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子供の行動力を拒んでいるものとは?
「子供には成功してほしい。行動力をつけさせるにはどうしたらいいの?」
そう思っている一方で、気付かぬうちに私たち大人が子供の行動力を拒んでいるという事例は結構多い。
今回は、“子供が行動力をつけるために親ができること” を考えていきたい。
ちょっと胸がそわそわすることもあると思うけれど、親である自分が変わることなく子供がかわるなんてことは難しいのかもしれません。
子供がではなく、私たち親がどうあったらいいのか。それを考えていくのが今日の課題です。
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▶子供のために親ができること
▷親が失敗談を話す
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まず、子供が行動を拒む理由の一つが“失敗を恐れる心”です。
この心を取ってあげるためには、“失敗することは良い事”だと考えさせてあげることです。
そのためには、1番身近にいる親がたくさん失敗をしている姿を見せてあげることが大切です。
反対に、我が子にかっこいいところを見せようと親が失敗しているところを隠したり、
子供が失敗したときに笑ったりしてしまうと、
“失敗するのは恥ずかしいこと”
“周りは失敗していないのに、自分はだめだ“
そう思うよつになります。
そう考えた子供は、
できるだけ失敗をしないようにしようとするので、
挑戦しなくなってしまうのですね。
「今日はどんな挑戦をした?どんな失敗をした?」
「ママはこんな挑戦をして、こんな失敗をしてしまったよ(汗)」
こんなふうにですね。
子供は親のマネをして育つのに、失敗に対する心構えは、なぜはお手本を見せられていない親が多いですよね。
コツ1
☞失敗は悪いことではないと教えてあげる
子供が挑戦したことを聞いたり、親の失敗談を話してみよう。
▷子供に選択権を渡す
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「習い事は1年続けなさい」など決めている親御さんもいるかと思います。
そうしている気持ちはわかるのですが、これも子供の行動を拒む行動の1つです。
どんな習い事や趣味もやってみないと自分に合うかどうかなんてわからないですよね。
大人だってそうじゃないですか。
やりたいと思ってたことのはずなのに、いざやってみたら違ったこととかありますよね。
やりたくて行ってみたはいいものの、
1回レッスンに行ったら無理だと思って辞めた、なんて人も意外と多いです。
子供も一緒です。
始めたからには1年続けなさい。と決めてしまうと、
始めるハードルが高くなってしまいます。
「楽しくなかったら辞めてもいい。
とりあえずやりたいものはどんなことでもやってみよっか!」
そう言ってあげた方が怖がらずにやってみようと思えますよね。
コツ2
☞やめてもいいから“やってみる”を大切にする
▷視野を広げてあげる
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世の中にはいろんな趣味があります。
だけど、子供の頃に習う習い事は大体決まってますよね。
大人になって、子供の頃の限られた習い事の中に趣味が残っている人って意外と少なくないですか?
子供が習い事が続かないのは、子供の忍耐力が低いのが原因ではなく、
単純に選択肢が少なく、自分に合う趣味が見つかっていないだけです。
子供に親ができることは、
・一つでも多くのことを子供の視野に入れてあげる事
・いつでも挑戦・方向転換できる環境を整えてあげること
それだけなのです。
ここで、
『GRIT やり抜く力 ー人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につけるー』
という本で紹介されていたおはなしをひとつ。
「ニューヨーク・タイムズ」のパズル担当編集者ウィル・ショーツの幼少期はなし。
彼がパズルを好きになったのは、ある一冊の本渡の出会いだった。そして、最初の本でパズルに興味を持ったショーツは、その後、大量のパズル本を読みあさった。それらすべてを彼が手に取れるようにしていたのは、彼の母だったそう。
その後、彼がパズルをいくつもつくり始めたのを知ると、彼の母は「ぜひ売り込んでみなさい」と言い、“どうやって自分の作品を売り込めばいいか”を教えてくれた。
そして彼は11 歳という若さで自作のパズルを売り、16歳で、『デル・パズルマガジン」の定期寄稿者(出題者)になった。
それだけではおわりません。
彼がポップミュージックやロックを聴くことに夢中になったころ、彼の母はが近所の人からギターを借りてきて、彼がその気になったら、いつでもギターを手に取って弾けるようにしていた。
こんなふうに、
親が子供のやることを決めるのではなく、
常に子供が何に興味を示すのかを観察し、
やりたいと思ったときにはすぐに手に取れるように環境を整えてあげることが親ができる最も大切なことなのです。
大人なら、興味を持ったことを自分で行動に移せますが、
子供は親の手がないと自分で手にとるということができないのですから。
コツ3
☞視野を広げてあげる
☞いつでも挑戦できる環境を作ってあげる
親は子供が今何に興味を示しているのかを観察できるのが理想。
▶飽き性はどうすればいいか?
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「だけど、嫌になったからすぐ辞めるなんて、成長しないんじゃない?」
こんなふうに思う気持ちもわかります。
辛い部分を乗り越えて楽しくなることもありますもんね。
だけど、それも含めて子供自身に考えさせるべきことなのです。
もし10個習い事をはじめて10個辞めてしまったら、子供も気づいてくるはずです。
自分はどれもやりたくなくなってしまったと。
その時、辛い練習も必要なのだと子ども自身が気づくことが大切なのです。
そこでもし、もう一度やってみたいと思うものがあるなら、また習わせてあげればいいし、
他のものをやってみたいと思うのであれば、いくつだってやらせてあげればいいのです。
▶親も子も一人の人間
子どもと向き合う時に覚えていてほしいことは、親も子もひとりの人間だということです。
子供は自分の分身ではありません。
血がつながっていようと、自分とは違うひとりの人間なのです。
まだ、未熟かもしれないけれども、
こどもはこどもで、考え方も興味を持つことも、なりたい姿も親とは違うのです。
親が足を踏み入れていいものではないし、親が子供の人生を誘導してはならないのです。
それと同様に親もひとりの人間です。
だから、完璧じゃなくていいのです。
こどもに対して完璧になろうとしなくていいのです。
子育てはもちろん初めてだし、その中で失敗するのもあたりまえなんですね。
自分に厳しくしすぎず、お互いに成長できる環境がよいのではないでしょうか?