第386号『月曜日はだいたいジャンプ読んでる』
「1週間のスケジュールというか、漫画家さんは月曜日から日曜日までだいたいどんな制作進行で生活されているのか教えてください」
そんなことを聞かれて横槍メンゴ先生が答えられた第一声がこれですよ。
「まず月曜日はだいたい少年ジャンプを読んでいます」
横槍メンゴ先生とは『推しの子』や『クズの本懐』『レトルトパウチ!』『めがはーと』『君は淫らな僕の女王』などを手掛けられる大人気漫画家さんです。
そして一部界隈では大の少年ジャンプ好き(中でも『僕のヒーローアカデミア』が大好き)で知られる超有名漫画家さんです。
冒頭の質問はとある場所で複数の漫画家さんが集まる会でお互いに「1週間の原稿制作スケジュールを語り合おう」みたいなノリで始まった会話の中で飛び出した話でした。
だいたいこの手の話では「(週刊連載の場合は)1週間のうち1日は打ち合わせで2日はネーム制作で実際に下描き&原稿制作には4日しか使えない」という感じで自分自身の制作スケジュールを告白し合うものなんですが。
横槍メンゴ先生は初手から「月曜日はだいたいジャンプ読んでる」と宣ったわけです。(勿論一同大爆笑)
聞きながら私自身も大爆笑してしまいました。
同時に漫画家さん特有というか横槍メンゴ先生独自の美学やサービス精神のようなものを感じて「期待を裏切らないってこういうことだなぁ」と心底勉強になると思いつつ改めて感心しました。
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複数の人が集まり、ましてやそれを聴講する不特定多数のお客様(視聴者)がいらっしゃる中で、こんなにも素敵なセリフ(言葉)がパッと出せるものでしょうか?
話を聞きながら私自身そんなことを考えながら自問しました。
私はまだ横槍メンゴ先生とは直接の面識はありませんが、もうかなり大好きです。
元々、先生が描かれる漫画作品が大好きでかなり初期の段階から愛読して単行本も購入させていただいていましたが、最近はこうした先生ご自身の口から発せられるサービス精神を通り越した滅茶苦茶面白い一言のファンになっています。
先生ご自身は「自分はオタク漫画家特有の早口で話したいことを一気に喋ってしまう病気を治したい」なんてことを自虐的におっしゃったりしますが、私はまさにそのトークの一言に惹かれてしまっています。
だって言えますか?「1週間のスケジュール教えて」と聞かれて「月曜日はだいたいジャンプ読んでる」って!?
月曜日ってまる一日ですよ?いっぱい時間ありますからね?他にもやってることは色々あるはずですよ、それを完全に要約して凝縮した一言を発せるなんて本当に素敵です。
ホントもう、お見事ですよ。
芸人漫画家のカガミってやつです。
あー、好き!こーゆー人種!こーゆー人、大好き。
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さて、そんな横槍メンゴ先生が大好きな『僕のヒーローアカデミア』ですが現在の週刊少年ジャンプ誌上では最終章が描かれつつもいよいよの最終局面でもう毎週(それこそ文字通り)息もつかせない展開が続いて非常に盛り上がっています。
毎週がクライマックスで非常に面白い!
後半戦は少しだけ『僕のヒーローアカデミア』に関する“とある”話をしておきたいと思います。
完全にサイバーコネクトツーというゲーム開発会社の中の話というか、代表としての私自身の見解というか思っていることをある一部分に特化した形で述べておこうと思います。
計画のない目標は妄想と言うんだ
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