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普段づかいの枇杷の葉 煎じてみる
さて、今日は、枇杷の葉が、日常生活にどんなふうに取り入れられてきたのか?を探ってみたいと思います。
●旅行に行く時にはビワの葉を。
ビワの葉を口に含んでいると船酔い、乗り物酔いしないという言い伝えが四国や千葉の一部の地域では残っているそうで旅行に行く時は旅先での病気にそなえて、ビワの葉を持参するという習慣もあったそう。
●無病息災を祈願する年中行事
ビワの葉から受けるいろいろな恩恵に感謝を込めた年中行事が各地に伝えられていたそう。
早速、調査中!
まずは見つけたのがコチラ。
千葉県は市川市。
この地に伝わる正月の民俗行事では、ワラで編んだ2メートル以上ある大蛇を村の出入口である四隅の辻(十字路)の木の上結びつけ、悪霊や悪疫が村に入ってこないようにしたそう。
その大蛇の耳に、ビワの葉が使われるそうです。
大蛇に耳があるというのが、なんだか微笑ましいながら、ビワの葉には不思議な力があると考えていた土地の歴史を改めて学びました。
僧侶が用いていて、裏にお経を書いたりされていたことを考えてみると、カラダはもちろん、ココロ、スピリットをも浄化する強いチカラが信じられていた植物なんですね。
ほかにも、お正月に特別なおかゆをビワの葉にのせて神社にお供えするなどの行事が各地に残っているのだとか!
●おうちで煎じてみる
さて、私たちピッピアートビレッジでも、実際にビワの葉を旅行に持っていったり、どんなふうに活用できるのか?
日々、探求しています。
最初はビワの葉を洗って乾かしていたのですが、ビワの葉専門店の方が『アミダグリンが水溶性だから洗わない方が良い』とおっしゃっていて、洗わずに生葉をそのまま乾かしてみたり、お茶にするには、裏の細かな毛を取り除く方が喉に引っ掛からなくて良いという意見もあり、お茶に使うものは、毛を丁寧に取り除いたり。
お茶も四国、淡路島、九州など様々な地域のものを飲み比べています。
手軽に使える加工されたモノも素敵だけれど、基本的に、誰もが安価にビワの葉の恵みを使えると良いなという視点で、探求を重ねています。
頭痛のとき、頭痛薬を飲むのも簡単だけど、アロマオイルで頭痛をやわらげたり、カラダに優しくて、自分で自分のカラダを癒してあげる、ちいさな手間が、じつはすごく大切なんじゃないかな?と思っています。
それが人間と植物との交流にもなれば良いなと考えています。
コチラは専門的に学んでいる『日本園芸協会』さんの講座と
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日本アロマセラピー統合医学学会さんの教材。
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こちらの辞典に載っているビワの葉の効用、そして、普段使いのビワの葉の効用を抜粋させて頂きます。
●植物名 ビワ
●科名 バラ科
●生薬名 枇杷葉(ビワヨウ)
●利用部位 葉
●薬効 鎮咳、整腸、消炎
●利用方法
咳止めや下痢止め、暑気あたりには、裏側の毛を除いてから天日干しにした葉1日量10gを水400mlで煎じて半分量まで煮詰め、漉して3回に分けて温服するとよいと言われる。
口内炎には、上記の煎薬を冷ましてうがいをするとよいとされる。あせも、湿疹などには、上記の煎薬を冷まして冷湿布するか、葉を入浴剤として用いるとよいとされる。
【おうちでやってみよう❤︎】
●煎じるときの注意点
・かならず土瓶か、ほうろう引きか、ガラス製の鍋を使う
※金属製の鍋ややかんで煎じると、金属の部分が薬効成分に混ざって変質することがある
・フタをして強火にかけ、煮立ったら弱火にする
※薬草の揮発成分などが逃げないよう、フタをしておく
・煎じる量は、1回分〜1日分まで。
※毎日、煎じて、鮮度の高いものを服用する
次回は、保存方法、持ち歩き方法、煎じるときの土瓶などについても、探っていきたいと思います!
【参考資料類】
日本園芸協会
薬草ガーデン講座
日本統合医学協会
メディカルアロマ