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魔女学校の人気給食メニュー

前回こちらの記事で書いた娘の魔女学校のお話。まだまだ続きがありますので、良ければ聞いていってください。

給食は生徒が作るシステム 

娘は魔女学校の隣にある食堂でアルバイトをしているのですが、そこの食堂は魔女学校から給食の業務委託を受けているようで、娘も給食を作っているのです。
今回は娘のおすすめメニューをご紹介します。

魔女っ子定番! きのこ料理

ムラサキダケのシチュー

魔女といえばやっぱりきのこ!給食にも度々きのこ料理が登場します。
中でも、ムラサキダケのシチューが出てきた時は、みんなテンション爆上がりだそうです。
ムラサキダケは栽培に長い時間がかかるとても貴重なきのこなのです。

「ムラサキダケはね、土が重要なの。青いバラと青いコオロギの粉と、それとマンドラゴラを細かくしたやつを混ぜた土で育てないといけない。そのマンドラゴラは、遠くの森に行って探さないといけなくてね・・・」

オーガニック栽培のように大変な工程があるようなのです。マンドラゴラはご存知の方もいるかもしれませんね。これはまた今度お話します。

クロイロダケとデンキダケ

そうなのです。ここの給食の食材はほとんど魔女学校の生徒たちが自分たちで育てているのです。これはとても良い教育方針だと思いませんか?
きのこは何百種類も栽培しているそうですが、中でも娘のお気に入りはクロイロダケとデンキダケです。

クロイロダケはその名の通り傘が真っ黒。でも、毒はないのでご安心ください。しかも、その色からは想像できませんが、とてもリラックス効果があるようで、食べるととても落ち着いた気分になるそうです。

「クロイロダケの傘には宇宙に広がる星空があるんだよ」

デンキダケは採取するときに気をつけなければいけません。かなり強い電力で放電するそうで、素手では絶対に触れません。デンキダケ栽培用の専用手袋をつけてくださいね。どちらもスープにしたり、ソテーにしたりして食べます。

「安心して。火を通せば電気は減るから。むしろ、食べたときにピリ!ってなるのがクセになるんだよ〜」

これも定番?!ちょっとゲテモノ系

モリヘビの唐揚げ

唐揚げはやっぱりどこでも人気なんですね〜。魔女学校ではモリヘビの唐揚げが出るそうです。え〜!へび食べるの!?と思わず私は思ってしまいますが・・・

「魚と鶏肉の間みたいな食感で美味しいよ!」

クルミネズミのハンバーグ

クルミネズミはその名の通りクルミを食べて育つネズミで、体からクルミの香ばしい香りがします。そんなクルミネズミはハンバーグにするのが一番だそうです。クルミのちょっとした苦味がアクセントになります。
さらにそこに毒抜きしたキンイロクラゲをみじん切りにして作ったソースをかけて完成です。

「このメニューは、私が考えたの!すごいでしょ。」

こんなに美味しそう(?)な給食を魔女学校で食べているからなのか、娘は朝ごはんがなかなか進みません。
いや、魔女学校で起きたことを話しだすと、止まらなくなっちゃうからかな?今朝も慌てて登校していきました。魔女と人間の二重生活も大変ですね。

娘のお話がまた聞けたら、更新します。

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