ゴリPさん

猫とアメフトが好きな、50代半ばの学校教員。2024年4月に生体腎移植ドナーとして、左腎摘出術を受けました。

ゴリPさん

猫とアメフトが好きな、50代半ばの学校教員。2024年4月に生体腎移植ドナーとして、左腎摘出術を受けました。

最近の記事

7 生体腎移植ドナーを経験して(7) え? マジ?

クロスマッチも無事クリアして、あとは移植手術を待つのみ。 職場への対応を書いておこう。 まず、ドナーになることが決まった2023年5月、校長に伝えた。 「時期は年末から来年の梅雨どきくらいになりますが、自分がドナーとして、娘に生体腎移植をすることに決まりました。手術の日程は、娘の体調次第で決まります。ひと月ほど仕事をお休みすることになります」 その後、各方面に個別に伝えた。 主任をしていた学年団の先生方。 3学年だったので、卒業式に被る可能性があることを話した。 部

    • 6 生体腎移植ドナーを経験して(6) eGFRが!

      ドナーになることが決定したのが、2023年6月。 以降禁酒し、肝臓の数値はみるみる良くなった。 さらに朝5時に起きてウォーキングと縄跳び。 跳びすぎて腰痛になることも(アカンがな)。 多くの検査を受けた。 禁酒の効果はすごい。 肝臓の数値が、みるみる良くなった。 ところが。 クレアチニンの数値が基準に達しない、との知らせ。 腎臓の機能を測定する数値だけに、マジか?という気持ち。 手術後は、ドナーも片腎で生きていくことになる。 手術前に健康な腎臓でなければ、術後にドナー

      • 5 生体腎移植ドナーを経験して(5) ドナーになるためには

        腎移植にいたるまでの話をしよう。 レシピエントは娘。 カミさんも僕も両方とも、ドナーになりたいと考えていた。 カミさんは再婚で、娘は連れ子だったため、僕と娘は血が繋がっていない。 「臓器移植」と聞くと、遺伝子的なことが一致していないと移植できないのではないか、と思われがち。 当事者になって知ったが、現在は免疫抑制剤が発達していて、血液型が一致していなくても移植できるそうだ。 (ちなみに娘と僕は、同じ血液型) 生体腎移植ドナーになるためには、さまざまな条件がある。 ・6

        • 4 生体腎移植ドナーを経験して(4) 心療内科受診

          仕事復帰後1か月を経過して、心のバランスが崩れた。 心療内科を受診。 「レクサプロ」という抗うつ薬を処方された。 結論。 さっさと受診して良かった。 現在はメンタルも持ち直している。 レシピエント(娘)に自分の状態を言えないのがキツかった。 「あなたに腎臓を提供して、鬱になりました」 そんなこと、言えるはずもなく。 最も状態が悪かった時期に、娘の娘(つまり孫)の誕生日があった。 すっかり忘れていた。 そのことで娘にこっぴどく怒られた。 しょぼん。 うつになると、いろ

          3 生体腎移植ドナーを経験して(3) 教師はつらいよ

          腎移植ドナーとして、左腎を摘出して2か月。 仕事にも復帰して、生活は手術前と変わらなくなった。 公立高校で英語を教えている自分は、授業が週に16時間。 これがなかなか体力を要する。 進路指導部に所属し、就職を担当。 空き時間は来客対応や、書類整理に忙殺される。 体力は要らないが、時間は奪われる。 放課後は部活動の指導。 アメフトは自分が経験したスポーツであり、教員をしている理由でもある。 さらに2年前から「主幹教諭」というポジションに就いており、各種会議への出席を求め

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          2 生体腎移植ドナーを経験して(2) 術後に起きたこと

          2024年4月3日、自分はドナーとして、左腎を摘出する手術を受けた。 約12cm切開。 通常よりかなり大きなサイズの腎臓らしく、摘出時に通常の1.5倍切開したそうだ。 体重約90kg、服のサイズはXL。 臓器もXLだった。 移植を受けた娘は、現在もお腹がぽっこりしている。 術後10日で退院。 その後2週間あまりで職場復帰した。 自分は公立高校教員。 担当している部活動の春季大会期間中だった。 少し無理をしてでも、目標の試合までに復帰したかった。 また、授業に穴を開

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          1 生体腎移植ドナーを経験して(1) 自己紹介

          手術からちょうど3ヶ月が経った。 腎移植ドナーとして自分が体験したことを書き残し、それが誰かの役に立つことができれば。 忘れないうちに書き残しておこうと思う。 簡単に自己紹介を。 50代ど真ん中、娘あり、孫あり。 娘は結婚して独立。 現在は、カミさん&猫2匹と一緒に暮らしている。 兵庫県の公立高校で教員をしている。 教員歴30年目。 若い人たちの邪魔をせぬよう心している。 娘には持病がある。 IgA腎症。腎臓の病気だ。 2023年5月26日、彼女はそろそろ自前の

          1 生体腎移植ドナーを経験して(1) 自己紹介