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【長編小説】異精神の治し方

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#鳥居作品

【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.6

【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.6

 そして決着はすぐについた。タナカの頭上から雨が降り注ぎ、それを浴びたスーツを着た犬は皮から溶けてしまった。
 それでお終いだ。
 スーツを着た犬が溶けてなくなると、異精神者は呆けた表情になる。
 タナカは急に興味をなくしたようで、笑顔は消えていた。

 予定通りの時間にお昼ご飯を食べることになった。イレギュラーは起きたが、対処は簡単に済んだと言うことだ。
「一人目の処刑人はどうなったんでしょうか

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【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.8

【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.8

 昨日の奇妙なキャッチボールを思い出しながら生徒会室を訪れた。ルルさん、頭を抱えてなければいいんだけど。けどそれは杞憂だった。部屋の中ではいつもと同じように仕事をしていた。
「ニーコさん、おはようございます。今日は少し早いですね」
「はい。いやー、その、何か手伝えることがないかなって」
「手伝えることですか」
「次の合法処刑は三日後ですよね。その間に何かあれば」
 私の方にルルさんが向き直した。

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