秋の漢詩の大意を片歌式韵歌で
先日の記事「世界漢詩同好會 三國聯吟 参加」でご紹介した拙作、七言絶句の「菊」に片歌形式の韵歌をつけてみました。元歌の七言絶句と一緒に御覧ください。なお、今回は繁体字のみの掲載になります。
説明
今回は六麻韵になります。太字が韵字になります。片歌は五七七形式の和歌なので、最終句の七音の中に韵字を含む形で片歌を作る事になります。なお、韵字は元の絶句に登場しないものでも沢山あり、これは自由に仕えます。今回はたまたま絶句で使っているのと同じ韵字になりました。七言絶句は転句(第三句)は韵を踏まないので片歌でも韵字は使いません。以上をふまえた形で片歌を作りました。
前に作ったルバーイイだと1、2、4行の行末の音で韵を踏みますが、今回の韵歌の場合は音合わせではなく同じグループの韵字を使う事が作成条件になります。なので、音としての面白味は感じないかもしれませんが、形式的には七言絶句と和歌による唱和を意味します。勿論韵字を使った上で音の韵も踏むのも可能です。もう少し慣れたら筆者も挑戦してみようと思っています。
次の目標は短歌の上句五七五および下句七七で韵字を使ってみる事です。それが出来たらいよいよ和漢聯句に挑戦する事が出来ます。一番短い連歌は単(短)連歌なので、上句五七五+五言の漢詩句、もしくは五言の漢詩句+七七の下句というのが最短の和漢聯句(または漢和聯句)になります。次の目標がはっきりしたところで、今回はおしまいにしたいと思います。