サッカー選手の試合期のリカバリー栄養戦略
Writer
廣松千愛:Chiyori Hiromatsu
管理栄養士/健康運動指導士
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今シーズンはコロナの影響で一定期間に行う試合数が多くなり、試合間でのリカバリーが十分にとれないことも少なくありません。今回はエリートサッカー選手を対象にした、試合期、特に試合間が短い場合のリカバリーのための栄養戦略をご紹介します。
主に成人のエリートサッカー選手を対象にした論文(※1)を参考にしていますが、英国プレミアリーグのアカデミー選手を対象とした研究なども交えながら、育成年代の選手も参考になるものをお伝えしていきます。
イギリスプレミアリーグのサッカー選手は8日間に2~3試合を戦うこともあり、試合間が2〜3日間程度しかない場合もあります。試合で使った身体を回復させるには少なくとも5日間かかるともいわれており(※2)、短い試合間の中でいかにリカバリーできるかが疲労をためずにパフォーマンスを十分に発揮することや怪我の予防に繋がります。試合間が96時間以内であれば怪我のリスクが高まるという報告もあり(※3)、試合終了後に身体のケアはもちろん、栄養面からのリカバリーもかなり重要になってきます。
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