ときどき苦しくなる思いも許して―6人とか5人とか3人とか2人とか合流とか―
King&Princeの5人時代に彼らにハマった私にとって、
当時のメンバーは5人ともしあわせであってほしい存在だ。
それは、合流してほしいという希望ではなく、それぞれの人生においてその道で、必ずしあわせを感じられるように歩んでほしいという願いである。
・11月24日。
Number_iとして3人で活動を始めている平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人が、どうやら同時に、ダンス動画をあげたらしかった。
私はXを開いたときに、岸くんの動画UPにまず気付いて、
”大変なことが起きている!”
というどきどきのもとみてみたが、笑顔で。
ああ、岸くん、すごくたのしそう!よかったね、、、、、、
という安堵感を得た。なんなら泣きそうになった。
そして、やはり以前よりスキルアップして、パワーだけじゃないおおきな動きと、手足の長さを生かした美しさを兼ね備えていた。
(私はダンスに関して全く無知なのでこれ以上は言えない)
”じぐひら”の2人はInstagramをやっているので、みにいった。
3人とも、同じ曲でダンスをしていたようだった。
紫耀さんはこれまでもダンス動画をあげており、もともとダンススキルが半端ないのは言うまでもないのだが、表情がまたかわいらしくやんちゃで。”ダンスたのちい”なんてタグまでつけている。きみがたのしいことで世界は救われるのだよ。
ジンに関しては、やっと!自分がみんなに見せられるまで仕上げてきたのだな!(途中過程より完成形をみせたいタイプな気がして)と。こういうHIPHOPを踊るようなダンス動画は初めてだったが、のびのびとダンスしているではないか。最後に笑顔も。
とにかく、3人とも、がんばってスキルアップしてきたし、踊っていて心から今、たのしいんだなということが伝わってきて、うれしくなった。そして安心した。
また、3人と一緒に踊っているKAZtheFIREという方は、現King&Princeの新曲『MAGIC WORD』の振り付けをしてくださった方でもある。
Number_iの3人と、King&Princeの2人がこうしてつながっているということも、5人を応援する者としては本当にうれしいことだ。
・11月25日。
3人は、前日の動画で一緒に踊った仲間たちとの写真をUPしている。
3人それぞれ違う写真だが、満面の笑みだ。
真ん中がKAZtheFIREさん、その左にいるのはte2taさんという映像クリエイターの方のようだ。
そして、
この日は、Number_iが所属するTO BEのメンバーによる
『とべばん』という、YouTubeの生配信番組があると伝えられていた。
平野担である母は、19時からこれを観るんだとはりきっていた。
夕食後、居間にて家族で視聴した。
私は家事をしつつ観ていたが、Number_iの3人が、King&Prince時代と変わらずのキャラでたのしんでいたので安心した。
とはいえ、母が平野紫耀さんをすきでなかったら、
私はこのTO BEの番組まで追うことはできていないだろうと思う。
鬱病の影響だと思うが、私は最近、TVを観ていても集中力がなく、ひと番組観ると疲れてしまったりする。というか、落ち着いて最後まで観ていられないことが多い。
この『とべばん』を観て(しかも”ながら見”なのに)、そのあと自分の部屋にてKing&Princeの『キントレ』をTVerで観ようと思ったが、力が尽きて半分しか観られなかった。
(SNS内のざわつきがあったことなど、別の理由もある)
・11月26日。
Number_iの3人は、この日も動画をあげた。
全員、同じ動画。
3人が、KAZさんと。
みんなで踊っている。
みんなで。
ここで、
私は。
”、、、、、、、この気持ちは何だろう?”
と。
言葉にできない、
なんともいえない、
なにか、もやもやしている、
なんだか、ポジティブではない気持ちが、
生まれていることを感じた。
3人は、こんなに笑っているのに。
こんなに、生き生きとダンスをしているのに。
私は、この子たちのしあわせを願っているはずなのに。
頭の中がふわふわして、内容が入ってこない。
笑顔で3人が、KAZさんとパフォーマンスをしている。
なんで、こんなに、
グレーな気持ちなんだろう、、、、、、
そして、
私は、気づいてしまった。
そこに、推しがいないからだと。
5月まで、5人だったメンバーの、3人が、
3人だけで、こんなにたのしそうにしている。
頭ではわかっている。
3人がこの動画をあげられるまで、
見えないところでたくさんの努力と葛藤をして、
そしてたくさんのひとたちが動いて、
たどりついた今回の動画投稿なんだと。
ただ、
廉さんがいない。
もちろん海人も。
ここは、違う世界だ。
『とべばん』で、バラエティ色の強めの3人をみたときは
相変わらずだな、元気そうだな、
という印象だったけれど。
私の寂しさスイッチは、
どうやら、
”5人のパフォーマンス”によって発動してしまうらしい。
つい最近、久々にYouTubeで、
King&Princeの『RING DING DONG』
という、昨年のアリーナツアーで披露された5人のパフォーマンスを再生したのだが、
思えばここらへんから私は異変に気付いていた。
King&Princeとして、
アイドルとして、
平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太を含む5人が、
曲の世界観を存分に表現している。
5人で作り出す和の世界観。
圧巻なのだ。
声が、動きが、表情が、完璧なのだ。
胸が、きゅううって。
理由はない。
これを観てしまったとき、
”これ以上観てはいけない”
というメンタルのスイッチが無意識に働いたのだ。
5人時代、6人自体の曲自体は聴ける。
ただ、映像を伴うと、どうしてもダメで。
”観られないんだ、、、、、、”
という、自分に対するショックがあったけれど、
それなりにごまかした。
でも。
平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が3人で、
私がちょっと未知のHIPHOPを、たのしんで踊っている。
そんな映像を観てしまったとき、
私は、
なんだか
”これが現実だ”
と、いよいよ突き付けられた気がした。
この投稿に関しては、文章を見て、寂しさが募った。
(紫耀さんは悪くない)
同時に思ったことは、
3人のファンの方々は、
5月から7月まで、こういう気持ちに似た気持ちを背負ってきたのかもしてれないな、と。
(もちろん完全一致するなんて思ってはいない)
現在Number_iとして活動している3人がKing&Princeから脱退し、
Number_iというグループになることも、
そもそも表に出てお仕事することもわからないままだった、
紫耀さん、ジン、岸くんのファンの方々は、
彼らの活動が決まるまで、
ずーーーーーーーーっと、
こんな気持ちだったのかな。
ということに、思いを馳せた。
新生King&Princeなんて、
応援できる状況ではなかっただろうな。
どんなに、5人がしあわせに、と思っていても。
廉と海人しかいないのに、
”これが『King&Prince』である”
ということを受け入れられなかったことは、
正常な反応かもしれないなと思った。
KPファンの気持ちや応援の仕方なんて細分化されてもうカテゴライズできないが、私なりに、そういう思いを馳せた。
あの発表から、3人のファンが2人に対して、あらゆる言葉と理由で誹謗中傷したりすることは本当に苦しかったことだけれど、
逆に、5月から、2人のファンが3人のファンに対して
「King&Princeを名乗れるのは廉と海人だけ!」
「勝手に出ていったんでしょ」
なんていう言葉を発しているのも見ていた。
当時も、
”そんな言い方はないよ、、、、、、、”
と思っていたけれど、今回のことで、より、
そういう言葉たちがどれだけそのファンの方々にとって苦しかっただろうかと、痛感する。
「やっぱり5人がいい」
「受け入れられない」
という声をあげていたのが、きっと、廉と海人を傷つけたくて言っているわけではないんだよな、ということはわかっていた。
私は、永瀬廉を応援しようと決めたので、
現King&Princeを応援しつつ、
5人とも、どうかしあわせであってほしいと。
しょうれんというだいすきな関係性がどうか、将来も続いていてほしいと。
5人は”ズッ友”であると信じているし、
「3人のことも応援してもらえたら」
ということも、たびたび廉さん自身が言葉にしてきている。
それでも、
あのダンス動画で、私は少し、寂しくなってしまった。
頭と心が、一致してくれない。
海人さんはもともとダンスが得意で、
現事務所に所属しながらこれまでにダンス動画もあげている。
だが、
永瀬廉という人物が、同じことをするようにはとても思えない。
無理をして同じことをしてほしいとも思わない。
このことで、SNSではまた様々な意見が出ていて。
3人の動画が海人の動画と似ているから方向性が一緒だ、今後合流するに違いないとか、廉さんだけやっていないからどうのこうのとか、、、、、、
一方で5人を応援しているひとの中では、
「あとは廉だけだね!」という声があったり、、、、、、
それに強く反発するれんかい応援勢がいたり、、、、、、
うーーーーん、、、、、、
正直、人間の考え方なんて全員違うに決まっているからどういう考えを持とうと勝手なのだが、
自分と違う何かの意見に対して、感情をむき出しにして戦うことはもう、
やめたらいいんじゃないのかな。
きりがないよ、、、、、、
荒れている、という雰囲気を感じただけで、ざわついてお薬を飲む私のような者も、きっと他にいると思う。
スルースキルを身につけたい。
それが、ファンが強くなるための第一歩ではないかな。
5人、全員エゴサをしている。誰でも見られる環境にある。
普段しないという廉さんが、最近、主演映画『法廷遊戯』の舞台挨拶で、
「SNSでの反応を見ている」という趣旨の発言をしたことを知って、焦ってしまった。
彼にはみてほしくない世界が、たくさん広がっている。
もちろん、全員に、明るい世界を見てほしい。
言葉の裏にどういう気持ちがあるかなんて、わからない。
ただ、思いを馳せるように努力はできる。
少し、Number_iのことは、がっつり応援できなくなるかもしれないが、
自分の心を守ることを最優先にすること、
とにかく
『推しの顔に泥を塗らないこと』。
何を考えてもいい。
でも、
たとえば、
「Number_iをみてたらさみしくなってしまった」
ということをXで私が言ったとしたら。
「KPはとっくにTVに出てるしCD出してるしいいだろ」
「贅沢言うな」
「こっちに合流するように言ったら?wwww」
「追い出したのはそっちだろ」
みたいなことを誰かに言われる可能性が、大いにある。
それを不安に感じると、
気軽に自分の思いをつぶやけなくなってしまう。
そういうこと自体、おかしい世界だと思うのだ。
現実や正論を提示することが、やさしいとは限らない。
私だけでも、誰かの言葉の背景を思えるやさしさをもつことを、意識していけたらと思う。
やさしい5人に見合う、やさしいファンになれますように。