鳥居図書館

プロフィール記事に作品リンクと内容説明がありますので、初見の方はそちらをどうぞ。/鳥居図書館は、社会人をしながら小説を書くインディーズ作家の私が書いた作品を投稿しているアカウントです。/フォロー、いいね、拡散してくれると嬉しいです。

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マガジン

  • 短編小説

    10分くらいで読めるシリーズ。

  • 【長編小説】異精神の治し方

  • 鳥居図書館の運営

    鳥居図書館の作品以外の記事のまとめです。

  • 【長編小説】配信、ヤめる。

  • エッセイ

    思ったこと一覧。

最近の記事

脚本「筋肉ママ」

昔公募に出したものです。 登場人物 一二三(16)主人公  一鈍吉(30)父 一筋肉(33)居候 桂木莉子(16)クラスのアイドル 小山田海騎(16)男友達 二階堂銀次(44)男 理科の先生 涼宮寮(33)男 国語の先生 ◯トレーニングジム(朝)    行きつけのジムで、バーベルを持ち上げる一筋肉(33)トレーニングが終わると、仲の良い受付のおじさんと挨拶を交わす。 おじさん「今日は早いね、なんか用事あんのかい」    そう言いながら、小指を立て、にやけるおじさん。筋肉、

    • 脚本「本性、見えてますよ」

      昔に公募に出したものです。ここに供養。 登場人物 徳川 年絵(38) (18)コンビニ『フリーフロッグ』の店長 長谷部 恋(16) 高校二年生 神様   (361)神様 本物 徳川 千佳(16) (9)高校二年生 年絵の娘 徳川 優香(34) 年絵の妻 友里   (16) 千佳のクラスメート 初丘さん (30) 『フリーフロッグ』の深夜バイト めぐみさん(20) 長谷部が気になっている相手 鈴香さん (36) 『フリーフロッグ』の早番 お客さん (80)(28)  トオ

      • コント「救世主」の台本。

        クソゼミでやろうとしてたコント。今考えたら普通に長すぎて出来ないとおもった。あと、これが形を変えて、地球救済作戦って短編になりました。 以下、脚本。 暗闇、声だけが聞こえる。 ●「クソッ、クソーーー」 明転  ・燃料不足で動かなくなった宇宙船の中の操縦室で二人は座っている。 バ渋「すべておしまいだ。やっと立ち上げた小さな会社も、35年ローンで買ったマイホームも、大切な妻と娘も。すべてが滅ぶんだ……」 ぴぴ「そうだな。本当、こんなことになるとは」 バ渋「まさか、

        • 【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.8

           昨日の奇妙なキャッチボールを思い出しながら生徒会室を訪れた。ルルさん、頭を抱えてなければいいんだけど。けどそれは杞憂だった。部屋の中ではいつもと同じように仕事をしていた。 「ニーコさん、おはようございます。今日は少し早いですね」 「はい。いやー、その、何か手伝えることがないかなって」 「手伝えることですか」 「次の合法処刑は三日後ですよね。その間に何かあれば」  私の方にルルさんが向き直した。 「正直なところ、何もありませんね。あとは私がする専門的な仕事だけになりますから。

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        記事

          【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.7

           タナカが会いに来た理由をざっと考えてみる。多分学校内では一番顔見知りではあると思うけど、それ以上に納得できることは考えられなかった。わざわざ会いにきた理由。 「私に? どうして?」 「惹かれ合うみたい」 「そうなんだ?」 「うん。君も気づいてるはず。気づいたはずだよ」 「いや、そんなこと……」  タナカが言いたいことは、なんとなく分かっていた。きっと合法処刑を目にした時に感じたあの気持ちのことだ。なぜか私は合法処刑の光景に共感していた。破壊衝動で振るている合法処刑人の心の震

          【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.7

          【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.6

           そして決着はすぐについた。タナカの頭上から雨が降り注ぎ、それを浴びたスーツを着た犬は皮から溶けてしまった。  それでお終いだ。  スーツを着た犬が溶けてなくなると、異精神者は呆けた表情になる。  タナカは急に興味をなくしたようで、笑顔は消えていた。  予定通りの時間にお昼ご飯を食べることになった。イレギュラーは起きたが、対処は簡単に済んだと言うことだ。 「一人目の処刑人はどうなったんでしょうか」  私はルルさんに聞いた。手には私と同じく海老フライ弁当を持っている。 「契約

          【長編小説】異精神の治し方「合法処刑」.6

          【2024年】鳥居王国第1回玉露文大会の応募記事一覧【みんなで読もう!】

          概要 鳥居図書館に掲載されてされている作品の玉露文(鳥居ぴぴきが書いた小説、エッセイの感想文、解説文のこと)をツイッター(現x)で募集しております。 ↓大会のルール説明はこちら。  そのまとめです。 1、作品のタイトル 2、玉露文のリンク 3、作品のリンク の並びで置いていきます。 (取り敢えず、全てのリンクを貼ります。載せてほしくない場合はDMとかで連絡ください) 「玉露文の登場により、鳥居作品は玉露文を深く楽しむためのスパイスに成り下がったのである」by鳥居ぴ

          【2024年】鳥居王国第1回玉露文大会の応募記事一覧【みんなで読もう!】

          【長編小説】配信、ヤめる。第18話「エピローグ」

           半袖だと少し寒い。けどまあ、我慢できなくはない。  配信を見るためにスマホを取り出す。ポップアップ公式配信。今回もバブルは休み。 「でも、しょうがないよな。まだ復帰出来ないよ」  俺は呟くように言う。隣ではアルハレが縮こまっていた。 「はは」  背は百八十はあるだろう。けど、それを感じさせない。  画面の向こうではいつものようにポップちゃんが元気に配信をしている。  通知がなった。  碓氷がメイク配信を始めたらしい。 「このタイミングって、わざとかな?」  絶対にわざとだ。

          【長編小説】配信、ヤめる。第18話「エピローグ」

          【長編小説】配信、ヤめる。第17話「配信者と視聴者」

           夏の新商品をみんなで頼み、じっと座り込む。秋葉は持ってきていたパソコンで編曲の作業をしていた。碓氷と俺は一応サングラスとマスクで身元がバレなようにしている。  退屈な時間だった。けど、ドキドキとして他のことは手につかない。もっとも、することなんてないけど。  店内は意外に混んでいる。とは言っても、並ぶ必要はないくらいの混雑さ。  時間は十時半。シフト制だろうから、キリのいい時間にやってくるだろう。 「バブルさん、来ました!」  碓氷が小声でいう。俺にも分かった。時間は十一

          【長編小説】配信、ヤめる。第17話「配信者と視聴者」

          【長編小説】配信、ヤめる。第16話「アルハレの配信」

           悪い流れになっている。そう感じた。アンチもファンもこの熱狂に飲まれている。  テオティワランドの配信に映り込み続けていた女性のアカウントが特定された。俺たちだけでは出来なかったが、熱狂的なバブル信者が見つけたのだ。  そのアカウントはすぐに削除されていたが、スクリーンショットが多数残っていた。チェーン店のコーヒーショップで働いてるくらいの情報しかなかった。俺たちが配信していた日は投稿がなく、怪しいと言えば怪しいがほとんど妄想に近い。  これで、俺たちの配信がヤラセではないと

          【長編小説】配信、ヤめる。第16話「アルハレの配信」

          【長編小説】配信、ヤめる。第15話「ネットの海に沈んだアルハレを探せ!」

           映画のラストはよく分からなかった。けど、圧倒される何かが有る。  そう俺が感想を漏らす。 「あー、もしかしたらバブルさんの配信見てる時って、僕は同じような気持ちになってるかもしれません」  碓氷の言葉は褒めているのだろうが、なんとも納得しがたかった。  通知が鳴った。 [ポップアップ公式配信開始!]  碓氷のスマホも通知が鳴っている。おそらく同じのを見ているはずだ。  複雑な気持ちだ。俺が出るはずだった公式配信だろう。せめて伊崎さんは継続しててくれと願った。 「秋葉、ポップ

          【長編小説】配信、ヤめる。第15話「ネットの海に沈んだアルハレを探せ!」

          【長編小説】配信、ヤめる。第14話「覚悟」

           身体が揺れている。それと。強い風が顔の一部にだけ当たった。  目を開けると流れる景色。車の中だ。  運転席を覗き込む。全く知らない男が居た。黒いスーツに黒いサングラスの日本人離れした男だ。 「うわ!」  と思わず叫んだら、車が大きく揺れた。が大事には至らない。 「急に大きい声はやめてください」  怒った上にハンサムな男は、次ににっこりと笑った。 「もうすぐ家につくんで待って下さい」  家に着く? これって誘拐じゃないのか。これ、配信したら盛り上がる。ポケットにスマホが入って

          【長編小説】配信、ヤめる。第14話「覚悟」

          【長編小説】配信、ヤめる。第13話「地獄配信」

           何も考えたくはないけど、もう、どこに向かおうとも、配信が立ちはだかっていた。この家も配信の思い出があまりにも満ちている。壊れた縁側。祭りでの写真の炎上。そして、蛍太さんの死。   お別れがしたいと思った。最後に見た蛍太さんの顔はとても悲しそうだったのを思い出す。俺がしたくて配信をしてたのに、全部蛍太さんのせいにしてしまったんだ。せめて、そのことを蛍太さんの両親には伝えたかった。  あまりに多くを亡くしてからやっと気がつく。こんなに簡単なことなのに。逃げたって無駄だということ

          【長編小説】配信、ヤめる。第13話「地獄配信」

          【長編小説】配信、ヤめる。第12話「配信、病める。」

           ネットリテラシーって言葉を初めて聞いたのはどこだったか。朝のニュース番組か学校の授業でだと思う。  インターネットを通して人と会うのは危険だと、そう教わった。  教わっても配信をしたり、ゲームで知り合った人と会ったりするんだから、人とはしょうがない。  が、それでも小さな頃からネットリテラシーを学んだ俺たちは、最低限のルールは守っているんだと思う。インターネットの人と知り合いになるが個人情報は守ったり。  それは毎日のように電車で居合わせるなも知らない人と同じようなレベルで

          【長編小説】配信、ヤめる。第12話「配信、病める。」

          【長編小説】配信、ヤめる。第11話「碓氷冬吾の楽園」

           翌日のテレビで修爺さんが映った。朝の情報番組で熊に襲われた配信を特集したのだ。  インタビューをしているのは透き通る肌の男。碓水冬吾(ウスイトウゴ)今、波に乗り始めているアイドル。  中学に入学してすぐにスカウトされ芸能界入り。事務所はすぐさま売り出そうとしたけど、碓氷の両親は高校卒業までは学業に専念して欲しいということで、土日にモデル業をするような生活だった。  高校卒業後、活動を本格化させたのが去年でそこからは目まぐるしくテレビの露出が増えていった。今まさに増えてる最中

          【長編小説】配信、ヤめる。第11話「碓氷冬吾の楽園」

          【長編小説】配信、ヤめる。第10話「処女配信その2」

           夏の真っ只中。真っ白な太陽の光線が降り注ぐ。家の周りには木々がようようとしている。  俺はトイレの水が流れないことをトイレをした後に知った。 「爺ちゃん、トイレの水流れないよ」  木造建築の平家だ。トイレの窓からは外が見える。多分、修爺ちゃんにも聞こえるだろう。 「穣介か、バケツで流せな」  やはり返事が返ってきた。近くにバケツに水が溜めてあった。  部屋を与えてもらった。そこで横になっている。汗が溜まる。エナジードリンクは三日も飲んでいない。  夜がやってくるといくらか

          【長編小説】配信、ヤめる。第10話「処女配信その2」