『クローズ』坊屋春道の生き方
「う~ん まーなんてゆーかな…一人で部屋にとじこもってりゃなんにも起きねーけどよ…それが苦手なオレたちにはいろいろ起こるってことなんじゃねーの!」
『クローズ』第6巻での坊屋春道のセリフです。
言わずと知れた不良漫画の金字塔であり名作です。
日々起きる抗争や喧嘩に対してヤスが「何をやってんスかねオレたち 空を見てたらふと そんなことを」とつぶやいたことに対するセリフでした。
『クローズ』という作品は今から20年以上前に月刊少年チャンピオンで連載されていた漫画です。(1990年~1998年)
私は当時から少年ジャンプ同様に他の漫画誌も欠かさず購読していましたので、『クローズ』も夢中になって読んでました。
数々の名シーン&名セリフが飛び出す作品ではありましたが、あれから20年以上経った今でもやはり『クローズ』の名セリフと言えばこの坊屋春道の言葉が思い出されます。
このセリフの中に“普通じゃなくて不良をやっているモノたちの覚悟”を感じるのです。
“そんなことは当たり前じゃん、だって不良なんだから”
って聞こえてくるのです。
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私はこの手の不良漫画が大好きです。
代表的な作品だと
『湘南爆走族』『荒くれKNIGHT』『BADBOYS』『BADBOYS グレアー』『女神の鬼』『KIPPO』『湘南純愛組』『ナニワトモアレ』『なにわ友あれ』『ドッ硬連』『Let'sダチ公』『TWO突風!』『押忍!!空手部』『京四郎』『番長連合』『ドロップ』『今日から俺は!!』『ろくでなしBLUES』『疾風伝説 特攻の拓』『CUFFSカフス −傷だらけの地図−』『カメレオン』『クローズ』『WORST』
もっと古い作品だと
『男一匹ガキ大将』『硬派銀次郎』『山崎銀次郎』『男組』『男大空』『ガクラン八年組』『花の太一郎』
私はこれらの不良漫画に少年時代から心惹かれて読んでました。
憧れの気持ちがあったんだと思います。
“そのスタイルやファッション”というよりも彼らの“生き様”に魅力を感じていました。
ドロップアウトして不良というレッテルを貼られたモノたちのそれぞれの“覚悟”に魅力を感じて憧れていたんだと思います。
その価値観というか“生き方のカッコ良さ”というものは今も私の心のド真ん中にあります。
恐らくは数ある漫画作品の中で多くの大人たちが“漫画なんて読むと馬鹿になる・なんの価値も無い”と言われる要因のひとつはこれらの不良漫画にあるのかもしれません。
“喧嘩や抗争ばかりやっていて何の生産性もなければ得られる知見も無い”と思われてしまっても仕方がないのかもしれませんね。
けど、私はこれらの不良漫画から“男の生き方・生き様”というものを学びました。
他の漫画作品どころか学校の教師や親からも教わることができない価値観。
「カッコ良いとはどういうことか」
少年時代という多感な時期にこういった価値観を漫画で吸収できたことが私にとって何よりも幸運だと思います。
数々の不良漫画が私に【男が男として生きていくうえで最も大切なこと】を教えてくれまました。
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よく小林琢磨という男が
“人生で大切なことは全て漫画から教わった”
なんてことを言ってますが、正にその通りだなあとも思うのです。
今回のお話はここまで。
後半部分は私の個人的な“ある告白”です。
“松山さんって昔ヤンキーだったんですか?”
今回の記事なんかも含めてですが、よくいろんな人から「松山さんって昔ヤンキーだったんですか?」って聞かれることが多いのですが(笑)。
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