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たまたま5時に目が覚めただけ
たまたま早く目が覚めて朝5時起きた。いつもなら二度寝しているところだが再び寝付けそうに無く、7時には起きないと仕事に間に合わないのでもう起きた。
12月なので外はまだ暗い。
ダイニングテーブルのいつもの場所に座るが特に何もすることがない。
スマホを見ようとしたが枕元に置いてきしまった。取りに行くのもめんどくさいので見るのをやめた。いよいよすることがない。
スマホがないと何もすることがないのかとちょっとげんなりしたがまあ別に見なくてもいい。
何もすることがないので何もしないでボケっと座ったままでいると。静かだなくらいに思ことはするようだ。実際音はほぼない。
寒かったのでエアコンを入れてみる。エアコンの音が意外に大きい。
もう10年以上前のエアコンでいつ壊れてもおかしくないなとか1人で心でしゃべる。
早く起きた朝の過ごし方が分からない・・・。
コーヒーを煎れてみる。インスタントは薄めが美味しいと昨日親戚のおばちゃんが言っていたのを思い出したのでちょっと薄めに入れてみる。
飲む
薄めのほうがいいかも思う。明日からは薄めにしてみようかなと、明日早起きするつもりもないのに明日の早起きしたときのコーヒーの入れ具合のことを考えていた。ポジティブだなと思った。
幸い私は常に何かしら本を読んでいることが多く、丁度読みかけの本があるのでそれを読み始めた。読み始めてすぐに、朝時間の活用法みたいな本がきっとあるはずだと思い検索しようとスマホを探すが枕元。スマホを見たい気持ちよりめんどくさい方が勝つならスマホをいつも遠くに置いておくとあまり見なくていんじゃないかな、なんてアイデアが浮かぶ。
パソコンは手の届くところにあったが「まあいいやあとで調べるか」とそのへんにあった紙に「朝時間の活用法みたいな本を調べる」とメモした。書き出してすぐに昨日娘が面白いこと言っていたなと思いだした。
自分の干支が毎年変わると思っていたらしい。私の干支は変わらいよというと、最悪という。ちなみに何がいいのと聞くと羊がいいという。8才。
羊は再来年かな来年はヘビだね。
娘「へび最悪、羊がいい」
父「なんで?」
娘「モフモフしてるから」
父「残念ながらずっと猿なんよ」
娘「次は?」
父「次とかない、私はずっと猿」
面白かったな。
たまたま起きた早朝に、今日やることが一つ決まり昨日の家族との時間を振り返った。
誰もいない5時過ぎのリビングは自由だった。
誰も私に関心を持つこともなく、誰にも関心を持たなくていい。
誰も見てないし、誰かから話かけられることもない。
今この時間をコントロール出来るのは自分だけだった。
頭がスッキリしている気がした。
家を出ると学校や仕事でやらねければいけないことが山程ある。
それを一つづつこなすわけだが今は何もこなさなくていい。言ってしまえばボーナスタイムだ。ハートが溜まっていく感じ。ライフが回復する感じ。
家族が起きてくるのを待つ。
日が差し込んでくる。
カーテンを開ける。
止まっていた時間がどっこいしょと動く出した感じがする。
朝の2時間が長く感じた。
別にただたまたま5時に目が覚めただけなのに、とても得した気がした。
スマホやパソコンを使わずに、少しだけ早く世界にログインした日。
早起きは三文の得とはこのことか。
つまりちょっと幸せだったんだと思う。
人によって幸せの定義は様々だろう。私は欲しいものを手に入れて、好きな時間に好きなことをすることが幸せだとどこか思っていたが違ったかも知れない。
嫌でもやらなければならないことをやり、ストレスまみれになっても布団に入って寝る時間は、ああ、幸せだなと思える。
日常の中にささやかな幸せを見つけられる時間が無いのかも知れない。
その日この本を買った。
本気で朝時間を使いこなしてやろうと思う。