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中年になったとき、気持ちの変化はあるのか「パーティーが終わって、中年が始まる」を読んで感じたこととは

phaさんの「パーティーが終わって、中年が始まる」を読みました。

phaさんが歳を重ねるにつれて訪れた心境の変化がとても丁寧に書かれていました。

30代後半の私は共感というより「40代半ばになったらこんな風に心境の変化が訪れるのかな?」と思いながら読み進めました。

①「パーティーが終わって、中年が始まる」について


 phaさんが中年になり感じた気持ちの変化や虚無感について、とても具体的に書かれています。

「パーティーが終わって、中年が始まる」

 去年の春頃、ひらめきをひたすら追い求めるやり方に疑問を持ち始めたあたりから、生活スタイルが変わってきた。
 具体的には、ひとりで何かをするのが楽しくなくなってしまった。
 今までは、ひとりで本を読んだり、散歩をしたり、旅行をしたりするのが好きだった。誰かといるよりもひとりでいるほうが、いろんなことを思いつくから楽しい、と思っていた。
 それが、創作へのモチベーションが減ったとたん、楽しくなくなってしまった。

昔は「ひとりでいるのが一番楽しい」と平気でうそぶいていたのに、ひとりでいる時間がやたらと寂しくてしかたがなくなってしまった。
こんな状態なら、会社勤めが普通にできそうだ。ひとりでひたすら虚無の時間を過ごすくらいだったら、会社にでも行っていたほうがいい。そうか、みんなこんな感じで会社勤めをしていたのか。

「パーティーが終わって、中年がはじまる」

②読んで感じたこと


 歳を取ったことで感じるようになった変化や喪失感というものをしっかりと受け止めながらも、今までとは違った形で次のステージを楽しもうとしているphaさんの気持ちがよくわかる本でした。

歳を取るにつれて感じる心境の変化というものをこれほど具体的に知ることがなかったので、興味が湧き、おもしろかったです。

30代後半に差し掛かっている私は、まだ中年になる心づもりはできておらず、日々悩み、迷いながらもワクワクした気持ちで生活しています。

でも、これまでの人生で、心境の変化というものは少なからずあったなと思いました。

それを何となく受け止めて生きてきましたが、断捨離に目覚め、モノも思考も整理されてきた今、日々自分が感じていることに対して、「何のためにやっているのか」「自分がしたいことは何なのか」と言語化しながら、生活できるようになってきていると感じます。

そして、今までどれほど無思考で生きてきたのか、と反省することもあります。

学校に通うのが当たり前でただただ楽しかった10代。
高学歴ではないけれど、受験勉強にも疑問を持たず、頑張ることができてしまうタイプでした。
その分、社会人になってから壁にぶち当たることも多かったように感じます。

現在の職場では、社会人になってから保育士の資格を取り保育士になったので、同世代よりも経験が浅く…
私の職場はベテラン勢が多いこともあり、若者の部類に振り分けられることも多くあります。
そのためか、まだまだ20代のような感覚になってしまうこともしばしばあります。
それが、悪いことばかりではないのかもしれませんが、phaさんのように現実を受け止めたからこそわかる次のステージというものもあるのかもしれません。

③どんな中年になりたいか


 老いを自覚しつつもそれをできるだけ前向きに受け止められるような自分でありたい、と思います。

そして、30代には30代にしかできないことがあるかもしれないので、「今」の自分にできること、やりたいことをできるだけ後悔のないように楽しみたいと思います!

45歳くらいになったら、この本を読み返し、phaさんと自分の違いを比べてみたいです。


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