髙橋海人という人間を勘違いしていた私
King&Princeをすきになってよかったことのひとつに、
髙橋海人というメンバーの魅力を知ることができたことがある。
正直、King & Princeを詳しく知らない頃は、
髙橋海人というメンバーのことを
"赤ちゃんみたいな、幼くてふにゃふにゃした雰囲気の子だな"、
という印象しかなかった。
あと、ダンスがすごい子らしいとか、少女マンガを描いて連載している子、ということはなんとなく知っていたくらい。
その後、母が録画して観ていたドラマ『姉ちゃんの恋人』に出演していたのを見たが、あの子かぁ、くらいの印象で。
強く印象には残らなかった。
内容的に、有村架純&林遣都の主演陣のストーリーが気になっていたこともあるが、、、、、、
正直言って、こういう頼りなさげな甘えん坊系の雰囲気の子が、得意ではなかった。
昨年、『ichiban』がきっかけでKing&Princeの沼に堕ちて以降、
グループのこと、メンバーのことを知りたいと思い、
髙橋海人というアイドル、人間のことももちろん調べた。
そして、グループの体制が変わっていったことも重なって、
最初はそんなにいい印象がなかった彼の、イメージが少しずつ変わっていった。
彼は、グループの最年少であり、年齢や性格も含め実際に”弟キャラ”、”末っ子キャラ”的な、グループ内の立ち位置にあるらしいことは事実らしかった。
ただ、
私のすきな”しょうれん”コンビ(平野紫耀×永瀬廉)のことを調べていたら、
このコンビにとっての”氷河期”と呼ばれる時代に間を取り持ってくれていたのが、この髙橋海人というひとだった。
紫耀さんと廉さんは、関西jr.で活躍していた時期に、家の事情でほぼ同時期に、それぞれ東京に引っ越すことになった。まだ東京のJr.として入所して歴が浅い海人が、その2人と共にユニットを組むことになった。
その時期に、しょうれんの関係性がよくなくて。
海人からしたら、ジャニーズの仕事も慣れていないし、いきなり関西のツートップだったJr.の2人と一緒に組んで、しかもそのふたりの雰囲気がぎくしゃくしていて、、、、、、という、考えただけでも恐ろしい状況だ。
HIPHOPダンスでは数々の賞を受賞する実力があるとはいえ、アイドルの仕事はそれだけではやっていけない。ただでさえ、アイドルとしてしょうれんとの実力差を思い知らされる毎日の中、ふたりの関係性をなんとかしないと、仕事がしづらい。
海人は、双方が抱いている思いを聞いたりしながら、
「ふたりをつなぎとめるボンドにならなきゃ」
と背負っていたらしいのだ。
そして、ふたりがぎくしゃくしていた理由を彼は
「お互いをすきすぎちゃって」
と話している。
彼が限界に達したとき、廉の家で
「俺は紫耀と廉がすきなんだよ!」と泣いたという。
この頃のことを廉さんは
"なんでもこなしちゃう紫耀に嫉妬してたんやと思う"という趣旨の話をしているし、
紫耀さんも"海人には感謝しないと"と言っている。
この、一連のしょうれんのボンドの件を知ったときに、私は髙橋海人というひとに今までとは違う感情を抱いた。
私は、仕事でそういう仲立ち的な役割をそれこそ勝手に背負うハメになり、それが引き金になってそのまま鬱病になってしまった。
ところが、海人が繋ぎ止めたしょうれんの氷河期が終わり、2人が仲良くしている様子を見ながら海人は、
「今2人が仲良くしていることがとっても嬉しいの!」
と話していたようだ。
この子は、甘えてばかりの子じゃない、ひとの笑顔やしあわせを願える、そのためにがんばれる強い子なんだなぁと感じた。
少なくとも、私よりは何百倍も強い。
私のだいすきなしょうれんの危機を救ってくれたひととして、私の中で髙橋海人というひとに対する感謝の気持ちが生まれた。
King & Princeとして、しょうれんに加えて岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹の6人でデビューし活動を初めた彼だったが、ほどなくして1人が脱退、さらに今年、5周年というタイミングで3人の兄貴たちが脱退。永瀬廉と2人でのKing & Prince、という形になることは、本人も想像もしなかっただろう。
あのとき彼が繋ぎ止めたしょうれんも、結局共に活動ができなくなった。
彼はメンバーのことがだいすきで、グループの末っ子として兄貴たちのわちゃわちゃの輪の中に入りよく笑いよく泣き、その話題に入るためなら「(みんなが話題にしている)親知らずを生やしたい」と言うくらいメンバーと一緒がいい、そんな子だ。
兄貴たちにいたずらにいじられることがあっても、ひとりひとりの魅力を知ってリスペクトの想いをもっているからか、本気でいじけたりすることもない。
(場の空気を壊したくない、というのもあったのかもしれないが、彼はメンバーがだいすきであることに間違いはなさそうだ)
これは私の主観だが、脱退発表後、彼は平野紫耀の側によくいた印象がある。
一時期笑えなくなっていたように見えた彼のことを、気遣って側にいたのでは?ということを、私は感じた。
MVやライブのメイキング、撮影の裏側をみていると、彼は、ひとりひとりのメンバーにカメラを持って近づきインタビューのように撮影を始めたり、いつも同じメンバーとではなく全員と満遍なくコミュニケーションをとっているように感じたのだ。
グループ内で兄たちに甘え支えられ、なイメージから、
実はこのひとがグループ全体の潤滑油なんじゃないか?と言うことを感じるようになった。
実際、メンバーは雑誌『MORE』の特集で彼についてこう話している。
・岸優太
・平野紫耀
・永瀬廉
・神宮寺勇太
一方で、海人自身は各メンバーのことをこう見ている。
確かに、King&Princeというグループのメンバーがどういう感じなのかが、彼の言葉によってよくわかる。
※こちら参照。
彼がひとをよく見ている、雰囲気を良くしようとして行動するというのは、自身でも認めているから言うのだが彼が”繊細さん”という特徴を彼が持っていることもあるのでは、と私は思う。
場の雰囲気やひとの表情からそのひとの気持ちを敏感に感じ取り、何をするとその場やひとが心地よくなるのかを考えて行動しようとする。
これは”繊細さん”の特徴のひとつでもある。
最近の雑誌で、苦手なものを「怒ってる人」と答えていたのも、同じく”繊細さん”の気がある私はうなずけてしまう。
”みんなに笑っていてほしい”という思いの強い子だな、ということを感じるが、紐解いていくとそういう彼の特徴もあるのだなということがわかる。
実際に気にしいであるようだ。HIPHOPのダンスはプロ並みのスキルだし、アートをはじめ物事への興味の幅が広くものすごく多才であるのに、いつも自分に自信がもてないような子。
でも、彼のひとを気遣えるやさしさは、”繊細さん”としての長所の部分だ。周りを見て変化に気づき、自分にできることをして空気をあたたかくする。
髙橋海人というひとは、”繊細さん”が悪いことではない、ということを証明する存在でもいてくれている。
気にしいでネガティブ思考な海人にとって、Jr.時代からずっと悩みを打ち明けてきた存在が、今一緒にKing&Princeとして活動している永瀬廉だったようだ。
彼が平野紫耀、永瀬廉と一緒にユニットを組んだころ、廉とは小さいことでよくケンカをしていたようだ(ヘアスプレーを勝手に使っただの、スリッパを勝手に履かれただの)。
平野紫耀とのエピソードとして有名なのは、
海人が紫耀さんとふたりで街を歩いていたときのこと。
海人を罵倒した酔っ払いに対し紫耀さんが
「子どもにそんなこと言っていいんですか?謝ってください」
と守ってくれたらしい。
有名なエピソードらしいが、このときから海人の中で
平野紫耀は”ヒーロー”のようだ。
プライベートでも、平野・神宮寺・森本慎太郎(SixTONES)と4人で会うことが多く、このメンバーは”いつメン”らしい。
一方、廉との関係性は”ソウルメイト”と話す海人。
廉とふたりでよくご飯に行く仲で、昔から悩みを廉に打ち明けていたらしい。よく、深夜に泣きながら廉に電話をしていたそうだ。
先日行われたファンミーティング(KPとうちあわせ)でも、その頃を2人で懐古する場面があり、廉は「一回、外から電話をかけてきたときは焦った。何かあかんこと考えてるんじゃないかって」(意訳)と話していた。それほどまでに情緒が安定しない時期に、海人が頼りにしていたのが廉だったようだ。
また、
”自分に元気がないとき、いちばんに気づいてくれるのは廉”
”悩みを話すとき、これは誰にも言わないでね、と言うと必ず守ってくれる”
”ネガティブモードの時は、廉に話すとスッキリする”
といったこれまでの彼の言葉からも、廉の存在が心の支えになっていることがわかる。
ネガティブで気にしいな彼でも、それと真逆な部分もある。
良くても悪くても、自分に対する評価はきちんとほしいタイプで、SNSなどをきちんと見ているようだ。
廉とふたりでKing&Princeを継続していくと発表した後の雑誌で、
これから2人で始動するKing&Princeの5周年にあたり、こうファンに話している。
芸能人で、エゴサをしては心を病んでしまう、というひとの話をよく聞くが、彼はそうではないらしい。
幼いころからダンスでステージに立ち評価される環境にいた彼にとって、見られること、評価してもらうことはどうやら原動力になっているようだ。
私は、彼には”なにくそ”という精神があると思っている。悪い評価を受けたらめそめそ泣くのでなくて、そのひとを見返してやる、また振り向かせてやる、と奮起する熱い一面をもっているように感じる。
また、
彼は、クリエイティブなことに関しては自分の信念を曲げられないタイプのようだ。
想像力に長けていて、リリースする曲やMV、ライブの構想についてのアイデアがどんどん出てくるタイプらしい。
ライブの打ち合わせでも、メンバーが5人もいると自分の意見が通らないことも当然あるが、どうしても諦めきれずにあとで演出担当の神宮寺勇太に電話して「あそこ戻しておいてくれない?」と言うほど。
”創ること”に対するこだわりが強い。
現在、廉とふたりで活動しているが、廉はクリエイターよりもパフォーマータイプであり、メンバーの意見を信頼し委ねられるタイプ。加えて好き嫌いがはっきりしているので、海人からどんどんあふれてくるアイデアに対して廉がこれはすき、それは嫌だ、とジャッジする。「それが気持ちいい」と海人は話している。共に活動をするにあたってはいいバランスのコンビであるようだ。
彼はKing&Princeのメンバーがだいすきで、3人の兄貴の脱退が決まってから、テレビ番組で泣いてしまうことがあった。
それでも海人が、廉ともにKing&Princeとして活動を続けることにした理由については、本当のことは知りえない。他の4人についてもそうだ。
ただ、彼のJr.時代話に戻ると、
”しょうれん”と共にユニットを組んで活動していた頃、関西のトップだった2人と違って自分にファンがつかなくて悩んでいた。自身のカラーである黄色のペンライトが3本しかなく、心が折れそうになっていたという。
だが、はじめてのファンレターをもらったときにアイドルとして生きる覚悟を決めたという。「海人くんの笑顔に救われました」と書いていたのを、今でも覚えているそう。
King&Princeとしての自身の誕生日の公演では、客席(4万人)がメンバーカラーの黄色のペンライトを照らしてくれた。一面黄色に染まった景色を見て泣きそうになったようだ。
今では「アイドルが天職」と言えるまでになった彼。
※Jr.時代のことが書いてある記事を見つけたので、よろしければ。
”アイドル”としての活動内容は多岐にわたり、
歌、ダンス、CDリリース、ライブ(演出なども含め)、演技(映画ドラマ舞台)、雑誌撮影や取材、バラエティ番組出演、CM、MC、、、、、、
それが、同時進行で行うという過酷さに”大変だ”という捉え方もあるが、
逆に”様々な経験をすることができる”とプラスにも捉えられる。
髙橋海人というひとは、様々なものに対して興味関心があり、その探求心が全てに対して深く、それゆえに多才で、様々な表現で魅力を発揮できるひと。
そういう彼にとっては、”アイドル”という道が、最も彼の多岐にわたる可能性を広げることを可能にするのではないか?と、私は思ったりする。
ダンスのスキル、たのしさの伝道師としては、世界を目指すことは可能だと思う。ただ、彼の興味のあることや発揮できる能力をもつカテゴリーは、ダンスだけではない。やりたいこと、表現したいことが、彼にはまだまだ、無限にあるのだと思う。
ダンスでいえば、Travis Japanとコレオ(振付)でコラボしたように
”ダンスのたのしさを伝える”という活動。
アートでいえば将来的に個展も開けるだろう。
そして、演技面でも最近の活躍はめざましい。
話題となったドラマ『だが、情熱はある』で、漫才コンビのオードリー若林さんの役を演じ、プロの芸人も圧倒させる演技、さらには実際に行った漫才の再現で世間を震撼させた。
実在のお笑い芸人さんを題材にしたドラマということで、キンプリ沼にハマる前にお笑いに救われていた私もこのドラマを観ていたが、第一声から、髙橋海人ではなく、若林正恭を感じて鳥肌が立った。
そして、彼のその演技はしっかり評価され、
この度ザ・テレビジョンのドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞したのだ。
普段は内向的であるが、すきだと感じるものがたくさんあり、そのことに没頭している間はこだわりを強くもって行動できるし、すきな自分でいられる、、、そういうひとなのだなということを感じた。
もともと才能がたくさんあるひとに対して、人間はどうしても
”いいよな、なんでもできて”
という嫉妬に近い負の感情を抱いてしまいがちだが、
彼は、興味をもったことをひとつひとつ深められ、惜しみない努力ができるから、多才になれたのだ。
、、、、、、と、彼を知るうちに思うようになった。
そして、大切なひとのしあわせ、笑顔を守るために、やさしい行動ができるひと。
King&Princeをすきになって、その前の第一印象から、髙橋海人というひとに対する印象はだいぶ変わった。
謝りたいくらい、勘違いしていたことが多かった。
そして、私のだいすきな永瀬廉さんの相方として、今隣で笑っていてくれる、彼を理解し肯定してくれる、頼ってくれていることが、心から嬉しいと感じている。
このふたりの関係性についての考察は、また別記事で書こうと思う。
髙橋海人に対しての、赤ちゃんみたいななよなよした私のイメージは変わり、やさしくて根性とこだわりのある多才なアイドルという、髙橋海人という人間を知ることができた。
彼がファンに向けて、そして大切な仲間に向けて放つ笑顔は、ひとを安心させる効果がある。
これだけたくさんのことができるのに、まだまだ伸びしろが感じられる存在は稀だと思う。”King&Prince”、そして”アイドル”という肩書で、今後どのような新しい姿を見せてくれるのか、どういう風に周りを巻き込んでくれるのか、たのしみにしたいと思う。
明日から、いよいよ2人体制となって初めての、King&Princeのライブツアーが始まる。
最近、海人さんの歌声を聞いていたら、5人での歌割のときは気づけなかった、彼の表現力豊かな歌声がいいなと思い始めている。
黄色のペンライトが輝く景色をこれからもたくさん見て、自分をもっともっとすきになってほしい。
ひとのしあわせを願えるひとが、これからもしあわせな景色を見続けられますように。