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2 生体腎移植ドナーを経験して(2) 術後に起きたこと
2024年4月3日、自分はドナーとして、左腎を摘出する手術を受けた。
約12cm切開。
通常よりかなり大きなサイズの腎臓らしく、摘出時に通常の1.5倍切開したそうだ。
体重約90kg、服のサイズはXL。
臓器もXLだった。
移植を受けた娘は、現在もお腹がぽっこりしている。
術後10日で退院。
その後2週間あまりで職場復帰した。
自分は公立高校教員。
担当している部活動の春季大会期間中だった。
少し無理をしてでも、目標の試合までに復帰したかった。
また、授業に穴を開けていることにかなり罪悪感があった。
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4月3日に手術、4月13日に退院、4月29日に復職。
5月の1ヶ月は順調に乗り切った。
手術の傷は痛むものの、同僚の皆さんの気遣いもあり、なんとか授業もこなし、その他の校務(これが実に多い!)もこなしていた。
しかし6月に入って、どうもおかしい。
やたらに疲れる。
授業が終わったら、電池が切れたように何もできなくなる。
たまらず空き時間には、保健室で横にならせてもらった。
![](https://assets.st-note.com/img/1720440266139-3CwCkgsepa.png)
6月9日日曜日。この日は完全オフの日。
朝食を食べたあと、そのままベッドで横になった。熟睡した。
以降、昼食を取り、熟睡。
夕食を取り、熟睡。
明らかにおかしい。
疲れるにしてもほどがある。
以前にうつ病を発症したことがある。
「これ、あの頃と同じやん…」
あわてて翌週、心療内科を受診した。
薬を処方された。
とにかく無理をしない。仕事はセーブせよ。
医者からそう言われた。
(つづく)