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初めてのルーブルはなんてことはなかった

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のテーマソングである宇多田ヒカルさんの『One Last Kiss』の歌い出しの歌詞が凄い。

「初めてのルーブルはなんてことはなかったわ」

ここから「私だけのモナリザ とっくに出会ってたから」と続くのですが、もうこの本予告は公開時から何度も何度も劇場予告でもYouTubeでも観てましたので、当然ながらこの歌も何度も聞いてはいたのですが改めて凄く情報が凝縮された素晴らしい歌詞であり、このフレーズを冒頭に持ってくる宇多田ヒカルさんが本当に凄いと思います。

問答無用の始まり出しのカッコ良さNO1だと思います。

主語すら存在しないまるで語り掛けるような言葉のセンスに痺れます。

『シン・』の脚本を読んでから曲を作られたと宇多田ヒカルさんご自身が語られている通り、歌詞の中にも随所に作品のテーマや慕情を感じ取れるのも二重の意味で心にジンとくる歌です。

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さて、『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』公開からおよそ1か月が経過しましたがここ最近の私はアマゾンプライムで繰り返し毎日のように新劇場版『:序』『:破』『:Q』を観続けています。

まるで『シン・』を反芻するかのように新劇場版三作を観返している私ですが、そもそもの始まりがどうだったかという話をお届けしたいと思います。

私が初めて『新世紀エヴァンゲリオン』と出会った時の話であり、初見の時の印象とこれまでの想いを綴ってみようと思います。

と、いうのもですね。公開からおよそ1か月が経過してぼちぼちと皆さんのネタバレを含む感想や考察などが飛び交う中で気になる意見があったのです。

「みんな(『シン・』を観て)作品が面白いわけじゃないのに『完結してくれた』ことに喜んでいる」

ひょっとしたら該当する記事をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、その記事を含めた同じようなコメントというか意見に対する私なりのアンサーだと思ってください。

それでは25年前に時を戻しつつ張り切っていきましょう!

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初めての『エヴァ』はなんてことはなかった

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