サッカー選手のマグネシウムの摂取
Writer
廣松千愛:Chiyori Hiromatsu
管理栄養士/健康運動指導士
【サポート実績】
2017年~2019年 Bリーグチーム食堂 管理栄養士 献立作成・調理
2017年~2019年 プロ野球選手寮 献立作成・調理
2019年~ Jリーグユースチーム 管理栄養士
トライアスロンナショナルチーム合宿帯同
2020年〜 日本オリンピック委員会 強化スタッフ
SNS
Twitter: https://twitter.com/chiyori_h
Instagran: https://www.instagram.com/chiyori.nutrition
マグネシウムは筋肉の弛緩や血管機能の維持、免疫機能や骨の健康維持、エネルギーづくりなど体内で様々なはたらきに関わるミネラルです。特に糖質をエネルギーに換えていく過程で必要な多くの酵素を活性化するためにはたらく重要な役割を担っています。
マグネシウムと成人アスリートのパフォーマンスの関係について調べられた研究をいくつかご紹介します。
男性エリート球技選手(バスケットボール、ハンドボール、バレーボール)26名を対象に普段のマグネシウム摂取量とジャンプパフォーマンスや握力などとの関連をみたものがあります(※1)。ここではマグネシウム摂取量が多い選手ほどこれらの筋パワーの発揮能力が高いということが示唆されています。
また、エリートサッカー選手において、マグネシウムを含むミネラルサプリメントを補給することで、持久性能力が向上したという報告もされています(※2)。
ただし、ここで挙げられている研究は日常的なマグネシウム摂取量が不足している選手、もしくはその可能性がある選手を対象にしたものであるので、十分にマグネシウムを摂れている場合は必要以上にマグネシウムを摂ってもパフォーマンスは変わらない可能性があります。
ただ、筋肉をたくさん動かして、エネルギー消費量も多くなるアスリートは、マグネシウムもより多く摂る必要があることは明らかです。
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