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三拍子20周年単独LIVE『ラストチャンスと言わないで』を見に行って

開演前と終演後

遂にこの日がやって来た。
座席数1,100人という自身最大規模の会場で開催される三拍子20周年単独ライブ。
『ラストチャンスと言わないで』
8/5(金)18時半開演。

開催日当日は朝からなぜか緊張していて、Twitterを見たら他のファンの方も同じようだった。

入場を済ませて物販を購入し、他のファンの方々と話していると開場時間に。
開け放たれた扉から客席とステージを見てこんなにすごい場所で三拍子の単独ライブ見ることが出来るのだと、その時点で胸がいっぱいになってしまった。


終演後、緞帳がゆるやかに降りてくるのを見た時は物寂しさを感じた。もっと見ていたかった。

ライブの最中に得た感情もライブが終わってから今現在も続く余韻もかつてないほど大きい。

何かを書き残したいが何から書き始めたら良いか分からない。

ただ、改めて思ったのは私は三拍子がめちゃくちゃ好きだなと。
この2人の漫才が見られれば(見るために)何かを頑張れる。
これからも見続けたいし、今まで以上にもっと見たい。

昔からおもしろいし今もおもしろいが、これから更におもしろくなる予感しかしない。
今までに見たことがないようなものを見せてくれる。もっと見たい。

そして、大勢の観客で埋まった会場に鳴り響く拍手や笑い声を耳にして、ロビーで感想を言い合う人々や「#三拍子」がトレンドに載るほど呟かれていたのを見て、もっともっとファンが増えてほしいと思った。

もっと多くの人に、子供から老人まで全国津々浦々に三拍子のおもしろさと凄さが広まれば良い。

配信が本日(8/6)から1週間見られるので皆さんも是非どうぞ。
私はもう少し余韻に浸りたいので明日から見ます。

『ラストチャンスと言わないで』

ライブレポートはお笑いナタリーやWLUCKが書いてくれることを期待して、私は思ったことを中心に書き残したい。(記憶を頼りに書いているので後でアーカイブ配信を見て書き直す可能性もある。)

前説

三拍子単独ライブの前説と言えばこのコンビ、ビクターミュージックアーツ所属の「さんぽ」

さすがの盛り上げ上手。じゃんけん大会はあっという間に負けてしまったけれど楽しかった。 
初めて三拍子の単独ライブに来る人やお笑いライブ初参加の人も多い中で、予定外の引き伸ばしにも即座に対応し会場全体を盛り上げてくれた功労者。

ブラッシュアップされた自信の漫才

お笑いナタリーの記事で今回の単独ライブでは「20年でブラッシュアップされた自信の漫才と初だし新作漫才数本」を披露すると書かれていた。

「自信の漫才」は普段のお笑いライブでもよく見るもので三拍子公式YouTubeチャンネルにもアップされている漫才を複数本。
ずっとやって来たものも更におもしろく出来るという三拍子の凄さを見せつけられたようだった。

今まで2人の漫才を見たことがない人も多くいる会場で、YouTubeで何度も見た好きな漫才を一緒に見て笑えたことが嬉しい。

GERAというお笑い芸人に特化したラジオアプリで配信された三拍子単独ライブ特番では、リスナーから好きな三拍子の漫才を募集し1つ選んで単独ライブで披露すると言う企画があった。
恐らくそれで選ばれた10年前の漫才は、今の2人がやると更におもしろい。
(あとこれが前回単独ライブでやったファミレス漫才の原型かと今更ながら気がついた。)

オープニングVTR

前回単独ライブでもオープニングと出囃子に楽曲を提供した大貫永晴さん。今回は「ラストチャンスと言わないで」の為に新曲を書き下ろし。
オープニング映像を手掛けたのは斉藤ほのかさん。前回単独ライブでもとても格好いい映像を作成した。

この両者が関わるなら絶対に良いものが見られると期待していたが、実物は想像以上のものだった。泣きはしないが心が熱くなる。

オープニング映像の2人はずっと私服。
終演後にライブを振り返って、ライブ全体が衣装を軸に一つの物語になっているような気がした。

グッズのアクリルスタンドの台紙には「三拍子2ndシーズンお楽しみに」と言う文言があった。
これからまだまだおもしろいことが生まれそうな予感と期待。

幕間VTR

幕間VTRは3種類。
20周年おめでとうメッセージ、クラウドファンディングリターンの「三拍子漫才風15秒CM」、ファミレス漫才ソングMV。

20周年おめでとうメッセージ

三拍子の後輩であるぺこぱと先輩のカンニング竹山さんからの祝辞。

三拍子漫才風15秒CM

「○○!○○!○○!三拍子そろった○○!」のようなCMを作ろうと言う漫才。
クラウドファンディングで支援者が希望する人やモノについて、その漫才風のCMを作って単独ライブの幕間映像で流すというリターンがあった。

今回は6名の支援者による申し込みがあり6本のCMが作られたのだが、思った以上にちゃんとCM映像で驚いた。
CMを申し込んだ支援者も、自分のCMを作ってもらえた人もみんな喜んでいると思う。
思い切って申し込んで良かった。
ありがとうございます。

ファミレス漫才ソングMV

MV撮影を現場で見てた。
いつか公式YouTubeチャンネルで公開される日が来ると思うので細かいことは書かないが、MV撮影中に一緒になってペンライトを振ったりしていた。
もちろん自分の姿は映っていなかったが、あの時あの場所に自分もいた空間で撮影された映像が流れたと思うとすごく嬉しい。
しかも大好きな曲。

MVはめちゃくちゃおもしろかった。最高。
紅白に出てほしい。

新作漫才①

ネタバレになるので詳しいことは伏せるが、私はこの漫才を見て悔しいのにおもしろい、笑っているのに涙が出そうになると言う不思議な感覚になった。
久保さんの突っ込みが無かったら涙をこぼしていたと思う。
ただ、そのバランスが秀逸というか最終的にはめちゃくちゃ笑った。
MOROHAを彷彿とさせる。

とある発表

お笑いナタリーの記事で突如なんの前触れもなくいきなり言及された「単独ライブ中のとある発表」
様々な憶測がファンの間で囁かれていたが遂に明かされた。

それが何なのかは配信を見て知っていただきたい。

途中、一瞬だけ解散を匂わせるようなテロップが流れて生きた心地がしなかったが、とても良い発表だった。
VTR終了後、スポットライトに照らされ2人が現れた瞬間、自然に歓声と拍手が湧き起こる。
生まれ変わったように見えた。
(ここだけの話、久保さんがカービーに見えた。)

物販で購入したグッズがここで意味を持つのもにくい演出。
思わずVTRを見ながらバッジを胸につけた。
今日も一日バッジをつけながら過ごしていた。

新作漫才②

とある発表に絡めた新作。
教養系漫才(知る漫才)を作らせたらこの2人の右に出るものはいないと思わせるような漫才。
さすが三拍子。

新作漫才③

超好き。もはやミュージカル。
体感は短かったが恐らく長尺だったんじゃないかと思う。内容的に。
同じことを何度も繰り返すので普通なら飽きそうなものだが、見れば見るほどにもっと見たくなる。
いつの間にか久保さんに感情移入して「今度こそ…!」と期待するのに裏切られる。
それがめちゃくちゃおもしろい。

舞台いっぱいに動き回って力強く歌う姿を見て大笑いしながら2人の本気と底力を見た気がした。

歌手としての活動もしながら漫才をやり続けて来た高倉さんならではの漫才だったと思う。歌声が会場いっぱいに響いて最高に楽しいし見ていて気持ちが良い。

ラスト、楽しさは最高潮に。
永遠に見ていたいくらいだった。

エンディング

えっもう?って思った。
終演後に聞いたら他の人も同じことを思っていたらしい。
三拍子の単独ライブで時間の感覚が狂うことは過去2回の単独ライブ(オンライン含めると10回以上)で経験済みだが、今回は今までで1番あっという間だった。

十分過ぎるほど楽しませてもらってお腹が痛くなるくらい笑ったのにもっと見たい。  

もうエンディングというのが信じられなかった。

最後、頭上から緞帳がゆっくりと降りてくるのを見て本当に終わってしまうのかと寂しさを感じた。

次の単独ライブを見に行きたい。もしくは時を巻き戻して今回のライブを最初から見たい。

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ライブ本編以外で

お客さんでいっぱいの会場

芸歴15年以上お笑い賞レースG-1グランプリで「優勝したら賞金でキャパ1000人以上の会場で単独ライブを開催する」という公約を掲げ年明けから戦っていた三拍子。
決勝戦直前に、優勝への意気込みとして有楽町よみうりホールを抑えたことを告白。
蓋を蹴たら会場のキャパはなんと1,100人。

決勝戦では惜しくも優勝を逃したが単独ライブ開催決定はゆるがない。
2回戦の動画のイイね数で勝敗を決めるアーカイブ対決では優勝し賞金100万円を獲得した。

それでも開催資金は足りない。
目標金額200万円でクラウドファンディングを開始。およそ2週間で目標は達成するが、チケット販売の伸びがあまりよろしくない。

ライブやイベント終演後にチケットを手売りしたり、何本ものラジオに出演したり、見えない部分でも満席を目指そうと日々活動していたと聞く。
ネタ作りや練習、ライブの開催準備と並行しながら。 

単独ライブまであと6日に迫っても残りはあと500席。

あと1日に迫っても満席を諦めなかった。

蓋を開ければほぼ満員御礼。
普段から三拍子を好きな人から今回のライブで初めて三拍子の漫才を見る人まで様々だったと思う。
自分の推しが勧めていたから見に来たと言う人や、たまたまどこかで手売りチケットを買った人もいるだろう。
2人の20年間の活動と、この日に向けての努力があの会場に集まった人々だと思うとそれだけで胸がいっぱいになる。

そして、見に来た人は全員笑って楽しい時間を過ごし三拍子のことをもっと好きになる。

三拍子が繋ぐ縁

普段はSNSでしかやり取りをしていないのに今回のライブで初めて対面した人達がいる。
特別なライブということで、普段はなかなか来ることができないけれど今日だけは…と言う人も何人かいたようだ。
中には手を握って「会いたかった」と言ってくれる子もいてめちゃくちゃ嬉しかった。私も会いたかったよ。

また、終演後に会場の外で食事をしていたら全く知らない人に「三拍子の単独ライブに来てた人ですよね?」と突然言われ「誰だっけ…知り合い…?」と思ったが何のことはない。
私も相手も単独ライブのグッズTシャツを着ていて、ただそれだけで声をかけたらしい。

ただそれだけのことだが、なんか良いなと思った。

クラウドファンディングの特典

クラウドファンディングの特典で
・サイン入りフライヤー
・終演後に三拍子と挨拶&3ショット撮影
があった。

三拍子が二人揃ったサインは一枚も持っていないのでかなり嬉しい。しかもあらかじめクリアファイルに入っていて大変ありがたかった。

終演後の挨拶と3ショット撮影に関しては、正直とてつもなく緊張することが目に見えていたので座席ごと誰かに譲渡しようと思っていた。
が、開催日が近づくにつれて2人の漫才を生で見られることがどんどん楽しみになり、やはり1番見やすい席で見たいと思うように。

どの座席で見ても楽しかったと思う。恐らく、会場にいる人たちも配信で見る人たちも、誰もが楽しめるようにしてくれていたのだと思う。

それでも私にとって一番の席はきっとあの場所だった。舞台上の2人しか見えない。

挨拶に関しては案の定緊張し過ぎてなんかもう本当にごめんなさいだが、3ショット撮影はよっぽど嬉しかったらしく何回も写真を見返して遂にはスマホのホーム画面とロック画面の壁紙に設定した。
嬉しすぎてどの程度嬉しいのか自分でもよく分かっていなかった。

会場から2人の楽屋へ行くまでに狭い通路を通って舞台の裏側を見られたのもワクワクした。
 
良いお買い物でした。
(クラウドファンディングなので本当は支援と言わなければいけないらしいが、どう考えてもお値段以上の価値があったのでもうどっちが支援してもらっているのか分からない。CM然り。)


あとこれは純粋に自慢したいだけなのだが、漫才の一部分で
私がGERAに投稿したネタが使われていた。
しかもちょっと改良されて派生まで出来てた。
めちゃくちゃ嬉しい。

三拍子20周年単独ライブ
「ラストチャンスと言わないで」

8/13までアーカイブ公開中
→好評につき8/20(土)23:59まで1週間公開延期



ライブ翌日に送ったアンケート(ネタバレを含むので有料) →アーカイブ配信期間終わったので無理公開にしました

久しぶりに自分が写ってる写真をプリントアウトしてフォトフレームに入れて飾った。たぶん10年ぶりくらい。よっぽど嬉しかったらしい。


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