にトリートメントを受けるだけなので「セラピー」という意味合いが強いと思います。

アートセラピーは、アートを介したクライエントとの会話も大切です。アートセラピストが一方的にセラピーを行うこともありますが「アートを使ったカウンセリング」という意味合いもあります。

癒し系セラピーの登場で「セラピスト」という言葉の幅が広がりました。

癒し系セラピーは、治療ではないことから医師が行うサイコセラピーとは異なります。

しかし、「能動的」という側面は共通しているように思います。そして、この能動的という側面はこれからの心の仕事にとってとても重要だと僕も思います。

▶︎能動的な方が仕事の幅が広がる

日本は欧米と違い、「悩みがあるからカウンセラーのところに行く…」という習慣がなかなか根付きにくいと言われているんですね。

そんな状況の上に、カウンセラーは基本的な立場が「受け身」なので自分から仕事をみつけるのが難しい仕事です。

しかし、セラピストは能動的に提供できる「~セラピー」を身につけているため新しい場所や新しい対象へと仕事の幅を広げていきやすいです。

心の仕事で収入を得るのはとても大変です。それでも、仕事としては、カウンセラーよりセラピストの方が、仕事の幅を広げやすいのかなと思います。

一時期急激に増えた数多くのセラピーも、徐々に淘汰されていくでしょう。

心理学をしっかりと学び、カウンセリングマインドを身につけ、能動的に活動できるセラピーを身につける…。それがこれから心の仕事に就く人には必要だと僕は思います。

師匠の背中を見失わないように、しっかりと後を追い続け、愛溢れるカウンセラーで、あり続けたいと思います。

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